なかなか妊娠しないのは無排卵月経かも?検査や治療法は?

赤ちゃんを望んでいるのに授かることができないとき、考えられる可能性のひとつに「無排卵月経」があります。

排卵のない月経、言い換えると生理の前段階として起こっているべき排卵がないということです。

妊活の相談で病院を訪れて、初めて自分が無排卵月経だとわかる人もいます。
しかし日常の生活の中でも、「もしかして」と気づく特徴があるのです。

この記事では、まず「無排卵月経」でみられる特徴を紹介します。
あわせて原因や病院での検査方法、治療の仕方についてもひも解いていきましょう。

無排卵月経とはどういう状態?


「無排卵月経」(別名「無排卵性周期症」とも呼ばれています)であることに気づかず、病院で検査を受けて初めてわかる人もいるのは何故でしょう。

それは排卵が起こっていない、つまり妊娠に必要不可欠な卵子が卵巣から出ていないにもかかわらず、生理が来ているからです。

生理とは、排卵に合わせて厚くなっていた子宮内膜が、受精卵の着床がなかったことで剥がれ落ちる現象のことです。
ですから、前提条件である排卵が起こっていないとは、気づきにくいのです。

無排卵月経は周期、日数、量に注意

排卵がない生理には特徴がありますので、まずは自宅でチェックしてみましょう。

無排卵月経かも知れないと考えられる特徴は、一番にその生理の状態にあらわれます。
比較するために、まず、一般的に定義される生理を確認してみましょう。

【正常な生理の特徴】

  • およそ25~38日の周期で訪れる。
  • 3~7日続き、多くは2日目に出血量が増え、徐々に減っていく。
  • 基礎体温が低温と高温の時期に分かれ、排卵を機に体温は上がり、低温に落ちて生理が始まる。

これらを踏まえて、無排卵月経の特徴をみていきます。

上に記したものと比べると、無排卵月経の生理は、周期や、出血のある日数、そして、経血量に違いが見られることもあります。

それも状態が定まっておらず、短すぎたり長すぎたり、多すぎたり少なすぎたり、と程度はさまざまです。

周期が短い(頻発月経) 24日以内に次の生理が来るので、1ヶ月に2度巡ってくることも。
周期が長い(稀発月経) 39日以上経って次の生理が来るので、1年に数回しか生理が来ない。
日数が短い(過短月経) 経血量が増えると言われる2日目以内で生理が終わります。
日数が長い(過長月経) だらだらと長く、8日以上生理が続きます。
経血量が少ない(過少月経) 生理による出血であるかわかりくいほど、量が少ない。
経血量が多い(過多月経) 昼間に夜用を用いたり、1時間でナプキンを取りかえるほど、出血量が多い。

生理は煩わしい憂鬱なものとして扱われることが多く、つい日数は短ければありがやい、出血は少ない方が助かると考えがちです。

しかし日常生活を送る上では楽だと感じられても、本来の身体のサイクルから考えれば、それは注意すべき不調です。

今は妊娠を望んでいないという人であっても、そのままにしておくのはよくありません。

いざ妊活したいときになって治療に時間がかかってしまいますし、貧血や閉経後の女性がなりやすい骨粗鬆症、重大な婦人科疾患につながる場合もあります。

早めに婦人科を受診しましょう。


色やおりものもチェック

また、ほかにも次のような特徴が挙げられます。

  • 経血の色が茶色や赤黒い…
    経血の色味は、他の人と比べられないものですが、自分の以前のものと比較して気付くことができます。
  • 月経前症候群(PMS)がない…
    これもあれば煩わしいことの一つですが、PMSの原因となる、排卵に関わる女性ホルモンの変化がないので、起こらなくなります。
  • おりものに変化がない…
    月経と同様に、おりものの状態にも周期があるのですが、その変化が起こりません。

月経に関わるホルモンは、排卵が起こったときに分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。

ほかにも視床下部からの指令のもと、脳下垂体から分泌されて卵胞の成長を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)、同じく脳下垂体から出て排卵を促す黄体形成ホルモン(黄体化ホルモン、LH)、卵胞から分泌されて子宮内膜を厚くしたり、おりものの量を増やしたりするエストロゲン(卵胞ホルモン)が関わっているのです。

そのようなホルモンが出ていないために、今まであった身体の変化が少なくなったり起こらなくなったりするので、手掛かりになります。

基礎体温はどうなっている?

先に記した通り、通常の月経周期での基礎体温には高温期と低温期があります。

ふたつに分かれる理由は、プロゲステロン(黄体ホルモン)が排卵に関わっているからです。

黄体とは、排卵後の卵巣に残った卵胞が変化したもので、そこから出されるプロゲステロンが妊娠しやすい身体を作ろうと働き、体温が高くなるのです。

つまり、逆に体温が上がっていなければプロゲステロンは出ていません。
排卵がなされていないことになります。

また、例えば高温期があっても期間が短かいと、黄体機能不全の可能性を考えるなど、不妊の原因を探る重要な情報になります。

この様に、基礎体温を測ることは、とても大事なことですので、婦人科を受診する際には基礎体温表を持っていくようにしましょう。

生理周期はその時々の体調にも左右されやすいので、最低でも3ヶ月分のグラフを作成して持っていくことが望ましいです。

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無排卵月経は排卵検査薬でわかる?


