妊活に漢方って効く?不妊症に効果ある漢方薬について

この記事の監修医師
薬剤師・漢方アドバイザー
杉山卓也先生
http://www.sugiyaku.com/

神奈川中医薬研究会会長、座間市薬剤師会会長、星薬科大学非常勤講師。漢方のスギヤマ薬局にて漢方による健康相談業務を務める。特に子宝相談、メンタル相談、小児相談、ペット漢方相談は日本でも有数の相談件数を誇る。

妊活している方には「不妊治療を行う前に、なにかほかの方法はないかな…」と考えて漢方を試す方もいます。

漢方薬で体質改善を図ったら、生理不順が整い自然妊娠したというケースが多く報告されているようなので、妊活に漢方は期待をもてるといえるでしょう。

しかし、漢方には難しい名前のものが多く「どれがいいのかわからない」「使い方や自分に合ったものを知りたい」と悩みをもつ方も多いようです。

ここでは、漢方と妊活の関係や、オススメの漢方などについて詳しく解説します。

どうして妊活に漢方がいいの?


漢方の世界では、病気に向かう可能性がある状態を「未病」といいます。

病気になった部分を治療する西洋医学と異なり、東洋医学では病気ではない状態から「体質改善」を図っていくというところが特徴でしょう。

一人ひとりの体調や体型・体質などによって、オーダーメイドのように細かく漢方を合わせ、身体全体の調整をしていくことが、漢方の得意分野です。

妊活の敵ともいえる「冷え性」も根本的に解決していくように働きかけるため、妊娠しにくい身体から妊娠力を高める身体づくりに役立ちます。

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漢方での考え方

漢方では、3つの要素が身体を構成していると考えています。

気(き)・血(けつ)・水(すい)のバランスが整うことで、健康でいられるということです。

簡単にいうと、気はエネルギー、血は血液、水は水分になります。

どこか体調が悪いという場合は、要素のどれかが不足したり、滞ることでバランスを崩すのです。

そこで、不足しているものを補ったり、滞っているものを流れやすくするために、漢方薬を使います。

妊活におすすめの漢方9選


現在、日本で使われている漢方には、さまざなな種類があります。

自分に合ったものをみつけて、うまく活用できるかが大きなポイントでしょう。

主にツムラやイスクラ産業()から、たくさんの種類の漢方が販売されており、医師や漢方医から処方されるものや、ドラッグストアで購入できるものあがります。

ドラッグストアなどで購入するよりも、体質に合わせて処方してもらうほうが、安全なうえに効果的です。

万が一、発疹や皮膚のかゆみなどの症状が現れたら、直ちに服用をやめて医者に相談しましょう。

イスクラ産業の漢方は「中成薬」というもので、中医学系の製剤になります。

ここからは、とくに妊活にオススメの漢方を紹介します。

1:温経湯(ウンケイトウ)

温経湯は、月経不順や月経困難症・更年期障害といった、女性の不調によく使用される漢方薬です。

漢方でいう血虚(血液が足りないなどの血流の異常)を改善する働きがあります。

血行をよくして身体を温めるので、冷え性・手足のほてり・唇の乾燥といった症状に悩む方に向いているようです。

皮膚の乾燥や肌荒れは、血行不良によって肌のバリア機能が低下することで起こり、湿疹に悪化しやすいといわれています。

そのため、血流をよくする温経湯は、肌や髪の状態の改善にも効果が得られるようです。

ドラッグストアで購入できる一般用錠剤タイプは、84錠(7日分)で価格が約1,600円程度、顆粒タイプは30包(10日分)で価格は約2,700円程度です。

2:当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

月経不順、月経痛、更年期障害などによく使用されるほか、産前産後の不調にも使われます。

血行をよくして身体を温める作用があり、めまい・立ちくらみ・肩こり・腰痛・冷えなどの症状がある方に向いているようです。

一般用で24包(12日分)は約2,500円、64包(32日分)は約6,500円で購入できます。

3:婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)

婦宝当帰膠に含まれる「当帰(トウキ)」は、女性の健康な身体をつくるために欠くことのできない生薬といわれ、中国では「女性の宝」として重宝されてきました。

血を補い身体を温めることで、血行を促進します。

貧血・冷え・肩こり・頭痛・生理不順といった女性特有の症状に効くようです。

女優やモデルも愛飲していると、雑誌で紹介されることがある話題の漢方です。

甘くてシロップのように飲みやすく、服用が負担になりにくいのもメリットでしょう。

排卵が起きにくい体質の方から、排卵がうまくいったという口コミがあり、一度試してみたい漢方といえます。

瓶に入っており、300mlで価格は約5,400円程度です。

4:加味逍遙散(カミショウヨウサン)

