【妊娠8週】下腹部痛や下痢はある?心拍確認は?流産の確率は?

この記事の監修医師
ポートサイド女性総合クリニックビバリータ・院長
清水なほみ先生
http://www.vivalita.com/index.html

日本産科婦人科学会専門医。日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。 「ビバリータ」とは輝くような魅力的な女性のこと。心も体も健康であるように、女性の立場を生かしたアドバイスをおこなっている。

妊娠8週は妊娠3ヶ月の1週目にあたります。
この時期は、ママや赤ちゃんにどのような変化があるのでしょうか。

妊娠8週では、必ず心拍確認ができるの?
腹痛や出血があったらどうしたらいいの?
下痢が続いてて心配…
つわりってこんなにつらいの?

など、ママはさまざまな症状に不安を覚えたり、ストレスがたまることもあるでしょう。

妊娠8週に起きることや注意することを理解して、乗り切るコツや心構えを知っておきましょう。

妊娠8週目のママの変化


妊娠8週ではだんだんと子宮が大きくなり、赤ちゃんの成長と共にママのお腹も少しずつ膨らみます。
子宮が膀胱や腸を圧迫するため、便秘下痢頻尿などの症状が出ることがあります。
便秘でガスがたまるせいで、お腹が膨らんで見えるケースもあるようです。

おっぱいが張る、ムズムズするなど変化が現れ始めます。
今までのブラジャーがきついと感じたら、マタニティブラを使とよいでしょう。

体調・気分の変化

  • 子宮がこぶし程に大きくなり体のラインにも変化が出る
  • おっぱいが大きくなり、今までのブラジャーがきついと感じる
  • 乳輪や乳首の色が濃くなる
  • つわりがひどくなり、ピークを迎える人も
  • ホルモンの影響で骨盤内の血液の流れが悪くなり腰痛など違和感がある
  • エコー写真で赤ちゃんの成長がわかりうれしい気分になる
  • つわりで食べれず栄養不足への不安
  • 体調のせいで日常生活がままならずイライラする

妊娠8週目の赤ちゃんの変化


妊娠7週では赤ちゃんは2頭身になり、脳や心臓など人として必要な器官が形成され始めました。
妊娠8週になると、柔らかい骨が硬い骨に変わり、脳や臓器が働きだします。

お腹の中でおこっていること

子宮の大きさは握りこぶしより少し大きいくらいになります。
大きくなるにつれて引っ張られるようなチクチクした痛みを感じたり、下腹部につっぱり感が起こることがあります。

白いリング状の卵黄嚢から赤ちゃんに栄養が与えられていますが、だんだんと胎盤へその緒から栄養をもらい始めます。

赤ちゃんの大きさは13mm~20mmくらい

胎芽の頭殿長(赤ちゃんの大きさ)は13mm~20mm、胎嚢(赤ちゃんが入った袋)は30mmほどです。
お尻のしっぽはなくなり、頭、胴体、足の3頭身になってきます。

手足

指がわかるようになり、爪も作られます。
まっすぐだった腕はの肘が曲がり始めます。

赤ちゃんの体が動き出します

脳、筋肉、神経系統が発達し、赤ちゃんが自発的に動きます。
胎動の自覚はまだですが、心拍もはっきりと確認でき、胎児の全身がピクピクする動きがエコーで見えることがあります。
動脈・静脈もできてくる頃です。

顔のパーツが作られます

まぶた、鼻、唇ができ始めます。歯のもとになる歯胚が作られます。

排泄ができるようになる

胃、肝臓、腎臓ができます。
赤ちゃんは羊水を飲み、尿を排泄します。

妊娠8週目のマイナートラブル


妊娠8週目ではつわりの症状がみられます。
立ちくらみや足腰の痛みを訴える方も多いです。

妊娠8週は静脈瘤が発生しやすい

妊娠8~11週目は、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)が発生しやすい時期です。
静脈瘤とは、静脈の中にある弁の機能に問題がある状態で、ふくらはぎや太ももの血管の一部が盛り上がる症状です。
静脈瘤は血栓になる恐れがあるので、放置しないようにしましょう。

