【助産師が教える】赤ちゃんの過飲症候群(飲みすぎ症)

赤ちゃんが母乳やミルクを飲んで大きく育つと、安心するママも多いのではないでしょうか。

成長を知る上での目安である体重増加ですが、実は飲みすぎで体重が増えすぎ、赤ちゃんが苦しがっている場合もあるのです。

赤ちゃんの過飲症候群の症状と対策についてご紹介します。

過飲症候群とは


母乳やミルクの飲みすぎが数週間続くことによって、さまざまな症状がおこることを過飲症候群といいます。

ミルク育児で育っているお子さんや、母乳を飲ませていて「母乳不足感」で不必要なミルクを飲まされて飲みすぎになっていることがあります。

授乳後に赤ちゃんが泣くと「まだ母乳が足りていないのではないか」と不安を感じるママは少なくありません。

そしてミルクを追加し、泣けば授乳をくりかえし、赤ちゃんは与えられるままに飲み続け、吐き戻し、再び泣いてミルクを与えられる…というパターンから、過飲症候群になっている場合があります。

赤ちゃんが泣いている理由は「おなかがすいている」だけではありません。

しかし言葉を話さない赤ちゃんが「おなかをすかせている」ような不安を感じてしまうママは少なくありません。

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過飲症候群の症状


初期症状は、飲みすぎたミルクを吐きもどす「いつ乳」です。

そして、「うなる」「おなかが大きく張る」「呼吸数が多い」「泣いてばかりいる」「足を突っ張る」…のような症状がおこります。

特に、「うなる」「足を突っ張る」ことが判断の目安になることが多いようです。

過飲症候群の症状・診断

  1. 50g/日以上の体重増加
  2. 溢乳(いつにゅう)→吐乳
  3. いきみ
  4. ゼコゼコ(喘鳴)、鼻閉
  5. 腹部膨満(時に臍ヘルニア)
  6. 多呼吸、陥没呼吸
  7. 便秘あるいは頻回のジュルジュル便
  8. 神経症状(易刺激性、後弓反張など)
参考文献:Neonatal Care 2009 「新生児疾患アトラス 過飲症候群」 橋本武夫

飲みすぎで胃が大きくなれば「常に胃が苦しい」ため、うなります。
中にはでべそになる子もいます。

そして、胃が苦しいため、抱っこしても何をしても泣き続けることがあります。

すると「おなかをすかせているのではないか」とミルクを追加し、赤ちゃんは苦しくても飲んでしまうのです。

赤ちゃんには「吸てつ反射」があるため、おなかがすいていなくても飲み続けます

過飲症候群の症状は、このような理由からおこるのです。

また、ゼコゼコしたり鼻づまり症状もあるため、ときに風邪やほかの重症な病気と間違えられることもあります。

下の写真は、胃腸の病気を疑われて検査をしたところ、ミルクとガスがパンパンに充満していた過飲症候群のお子さんのおなかです。

過飲症候群の経過の紹介


過飲症候群の症状があったお子さんのお写真を紹介します。
とってもかわいいOくんです。

  • 出生体重3,100g
  • 12日目の体重3,280g
  • 19日目の体重3,610g(一日当たりの体重増加55g)

おなかが張って、うなることがよくありました。

おへそも軽く飛び出ています。
授乳は母乳のみです。

対策として、丸く抱っこすることと、足をフリフリする動きを紹介し、はじめてもらいました。

そして、1ヶ月6日のお写真がこちら。

4,280g(一日当たりの体重増加37g)です。

おなかの張りが減り、うなることも少なくなったそうです。
おへそもひっこみました。

泣きやまないときはこんなことをしてあげて


「もしかして過飲症候群かも」というときには、まず以下の確認をしてみてくださいね。

だっこは心地よいか

赤ちゃんが泣く理由に、だっこの居心地が悪いこともあります。
体勢がねじれている、からだに力が入る…そんなときに泣いて教えてくれます。

まずは、心地よい抱っこができるように工夫してみてください。
赤ちゃんの楽な体勢については、こちらの記事もご覧ください。

空気がたまっていないか

飲みすぎで苦しがっている可能性があるときは、「縦」に抱っこすることをおすすめします。

首が座る前でも、首をささえていれば縦抱きは問題ありません。
縦に抱っこすることで空気が上がりやすくなるからです。

おなかが張っていないか

おなかが張ってよくうなるお子さんには、足をフリフリと動かす動きがおすすめです。

まるで金魚がしっぽをフリフリしているように、赤ちゃんの足を横に細かく振ります。
このときに膝を浮かさないようにすることがコツです。

50g以上の体重増加に注意して


赤ちゃんが泣きやまないと「何かしてあげたい」と思うのは当然のこと。
しかし、赤ちゃんが泣く理由はおなかがすいたときばかりではありません

赤ちゃんのときの過飲症候群は、成人になってから肥満や生活習慣病になりやすいという説もあります。

一日50g以上の体重増加のときは過飲症候群の可能性が高いため、「ミルクを減らす」または「母乳を飲ませる回数を減らす」ことからはじめていき、赤ちゃんのうなる機会が減れば「実は飲みすぎだった」ことがわかります。

母乳が足りないかもと感じたときは、ミルクを増やしていく前に、まずは助産師に母乳育児の相談をしてみてくださいね

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