月経不順や更年期障害に加え、精神不安や苛立ちといった精神神経症状、便秘傾向などに用いられるようです。

いらだちなどの精神症状は、女性ホルモンの変動によって起こりやすく、とくに更年期障害に現れやすい症状です。

妊活中は、心も不安定になりがちです。

ストレスを抱えていたり精神的に不安定だと、身体も知らず知らずのうちに、緊張状態になることがあります。

イライラの自覚症状がある方に、向いている漢方でしょう。

一般用で24包(12日分)は約3,500円、64包(32日分)は約9,000円で購入できます。

5:桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

月経不順や更年期障害にくわえ、しみ・皮膚炎・湿疹・にきびといった皮膚症状が気になる場合に用いられる漢方です。

比較的体力がある方によく使用され、下腹部痛、肩こり、めまい、のぼせ、冷えなどの症状がある方に向いているようです。

一般用で24包(12日分)は約2,500円、64包(32日分)は約6,500円で購入できます。

6:補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

体力がない方や疲れやすさ、食欲不振、だるさなどの症状がある方に用いられる漢方です。

とくに、胃腸の調子が悪い、消化不良など消化器系に効くといわれています。

体力が落ちていることが、不妊の原因になっている場合に、処方されるようです。

また、男性不妊に使われることがある漢方で、精子の数や運動率を改善することができたという口コミでの評価があります。

一般用で24包(12日分)は約4,000円、64包(32日分)は約10,500円で購入できます。

7:芎帰調血飲第一加減(キュウキチョウケツインダイイチカゲン)

月経不順や体力低下、貧血などに用いられることが多い漢方です。

血流の改善を期待できる漢方で、婦人科系の疾患全般に幅広く用いられています。

妊娠にも効果があると、ネットで評価が高い漢方のひとつです。

48包(16日分)で、価格は約3,500~4,000円程度でしょう。

8:六味丸(ロクミガン)

腎機能の低下による排尿トラブル・むくみ・性機能の低下・湿疹・かゆみ・アトピー性皮膚炎などの場合に用いられる漢方です。

下半身の衰えなどによく用いられますが、妊活に関しては、性機能を補う目的で使われます。

180錠(15日分)で、約1700円程度です。

9:杞菊地黄丸(コギクジオウガン)

疲れ目、視力低下などの目の症状や排尿困難、頻尿、むくみ、めまいなどの症状がある方に使われる漢方です。

不妊治療では、排卵周期の低温期のときに服用することで、効果が得られるといわれています。

また、婦宝当帰膠と合わせて服用することで、質の高い卵子や子宮内膜ができることを促すという口コミもあります。

720丸(30日分)で、価格は約7,500円~8,000円程度です。

専門家からのアドバイスが大事


漢方薬は、ドラッグストアでも市販されており、手軽に購入できます。

しかし自己判断で自分の症状に効くものを使用すると、体質に合わなかったり、効果が出すぎてしまったり、副作用が出てしまう可能性があるのでオススメしません。

また専門医でないと、症状の原因や体質に合った漢方を特定することが、難しいケースも多いのです。

漢方を取り扱っている産婦人科医や専門の漢方に詳しい医師・薬剤師がいる薬局などでカウンセリングを受けるなどして、専門家の指示に従うことが大切でしょう。

漢方は保険がきかない?


「体質改善」が狙いの漢方では、数ヶ月という長期的な服用が必要な場合が多いので、コストの面が気になるところでしょう。

漢方薬は、保険適応にならないと思っている方が多いようです。

しかし、漢方薬は昭和51年より保険が効く薬として収載され、多くの医師が日常診療で使用しているようです。

そのため、医師が処方する漢方薬は、保険が適用されるものもあります。

もちろん漢方薬のなかには、自費になるものもあり、なかにはコストが高いものもあるので、担当の医師に確認をしてみると確実でしょう。

妊活中の男性にも漢方が効く?


不妊の原因は、女性だけではなく男性にもあります。

精子の量が少ない、精子の質がよくない、運動率が低いなどの原因があるようです。

病院で精子の検査をして、このような結果が出るとショックを受けてしまうかもしれませんが、漢方によって改善できる場合もあります。

漢方では、男性の生殖機能を管理している場所は「腎」という考え方をします。

腎は、大量の血液が通る臓器であり、水分の代謝や免疫機能・造血機能などさまざまな役割を担っています。

また精を蓄えている臓器は、腎が弱くなることで精を蓄える力も低下し、精子をつくる力も低くなると捉えます。

漢方では、腎に効果を発揮する種類のものが多くあり、男性で不妊に悩む方は、試してみるとよいでしょう。

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妊活と漢方は相性◎


漢方を使った方から「妊娠した」「月経周期が整った」「ホルモンバランスの乱れが治った」などという口コミもたくさんあり、とても頼りになる存在です。

しかし、あくまでも妊活の基本は栄養・運動・睡眠といった、規則正しい生活習慣がベースにあります。
ストレスをなるべくためず、生活習慣を整えていきましょう。

また、自分の身体を知る上でも、基礎体温や生理周期をチェックして体調管理をしましょう。

漢方について専門家から意見をもらう場合も、基礎体温や症状などがしっかりわかっていると、自分に合ったものを見つけやすいのです。

夫婦で新しい命を授かる準備をするのは、女性にとっても男性にとっても素敵なことで、それこそ大切なひとときといえます。

しっかりコミュニケーションをとって、二人三脚で妊活をしましょう。

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