【助産師が教える】赤ちゃんの指しゃぶりは母乳不足というまちがったウワサ

赤ちゃんが指しゃぶりをすると、おなかがすいているのかと心配になるかもしれません。

実はこの指しゃぶりは健康な発育過程であり、おなかがすいていることとは関係がないのです。
幼児期の指しゃぶりとも違います。

そんな生後1~2ヶ月の赤ちゃんの指しゃぶりについてまとめました。

生後1~2ヶ月の赤ちゃんが指しゃぶりする理由

生後1~2ヶ月の赤ちゃんは指しゃぶりをします。

ときにはげんこつをお口の中に入れて「おえ~っ」としていることもあります。

赤ちゃんがもっている原始的な反射として、「唇に当たったものは何でもしゃぶろうとする」特徴があります。
この反射のことを、吸綴(きゅうてつ)反射といいます。

さらに、指しゃぶりは「自分の顔の真ん中に手を持ってくる練習」でもあるため、手の使いかたの発達にもなっているのです。

胎内にいるときから指しゃぶりをはじめていた

実は、赤ちゃんがママのおなかの中にいたときから指しゃぶりをはじめていました。
妊娠8ヶ月ごろになると、エコーで指しゃぶりの瞬間を目撃した方がいらっしゃるかもしれません。

このように胎内で指しゃぶりをはじめた理由は、ズバリ「おっぱいやミルクを飲む練習」のためなのです。

指しゃぶりを通して、「指を口元に持っていく」「飲んだ羊水を喉元まで運ぶ」「ごっくんする」という、3つの動きを練習しているのです。

自分の指を確認している

また、こんな理由もあります。
指をしゃぶると吸われた感覚があるので、赤ちゃんは指しゃぶりをしながら「これは自分の身体の一部なんだ」と確認しています。

しゃぶるだけではありません。
ときにはこぶしを振ったり、じ~っと見たり、話しかけたり(笑)…。

「これはなんだろう」と不思議そうなしぐさをしています。
生後1~2ヶ月の指しゃぶりは、指が自分の身体だと認識していくための健康な発達過程なのです。

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ときにはこんな指しゃぶりも

なかには、母乳を飲みながら指しゃぶりをしようとする子もいます。

「おっぱい→指しゃぶり→おっぱい→指しゃぶり」のように。

「母乳が足りないから指をしゃぶっているのね、かわいそうに」と考えるママもいますが、実は母乳が足りているかどうかはまったく関係ありません。

おっぱいを吸っても何も感じないけれど、自分の指を吸うと感じることを不思議に感じて、「おやおや?」と何度もくりかえしているにすぎないのです。 

おっぱいを吸っても何も感じない→自分の指をしゃぶると感じる→おっぱいを吸っても感じない→自分の指をしゃぶると感じる…
と何度も繰り返すことで、赤ちゃんは知的な刺激を受けて成長しています。

そのうちしゃぶりだすのは…

生後1~2ヶ月の指しゃぶりという健康な発育過程を経て、次にしゃぶりだすようになるのは「足」です。

約5ヶ月ごろになると自分の足をぐっとつかんで、口元へもっていこうとするしぐさをしはじめます。

「え~!足を口元に持っていくなんて苦しくないの?」と心配になるかもしれませんが、赤ちゃんが自分でしていることであればもちろん苦しくはありません。

赤ちゃんの健康な発達過程でよくみられるしぐさです。
1ヶ月もすれば足しゃぶりはなくなります。

幼児期の指しゃぶりとは別もの

指しゃぶりときくと、「さみしい」「ストレス」「空腹」のサインのように受け取られることが多く、実際に幼児期~小学校低学年の指しゃぶりにはそのような理由のこともあります。

しかし、生後1~2ヶ月の指しゃぶりは「生きていくための大切な動き」です。

「指しゃぶりをしているからミルクの量を増やす」「おしゃぶりを与える」ことはおすすめできません。

知的な刺激で健康な発達過程の指しゃぶりを、思う存分させてあげてくださいね。

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