クローン病を患っている方の妊娠

クローン病って?妊娠・出産できるの?

クローン病

妊娠を考えているという方は多くいらっしゃいますが、中には持病を抱えているという方も少なくありません。特に若い方に多いと言われているのが「クローン病」という病気です。あまり聞きなれない病名ですが、クローン病というのはどういった病気なのでしょうか。

クローン病というと、コピー動物やクローン人間のような「クローン」をイメージするのではないでしょうか。ですがそれとはまったく関係なく、10代から20代の若い人が特にかかりやすいと言われ、厚生労働省より特定疾患に指定されている病気です。

このクローン病は完治するということはなく、寛解(かんかい)という状態と活動期(発症)を繰り返す慢性的な病気となっています。(※寛解とは…薬によって病気がコントロールされて、一時的または継続的に良くなっているという状態。治癒・完治とは違ってまた病気が繰り返すかもしれないけど、とりあえず今は大丈夫!と言える状態になったということ。)

さて、クローン病と妊娠。クローン病を患っているということで、赤ちゃんや母体にどんな影響があるのでしょうか?また、無事に妊娠期間を経て出産することができるのでしょうか?

クローン病の症状・治療・原因は?

そもそもクローン病というのは、どういった症状、どういった原因で起こるのでしょうか?クローン病は、口の中から肛門までのあちこちの消化管に、炎症が起きる原因不明の病気です。その多くは小腸や大腸、肛門に炎症ができやすいと言われていて、小腸のみに症状が起こる「小腸型」、大腸のみに症状が起こる「大腸型」、どちらにも症状が起こる「小腸・大腸型」に分けられ、特に「小腸・大腸型」が多いと言われています。症状としては、腹痛や下痢がほとんどで、さらに発熱や肛門に炎症がある場合には肛門に潰瘍ができたり、痔ろう(痔瘻またはあな痔)ができるということです。痔ろうについてはこちら

さらに症状がひどくなると、消化管のどこかが炎症のために狭くなってしまったり(狭窄)、ひどい炎症で穴が開いてしまう(穿孔)こともあります。そして合併症として、関節痛や関節炎が起こったり、皮膚が膿んで壊疽(壊死)が起こることもあると言われています。

正確な原因はわかっていないのですが、10~20代の若い人に起こりやすいということから、遺伝的・免疫系の原因が大きいのではと考えられています。また、ピルを常用している人では発症リスクが1.9倍、喫煙者では1.8倍(受動喫煙も含む)となっていて、強いストレスも危険因子だと言われています。さらに、若い世代・欧米の先進国での患者数が圧倒的に多いということから、脂質や動物性たんぱく質の摂り過ぎが関係しているのでは?と考えられています。

そんなクローン病ですが、治療は栄養療法(食事療法)と薬での治療をあわせて行っていくのが基本です。腸を休ませて炎症を抑えるため、食事制限をしながら栄養剤で体に必要な栄養を摂取していきます。肉類(動物性たんぱく質)や繊維質(消化できないので)を含む食品を避けるように指導され、さらに脂質を減らすメニューを中心にするように心がけていきます。薬での治療は、以下のような薬が使われます。

  • メサラジン(ペンタサやアサコールという商品名)
  • アダリムマブ(ヒュミラという商品名)
  • プレドニゾロン(プレドニンという商品名)

また、薬で良くならないほど強い腸閉塞や狭窄が起こってしまった場合、穿孔が起こった場合などは手術が行われることもあります。が、再発率はとても高く、同じ部分にできるということがほとんだと言われています。薬や食事療法で症状を落ち着かせ、その状態をキープしていく…というのがクローン病の治療方法になります。

妊娠中のクローン病治療、気を付けるべきは「薬」

若い世代に起こりやすいクローン病は、ちょうど結婚や妊娠の時期と重なってしまいます。結論から言えば、クローン病を患っていても妊娠・出産をすることはできます。

また、クローン病自体が赤ちゃんに何らかの影響を及ぼすということはないと言われています。問題なのは、クローン病の治療に使われる薬の影響を考えなくてはならないということです。クローン病の状態が落ち着いているときには、症状が起こっている(活動期)に比べると妊娠確率が上がりやすいと言われています。症状が落ち着いていても、薬を使って状態をキープしていかなくてはなりませんから、どうしても薬を使わないといけません。妊娠中には市販薬をはじめ、さまざまな薬を控えた方が良いと言われていますよね。これは、赤ちゃんの臓器やさまざまな器官がつくられる時期に、薬の成分がはたらいて奇形などの異常が起こるリスクを少しでも下げるためです。妊娠中に飲むと危険な薬について

ただ、どんな薬でも飲んだからといって奇形などの異常が必ず起こるというわけではありません。あくまでそのリスクが上がってしまうということですので、医師も治療に関して必要であれば薬の投与を優先します。クローン病も同じで、症状を抑えておかないと妊娠や出産に影響が出ると考えられた場合には、薬での治療を続けていきます。医師の判断と自己責任という形にはなりますが、きちんと治療をして体調を整えてから出産に臨むことをおすすめします。

食事療法と、赤ちゃんへの栄養に気を付けよう!

クローン病は先ほども述べたとおり、食事療法がおこなわれます。肉類・脂質の多いもの・繊維質の食べ物を避けるのが基本的なのですが、妊娠中というのはおなかの中の赤ちゃんに栄養を送るため、食事制限をしても大丈夫なの?と不安になりますよね。クローン病のときに注意したい食品・避けたほうが良い食品などを以下のようにまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。

好ましい食品

ここに記載したものが全てではありませんが、参考までに代表となる食材だけでも知っていてください。クローン病の食事療法は、「低脂肪・低残渣(ていざんさ)」を心がけていきます。(※低残渣…腸への負担を減らすため、便の量を少なくする食事。食物繊維を減らすことで下痢や腹痛を抑えるほか、狭窄によって狭くなった腸管に負担をかけないようにします)

健康な人でも妊娠には不安やさまざまなトラブルがつきもの。クローン病を患っているという方はさらに不安が大きいものとは思いますが、産院の先生やクローン病のかかりつけの先生とよく話し合ってみてくださいね。また、より心配が大きいという方は消化器科と産科が連携しやすい総合病院にかかるというのも、ひとつの手ですよ。

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