発音練習ができる時期

発音練習ができる時期

発音が悪いと感じたときに、「治してあげたい」と思うのが親心というものだと思います。そういったご相談にいらっしゃる方は、年々増えているように感じます。「発音の練習ができる」ことが、お母さんたちの中でポピュラーになってきているということかな、と言語聴覚士としてはうれしく感じています。ただ、すべてのお子さんが、すぐに「発音の練習」ができるわけではありません。

ここで言う「発音の練習」とは、専門機関では「構音訓練」と言われ、苦手な発音を集中的に練習し、改善させることと考えてください。

発音の練習に適したケース

  • 知的な遅れがない場合は、実年齢が4歳以上。知的な遅れがある場合は、発達年齢が4歳以上(4歳以上の理解ができる)の場合。
  • 自分の発音への意識が向いている場合(発音の誤りに気が付いている場合)
  • うまく発音できない音が決まっている場合
  • うまく発音できない音が、いつも同じ間違え方の場合
  • 耳が聞こえている場合(聞こえが悪い場合は、まず聞こえの訓練・治療から開始します)
  • 訓練効果がある場合

上記の5つが条件となります。

「発音の練習」は、子どもにとって決して楽しいとは限りません。多くの専門機関では1回あたり30分など短い時間で、治したい発音に的を絞って練習を行います。

また、「舌を上の歯の裏につける」など、細かい言葉の指示を理解して、それに応じる力も必要となります。また、ひらがなを使って練習する場合もあります。そのため、子ども自身が「治したい」「きれいに発音したい」と思える年齢であり、細かい言葉の理解ができるようになり、ひらがなが読めるようになる、4歳以降が対象となります。

4歳というと年中さんのお子さんが対象になります。この音だけがうまく言えないというような、決まった音の誤りのあるお子さんに関しては、療育をしている中では、年長さんになってから訓練を始めるほうが、短い期間(早いお子さんでは3か月程度)で改善するケースが多いように感じています。

3歳くらいの低年齢のお子さんを専門機関に連れていき、「様子を見ましょう(=経過観察)」と言われると、お母さん方は不安になるかと思います。専門機関での練習は対象でなくても、生活の中でできることはある場合が多いです。その場合は、ご家庭でできる発音の練習や遊び方などを紹介してもらうようにしましょう。

中野美有 先生

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