妊娠中に癒着性イレウスになる妊婦さんがいる!?

妊娠中に起こる可能性のある危険な病気

妊娠中のトラブルはたくさんあるものですが、その中でもおなかに痛みをともなうものは心配になりますよね。赤ちゃんに何らかの影響があるのかどうか、妊娠を継続していくことができるのかなど…。そういったことを考えたとき、実は見えないところである病魔が忍び寄っているということがあるんです。それが「癒着性イレウス」というもの。

あまり聞きなれない病名だと思いますが、実は妊娠中に癒着性イレウスになってしまう方がいらっしゃるということなんです。妊娠中に癒着性イレウスになったらどうなるのでしょうか、赤ちゃんは?母体は?また、どんな症状でどんな治療をしていくのでしょうか?

イレウスって?その症状と原因は?

そもそも「イレウス」というのは「腸閉塞(ちょうへいそく)」のことをいいます。腸管がなんらかの原因で詰まってしまい、食べ物や消化液がうまく流れなくなってしまう状態です。食べたもの・消化液・ガスなどが溜まっていってしまうため、腹痛や吐き気・おう吐・おなかの張りなどさまざまな症状があらわれます。

この状態が続くと、おなかにたくさんの水分が溜まってしまうため、体は水分をうまく吸収することができなくなります。すると、脱水症状になってしまい、血圧が下がったり血液が濃くなることで循環がうまくいかずショック状態を引き起こしてしまうこともあると言われています。さらにそのせいで腸管が壊死してしまったり、穴があいてしまうことで溜まっていたものが外にあふれだしてしまうこともあります。イレウスには、機械性イレウスと機能的イレウスがあり、さらにそれぞれが二つのイレウスに分類されます。

機能性イレウス

  • 単純性イレウス
  • 絞扼性(こうやくせい)イレウス

機能的イレウス

  • 麻痺性イレウス
  • 痙攣性イレウス

機能性イレウス(単純性・絞扼性イレウスについて)

単純性イレウス

炎症や手術痕の癒着などが原因で腸管が詰まってしまいますが、血液の循環障害などがないものをいいます。ほかにも、先天性のもの・腸管のなかに異物がある・傷痕の癒着・腫瘍・腸管の外から圧迫される…などの原因があると言われています。

絞扼性イレウス

炎症や手術痕の癒着などが原因で腸管が詰まり、さらに血液の循環障害があるものをいいます。そのため、腸管が壊死してしまったり破れるなどの危険性が考えられるものを絞扼性イレウスといいます。原因ですが、腸ねん転やヘルニア、腸重積などがあると言われています。癒着性イレウスは、この機械性イレウスの絞扼性イレウスに分類されます。

機能的イレウス(麻痺性・痙攣性イレウスについて)

麻痺性イレウス

腸管のまわりの臓器が炎症を起こしたことによる影響や、薬、神経や筋肉の疾患、ストレスなどさまざまな影響を受けて腸管の動きが麻痺してしまうものをいいます。腹膜炎や手術のあと炎症や癒着が起こることがありますが、たいていは治ります。しかし、これが原因で治らずそのまま続けて起こるのが麻痺性イレウスです。

痙攣性イレウス

腸管のどこかが痙攣をおこすため、消化液や食べ物が通ることができなくなってしまいます。虫垂炎(盲腸)や胆石症、尿管結石や鉛中毒などが原因だと言われています。

妊娠中の癒着性イレウス…原因と治療法は?

妊娠中に起こる癒着性イレウスですが、これは過去の手術が原因となっているパターンがほとんどです。たとえば、盲腸(虫垂炎)の手術をしたことがある、上の子を帝王切開で出産した…などですね。このときの傷痕から癒着が起こり、妊娠をきっかけに癒着性イレウスが起こります。特に開腹手術をした場合、おなかを大きく切り開いているわけですから、傷痕がくっつくまでに時間がかかってしまいます。そのときに、どうしても癒着や炎症が起こるものです。これは約90%の確率で起こるものなので、これ自体はさほど心配することはありません。

しかし、それからイレウスを繰り返す人は何度でも繰り返してしまいますし、突然の腹痛や繰り返し起こる嘔吐など、とてもつらいものになります。

イレウスの治療は、基本的に治療方法は手術をしない保存療法というもの。絶飲食を行い、点滴で栄養や水分をとっていくことでおなかへの負担を減らします。それでもなかなか詰まりが解消されないということであれば、鼻から胃まで管をとおして逆流してきた消化液や食べ物などを吸引していきます。

ただ、なんどもイレウスを繰り返す、短期間で繰り返し起こるという場合や程度によっては、手術をすすめられることもあります。腸管が壊死してしまう可能性のある場合には、緊急手術を行うことも。さらに、癒着が起こっていることで繰り返し起こる癒着性イレウスの場合、その癒着部分を手術によって取り除く手術も検討されます。

しかし、手術の癒着によって起こった癒着性イレウス…それを取るためにまた手術をすると、再びイレウスになってしまうのでは?という不安もあると思います。確かに何度も癒着を繰り返してしまい、結果的に腸管の一部を摘出するということもあります。

赤ちゃんへの影響は?予防法は?

気になるのは赤ちゃんへの影響ですが、発見や治療が遅れることで赤ちゃんもお母さんも危険な状態になってしまう可能性が高いものとなっています。ただ、妊娠中に手術など治療をすることは可能です。実際、一般社団法人 関東連合産科婦人科学会によると、27週6日のお母さんがイレウスによって緊急開腹手術を行い、その後の妊婦健診でも順調だということが記載されています。繰り返す腹痛、嘔吐、吐き気といったいつもと違うような症状があらわれたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。

そして、残念ながら、癒着性イレウスについて「コレだ!」という予防法はありません。ですが腸管を詰まらせることのないよう、繊維質の食べ物を控えるなどの対策をすることは可能です!たとえば根菜、ごぼうやたけのこ、れんこんや、海藻類、また海苔やいかなども消化に悪いので注意が必要です。

そして、いも類や砂糖などの糖類を必要以上に多く摂ると、今度は腸内にガスが生まれやすくなるのでおなかの張りを感じやすくなったり、また腸管の詰まりの原因ともなります。便秘にならないような食生活を気を付け、食事のときにはよく噛んで消化しやすくするなどの工夫もしていくと良いでしょう。

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