静脈瘤が起きやすい方は、家族に静脈瘤の方がいることが多いです。
長時間の立ち仕事をしていたり、ふたり目以降の妊娠も銃脈瘤が起こる要因になるようです。

妊娠中に以下の症状がある場合は、静脈瘤が発生している可能性があります。

  • 脚が重い
  • 脚が張る
  • 足の血管が浮き出てぼこぼこしている

妊娠中は子宮が大きくなり、骨盤内を圧迫するため脚の静脈の流れが悪くなります。
また、女性ホルモンが影響して血管の拡張が起こりやい状態です。
妊婦さんの体重が過度に増加することも、静脈瘤の原因と指摘されています。

また、下肢静脈瘤は、深部静脈血栓症を引き起こす可能性があります
妊婦の深部静脈血栓症のリスクは、通常より5倍高いといわれています。

特に長時間の立ち仕事は注意してください。
静脈の逆流がある場合に長時間立ち続けると、静脈うっ血がひどくなります。

妊娠回数と共に静脈瘤が残る可能性が高くなるようです。

出産後3~4ヶ月で多くの静脈瘤は自然に消失していきますが、静脈瘤の予防や改善のため、圧迫性のある弾性ストッキングを着用しましょう。
女性ホルモンの影響がなくなる出産後6週までは、はき続けることをおすすめします。

つわりの症状がピーク

この頃はつわりのピークを迎えたり、妊娠悪阻で入院するケースもあります。

つわりは「吐きつわり」や「食べつわり」などのタイプがあり、つらい期間も人それぞれです。
「これなら食べられる」という食材を探したり、つわりに効くツボがありますので、試してみてください。

つわりがないラッキーな妊婦さんもいます

「赤ちゃんの部屋」で行ったアンケートでは、妊娠期間中を通してつわりがなかった方が5%いる、という結果になりました。

つわりのつらい情報ばかり見聞きすると、つわりの症状がないことに不安を覚えるママもいるようです。
しかし、症状やつらさの度合いも人それぞれなので心配いりません。

妊娠初期はつわりがなく、妊娠後期になってつわりの症状に悩まされたママもいます。

立ちくらみや耳鳴りが起こります

妊娠中は赤ちゃんのためにお母さんから血液が送られます。
大量の血液が赤ちゃんに必要とされ、妊婦さんは貧血状態になり、立ちくらみや耳鳴りが起こりやすいようです。

長時間立ちっぱなしでいたり、立ち仕事のママは気をつけましょう。
仕事で立つ時間が長い場合や調子が悪いときは、休憩を取れるよう職場の上司に相談しましょう。

子宮の負荷や圧迫で足腰に痛み

妊娠中は骨盤内が充血しやすく、子宮が大きくなるにつれて背骨の関節や靱帯がに負荷がかかります
子宮による圧迫から靱帯が突っ張ったようになり、足の付け根に痛みが出る原因になり得ます。
妊娠8週目ではお腹を支えようと姿勢が悪くなり、腰痛を引き起こすこともあるようです。

足腰に痛みがあるときは、無理をしないことが一番。
体調がいい時に散歩などの軽い運動をしておきましょう。

妊娠8週目の妊婦さんの過ごし方


妊娠8週の過ごし方は、つわりを乗り切る工夫をしたり、そろそろ妊娠線の予防についても準備したいところです。

また、思うようにならない生活にストレスが溜まりますので、パパにつらさを理解してもらい、サポートしてもらいます。

つわりを乗り切る工夫を

食べ物だけではなく、歯磨きで気持ち悪くなってしまう方もいます。
歯ブラシが口の中にあたる感触で吐き気がする場合は、小さな歯ブラシややわらかいものに変えてみましょう。

歯磨き粉のにおいがダメなら、ブラッシングだけでもよいでしょう。

妊婦さんに必要な栄養である葉酸には、つわりを軽くする効果も期待できます。
また、妊娠初期の葉酸摂取は赤ちゃんの先天性異常の発症リスクも低減することがわかっています。

