出産の影響で骨盤が疲労骨折する人がいる!?

出産の影響で骨盤の疲労骨折や肉離れを起こす人も・・・

疲労骨折と肉離れ

出産の痛みは、男性には耐えられないほど痛い」と昔からよく言われていますよね。女性が出産の痛みを表現する際によく言われているのが・・・「鼻からスイカが出てくるようなもの」という表現です。「どんな痛みなの?」と思うかもしれませんが、想像がつかないほど痛いという意味の例えとして使われていますよね。

出産・退院した後も、なんだか足腰の痛みが続いており、詳しく検査をしてみると「骨盤を疲労骨折していた!」という女性が意外にも少なくはないんです。出産と疲労骨折をあまり結び付けて考える方がいない為、足腰に不調を感じていても、まさか骨折をしているなんて夢にも思わないという方が多いものです。産後、新しく家族として赤ちゃんを迎え入れ、一番ママとしては忙しく、パタパタとしてしまう時期に、骨折だなんて・・・考えただけでも大変なお話しですよね。出産が原因で疲労骨折を起こしている方は、どのくらいの割合でいるのか・・・、またどのような治療をしていくのでしょうか?

骨盤の構造ってどうなっているの?

ママの出産に大きく関係してくる骨盤ですが、骨盤といっても1つの骨を言うのではないという事を知っていましたか?骨盤とは、主に腸や子宮を守るためにある仙骨と寛骨、尾骨の3つの骨が左右1対にあり、私たちはそれをまとめて骨盤と呼んでいます。

骨盤

そしてこの骨盤は、周りにある筋肉や靭帯によって支えられています。よく「骨盤がずれている」と表現することがありますが、正常な骨盤の形はハート型で、骨盤が歪むと形がハート型から四角になり変形してしまいます。出産する場合は、この骨盤が徐々に開いて、出産しやすいように形を変えて、赤ちゃんが出て来やすいように変化していきます。そんな内臓や子宮を守り、支えている骨盤が出産の影響で骨折してしまう事があるというのです。

疲労骨折と骨折はどう違うの?

「疲労骨折」という言葉を耳にする事があっても、よく知らないという方が多くいらっしゃいます。「骨折」と「疲労骨折」の違いとは、何なのでしょうか?

骨盤

「骨折」とは、転倒や強くぶつけたという原因が明確なものをいいます。対して、骨折までには至らないほどの力が何度も何度も繰り返し加わることによって、結果的に骨折してしまうという状態を「疲労骨折」と呼びます。出産の場合、赤ちゃんが産まれようとする力が骨盤に繰り返し、繰り返し加わり、最悪の場合には骨折(疲労骨折)してしまう方がいるんです。軽い方では、骨盤にヒビが入る程度ですみますが、ヒドイ方では何箇所も折れたという方もいらっしゃいます。

多くのママが出産時や出産後の痛みは“当たり前”と我慢してしまうことが多いものです。その為、骨折していたり、ヒビが入っている事に気づかない方もいるんだとか・・・。

産後、腰の痛みが長く続く場合や、激しい痛みがある場合には我慢をせずに、お医者様へ相談して調べてもらうようにしましょう。もちろん、産後なのでレントゲンを撮影しても問題ありません!

疲労骨折よりも多い肉離れ

実は、疲労骨折よりも多いといわれているのが「肉離れ」です。陣痛中は、骨盤よりもそれを支えている筋肉や靭帯に負担がかかっている状態です。結果的に骨盤の周りの筋肉や靭帯は、完全に引き伸ばされた形になるため70%のママは骨盤を支える筋肉が肉離れを起こしていると言われています。

また、肉離れを起こしたうちの25%のママが、出産によって骨盤を疲労骨折しているという現実があるといわれているんです。意外に多くて驚かれる方も多いのではないでしょうか。実際に骨盤を疲労骨折したママは、ボキっという音が聞こえたという方もいます。

本来なら、出産に伴う体の負担は6週間~8週間かけて自然に元に戻るようになっていますが、骨盤の疲労骨折は長いと治るまでに8か月以上もかかってしまいます。その間も出産した赤ちゃんの育児や家事は休みなく続いていくのです。まさに、出産時に骨盤を疲労骨折して気づかずにいると、ママにとって大きな問題となってきます。今後も出産する予定があるという方は異変を感じたら、すぐにお医者さんに症状を伝え治療を行うことが大切です。

過去に骨盤を骨折しても出産は可能なの?

過去に交通事故にあい、骨盤を骨折した経験がある女性も中にはいらっしゃいます。そんな方の多くは、「自分は普通に出産できる体なのか」と、とても不安に感じている方がいるそうです。骨盤骨折を経験したママが無事に出産したという事例は実際にたくさん上がっているので、安心しても大丈夫です。どの程度の事故だったのか、今現在、骨盤はどのような感じになっているのかにもよりますが、完治していれば問題ないことの方が多いようです。

妊婦健診の問診で、お医者さんの方から聞かれなくても、過去に骨盤を骨折した事実は伝えておくことが大切です。聞かれなくても、しっかりと「いつ頃・どのような経緯で骨折したのか。いつ頃完治しているのか」などを伝えておきましょう。

出産による骨盤の疲労骨折の治療法とは?

赤ちゃんに母乳をあげているママは、痛み止めの注射を打ったり、薬を飲むことができません。主な治療法として、コルセットで腰をしっかりと固定し湿布などで緩和していく方法です。病院によっては、腰に電気やレーザーを当てて治療をする病院もあります。一番は、無理をしないで生活することや、腰にあまり負担をかけないという事が大切です。

赤ちゃんが産まれたばかりで、抱っこしてあげる機会が多いため「腰にあまり負担をかけない」という事はとても難しいことだと思います。パパやおじいちゃん・おばあちゃんがいる時は、代わりに抱いてもらうなど、少しでも負担を軽減して、早めの完治を目指すようにしましょう。

出産時の疲労骨折に関して知ることで「出産が怖くなってしまった」という方も中にはいらっしゃるかもしれません。ですが、知らないでいるよりも、知っていたほうがいい知識なので、もしも産後数週間が経っても腰の痛みが酷いようであれば、無理をせずにすぐにお医者様に相談するようにしましょう。

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