【助産師が教える】帝王切開で出産したママたちへのメッセージ

自然分娩だろうと帝王切開だろうと、赤ちゃんが元気に生まれてくることがなにより大切だと誰もが知っています。

でも帝王切開で出産したママのなかには、「ママの気持ちが置いてけぼり」になっていることがあるのではないでしょうか。

帝王切開の割合や歴史、帝王切開で出産したママの気持ちなど、帝王切開で出産したすべてのママに伝えたいメッセージをまとめました。

帝王切開 の背景

近年、帝王切開が増えている理由はなんでしょうか。

帝王切開が増加している理由

下記のグラフを見ると、帝王切開で出産する人は、一般病院で全体の20~25%、一般診療所では10~15%(2008年)。

1984年にはどちらも5~10%しかありませんでした。
帝王切開による出産は珍しいことではなくなってきています

不妊治療による多胎の増加や出産年齢の高齢化だけではなく、帝王切開自体が安全になってきたため選択されやすくなったことなどが、帝王切開が増加している背景です。

参照・画像引用:「ママのための帝王切開の本」p3より 竹内正人ら著 中央法規

逆子と帝王切開

逆子の場合は、多くが帝王切開をすすめられます。
逆子は必ず帝王切開にしなくてはいけないというわけではありませんが、多くの医師が安全のために帝王切開を選択します

では、昔の逆子はどのように生まれていたのでしょうか。

戦前の日本では、逆子でも助産師による自宅出産で生まれていたそうです(もちろん医師の立会いなし)。

ご高齢の助産師さんに尋ねたところ、「逆子の出産介助の実技試験もあってね。逆子でもちゃんとつるんと生まれてきたよ」とお話しくださりびっくりしました。

帝王切開になる理由も時代とともに変わってきているようです。

スポンサーリンク

もやもやを抱えているママは少なくない


帝王切開で 出産したママの思いはさまざま。

ラクチンに生まれてよかった」という声もあれば、「え?帝王切開だったの?と言われるのが辛くてたまらない」というママもいます。

なかでも緊急で帝王切開になった場合、ママの心の準備が伴わないまま出産となり、気持ちが置いてけぼりになっていることがあります。

緊急で帝王切開をしたママには、以下のような思いを抱えたままの人もいます。

“緊急帝王切開で無事に生まれて、周囲は「本当によかった!」と喜んでくれましたが、私はなんだか赤ちゃんをいきなりお腹から取り出されたような、なんともいえないモヤモヤした気持ちがずっとありました”
“産まれたら1番に主人に抱っこさせてあげたい、家族3人で写真をとってもらおう、きっと感動して主人は泣くんだろうな…色々思いをめぐらして出産を楽しみにしていました。でも全て叶わず、ずっと大事に温めてきた気持ちを持っていかれたような感じがしていました”
“家族がみんな「よかった、よかった!」と喜んでくれていたので、そういった自分の気持ちを誰かに話すことができず、「そうだ、助かったんだからよかったんだ」と気持ちに蓋をしていました”

自分の正直な気持ちにふたをして未消化のまま育児が始まっている…というママもいるのです。

こんな考え方もある

とくに、「帝王切開で痛くないから楽だったでしょ」「陣痛を感じていないから得したね」という言葉を聞いて、母親としての自信をなくしそうな場合もあるようです。

帝王切開は決してラクな出産ではありません。

帝王切開とは、「おなかを切る」つまり「切腹」です。
それも、切腹は自分のためではないのです。
愛おしいわが子のために、切腹をするのが帝王切開です。
母親としての勇気や愛情がなければ、到底できることではないのではないでしょうか。

世間には「帝王切開はラクなお産」と誤解する人も残念ながらいますが、先日こんな話を聞きました。

5歳のお子さんが入浴中に帝王切開の傷跡をなでながらこう言ってくれたそうです。

「ママのおなかのケガ、ぼくが生まれたときについたんでしょ?こんなにケガして、ママ痛かったでしょ?がんばったね。痛かったのにえらかったね

そのママは、「この子がわかってくれているならそれだけで報われる。傷を見て痛そうというのは5歳の子どもでもわかるのに、どうして世間ではラクなお産という人がいるのだろう」と涙ぐんでお話してくれました。

帝王切開カウンセラーを知っていますか?

帝王切開カウンセラーを知っていますか?

私の友人で、帝王切開をしたママの心に寄り添う活動をしている人がいます。

帝王切開をしたママ対象のサイトの運営と、全国各地で帝王切開ママをサポートするご活動を20年以上継続し、各種マスコミにも多数紹介されています。

帝王切開カウンセラー 細田恭子さん(外部サイト)

細田さんご自身も3回帝王切開を経験していらっしゃるそうです。

「産み方よりも育て方」

細田さんのメッセージを紹介します。

10ヶ月間大切に思い描いてきた出産が、手術室のまぶしい電気のしたで金属の音と麻酔と点滴と尿道カテーテルと全裸と…。

帝王切開の出産で心と身体がついていけなくなります。
でも、育児はすぐに始まります。

何がいやだったのか、何が自分の心にずしん…と残っているのか、考える時間が持てないのです。

「今」はあっという間に過ぎていってしまいます。

大切だけれどこだわりすぎて、今見ておかなきゃいけないお子さんの笑顔や、聞いておかなきゃいけない今だけの大きな泣き声をきちんと楽しんでいますか?

どうぞ「産み方」にこだわり過ぎず、ここから続いていく「育て方」を大切にしてみてください。

もやもやした気持ちを吐き出そう

帝王切開で出産しもやもやしている気持ちがある方は、信用できる人に丁寧に聴いてもらうことをおすすめします。

もやもやを吐き出して、心にふたをしたままにしないように
ママの気持ちが置いてけぼりにならないように。

もしもまわりの家族が帝王切開で出産したもやもやを理解してくれないとしても、将来お子さんが理解してくれる日が来るように

産みかたより「育て方」を大切に、帝王切開後の身体を大事にしてくださいね。

注目記事

まだ無添加が良いと思ってる?【本当におすすめしたい葉酸サプリベスト3】効果・値段で徹底比較!

葉酸の含有量や一緒にとれる栄養成分など、あらゆる角度から調べ、本当におすすめしたい葉酸サプリメント3つを選びました!

賢いママはもうやってる?今からでも遅くない妊活中から産後までのお金の準備まとめ

妊活・妊娠・出産…いったいお金はいくらかかってどう準備したらいいの?そんなお金の話をチェック!

気に入ったらシェア

 

この記事を書いた専門家

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

赤ちゃんの部屋をフォロー