妊娠を望んでいるときに、タイミングを図るために使われるアイテムとして、排卵検査薬があります。

この検査薬に陽性反応があれば、排卵されているように見えますが、実はその結果は必ずしも正しいとは言えません。

その理由は、この検査薬は、尿中にある「黄体形成ホルモン」の濃度に反応するからです。

黄体形成ホルモンは排卵を促す役目を持ってはいます。
しかし排卵が起こったかまではわからないのです。

尿の水分量の問題でホルモンの濃度が上がっていた可能性もありますし、多嚢胞性卵巣症候群という、排卵がなされない別の病気の可能性もあります。

そのため「陽性反応=排卵がある」とは限りません。


無排卵月経の原因とは?


妊娠するためには、無排卵月経の治療をしていかなければなりません。
そのためには、排卵が起こらない原因を探る必要があります。

原因にもさまざまな可能性が挙げられ、場合によってはいくつか組み合わさった状態もあります。

  • 卵巣そのものに問題がある…
    先にもあげた、多嚢胞性卵巣症候群の可能性があります。
  • 排卵に必要なホルモンが出ていない…
    分泌する場所に問題があることもあれば、分泌させようと出される指令や、その伝達がうまくおこなわれていないことも。

ホルモン分泌のトラブルについては、「高プロラクチン血症」が例として挙げられます。

プロラクチンは授乳期などに分泌され、妊娠を防ぐ働きを持ちます。
それが高濃度になることで、排卵が妨げられてしまうのです。

この状態には、脳下垂体や視床下部そのものに問題がある場合と、外からの刺激が影響している場合があります。

例えば無理なダイエットやそれによる急な体重の減少によって生理が止まった、というのは、時々聞かれる話です。

また、普段しないような過酷な運動による心身への負荷や生活習慣の乱れ、喫煙、冷えから来る血行不良、服薬などが影響を及ぼす場合もあります。

この様に精神的、物理的双方の意味でストレスがホルモンバランスに影響しているケースも考えられます。

無排卵月経は病院で検査を


生理の状態や基礎体温でも確認できる無排卵月経ですが、病院でしっかりと検査をしてもらいましょう。

婦人科を受診することに対して躊躇してしまう方もいますが、早期に原因を確認して対処法を考えていくことが大切です。

また、黄体機能不全などの別の理由や、複合型の理由によって妊娠できない可能性もあり、不妊の原因が何であるかも一度に判断しやすくなります。

検査については、下のふたつがおこなわれます。

  • ホルモン検査…血液検査によって、ホルモンの状態を確認するものです。
  • 超音波(エコー)検査…卵巣や子宮の状態を超音波で調べます。

超音波検査には経膣エコーと経腹エコーの2種類がありますが、無排卵月経の検査は経膣エコーです。
婦人科健診で既に経験があっても経膣エコーは緊張しがちです。
自分の身体を思い、赤ちゃんを授かる為の一歩と捉えて、リラックスして受診しましょう。

先にも話したように最低3ヶ月分の基礎体温のグラフを持参し、普段の生理の状態なども説明できるとよいでしょう。


無排卵月経の対策や治療は?


自分の身体の状態や不妊の原因が判明したら、妊娠するために対策を考えて治療を受けることになります。

具体的に、どのような方法があるのか挙げていきましょう。

ストレス原因を取り除き、生活習慣の改善を

まず、極端なダイエットや、負荷の大きい運動は避けましょう。

血行不良を避けるために食生活を見直すことも含め、身体を冷やさないようにすることも大切です。

夜更かしなど不規則な生活を改めるほか、煙草も注意点となります。

漢方薬で体質の改善を図る

女性の体質改善に関わる薬としては、例えば「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などが挙げられます。

ドラッグストアでも漢方薬コーナーが設けられています。
漢方は自分の身体や体質に効果が期待できるものをきちんと選ぶことが大事です。

利用する際には自己判断に頼らず、専門家に相談しましょう。

ホルモン剤(ピル)を利用する

ピルというと、妊娠を目指すのではなく、避妊に使われるイメージもあります。

これは、服用によって本来排卵後に分泌される黄体ホルモンを増やすことで、「もう排卵が起こった」と脳が判断し、本当の排卵を起こらなくさせるからです。

一方で、ピルでホルモンのサイクルを改善して、生理不順を正しくできます。

今すぐの妊娠を望んでいない場合では、まず月経を規則的な周期に改善して、排卵が起こる状態に導いていく、という方法があります。

排卵誘発剤を利用する

排卵誘発剤は名前の通り、排卵を起こすための薬です。
卵胞を成長させていくことと排卵そのものを促すことの、ふたつの目的があります。

クロミッドなどの内服薬とhMGなどの注射が主なものです。
多くは生理開始日を基点にして利用のタイミングが決まってきますが、状況によってその種類や利用する時期と期間、回数は変わってきます。

副作用があったり、多胎(双子など)になる確率が上がったりという影響もあるので、心配なときは医師と相談の上、方針を決めていきましょう。

無排卵月経から妊娠を目指す


一番の気がかりは、「無排卵月経」と診断されたら、それでもう妊娠ができないのかということではないでしょうか。

妊娠の前提のひとつが排卵ですので、不妊治療が必須になります。
しかし原因を探って対処することもできます。

また、早いうちに治療を始めることが重要なポイントです。

先延ばしにしている内に、卵巣機能が低下したり、体質の改善に時間もお金もかかってくる場合があります。

まず病院で診察を受け、自分に適した治療方法を決めていきましょう。

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