妊娠線予防の保湿を始めましょう

妊娠線の予防は、お腹が本格的に大きくなる前に始めることをおすすめします。

妊娠線は、お腹が大きくなることで肌の内部がさけた状態。
肌のうるおいを高め、ハリや弾力を与えることが大切です。

妊娠8週のお腹はまだ目立ちませんが、妊娠初期のうちから妊娠線クリームやオイルを塗って、お腹が大きくなる準備をしておきましょう。

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妊娠8週目で気を付けたいこと


妊娠8週では、心拍確認後の流産の可能性がまだあります。
出血や腹痛は流産のサインかもしれません。
しかし問題ない場合も多いのであまり心配しすぎず、気になる症状があれば病院やクリニックに行きましょう。

流産の判断を難しくする原因になるので、下痢や便秘が長引くときは医師に相談してください。

妊娠8週で心拍確認しても流産の確率があります

日本産科婦人科学会によりますと、全ての妊娠のうち8~15%で自然流産が起こります。
そのうち妊娠8週~妊娠12週で起こる割合は、34~48%となっています。

(2)自然流産の頻度
全妊娠の 8~15%.妊娠週数別では妊娠 5~7 週(22~44%),8~12週(34~48%),
13~16週(6~9%)である

妊娠12週までの流産は全体のおよそ80%です。
心拍確認できると一安心ですが、12週までは油断せずに過ごしましょう

心拍確認ができない場合は、医師から稽留流産と告げられることもあります。
この時期の流産は赤ちゃんの染色体に問題があることがほとんどです。
自分を責めないで体をいたわってあげましょう。

下腹部痛は流産?下痢や便秘は長引くと注意

妊娠8週などの妊娠初期は下腹部痛や出血がみられることがあります。
しかし、下痢による腹痛だったり、便秘の場合は排泄時に鮮血が出ることがあり、判断が難しいです。
下痢や便秘の症状が長引く時は、医師に相談しておきましょう。

強い腹痛で会話もできないほどであれば、流産の可能性も考えられます。
出血に塊がある、鮮血やピンク色、出血が長く続く時はすぐ医療機関を受診しましょう。

また、切迫流産だと安静が必要ですので、放置せず早めに気づくことが大切です。

妊娠8週の喘息は自己判断で薬をやめずに相談

喘息の持病があって薬を飲んでいる場合は、主治医に相談しましょう。
自己判断で服用をやめると悪化することがあります。

喘息ではなく咳喘息の可能性もありますので、医師の診断のうえ妊婦さんでも飲める薬を処方してもらいましょう。

妊娠8週はトキソプラズマ、インフルエンザの予防をしましょう

トキソプラズマ症は感染しないように、生肉や猫の排泄物、土や生水に気をつけます。
なるべく接触を避け、触れたら必ずせっけんで手を洗いましょう。

妊娠初期と妊娠中のインフルエンザ感染は、通常より重症化しやすいといわれています。

インフルエンザは手洗いうがいを徹底して、ワクチン接種で予防しましょう。
マスクをする、体を冷やさない、人混みはできるだけ避ける、など対策するのもよいでしょう。

妊娠8週目のママのためにパパができること

妊娠8週目のママのために、パパは家事を手伝ったり、いたわりの言葉をかけてあげましょう。
どんなふうにつらいか、何をしてほしいか、など話を聞いてあげるのもよいでしょう。

ママはつわりや初期症状があり、今まで通りの日常生活を送るのも精一杯になりがちです。
仕事や家事がままならず落ち込んだりイライラすることもあるようです。
そんな時にパパの優しい気持ちに触れたり、サポートしてもらえたらとても心強いことでしょう。

妊娠8週は出血や下痢が続いたら医療機関に相談しましょう


妊娠8週では下腹部痛や下痢が起こることがあります。
強い腹痛や多量の出血は流産の可能性があるので、すぐ病院やクリニックに行きましょう。
下痢や便秘による腹痛のこともありますが、判別が難しいので症状が続いたら診察を受けてください

妊娠8週目では、超音波検査で心拍は必ず確認できます。
心拍確認ができても残念ながら流産することもありますので、体調と相談しながら無理をしない生活をしましょう

妊娠8週目は子宮が大きくなり、子宮を支える靱帯が引っ張られるようになってきます。
つわりの症状、静脈瘤や腰痛など悩むママが多いようです。

しかし、つわりや腰痛はお腹の中の赤ちゃんが胎芽から胎児となり、成長している証拠でもあります。

パパにも協力してもらいながら、体を大切にして過ごしてください。


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