【漢方薬剤師が教える】「子宝力」と「補腎」というキーワード

皆さんこんにちは。
タクヤ先生こと杉山卓也です。

私は文章の中でよく「補腎(ほじん)」という言葉を用いて子宝を授かるために重要だというお話をしていますが、今回は「なぜ重要か」という内容で詳しくかつ出来る限りわかりやすくお話していこうと思います。

腎とは


「腎」と漢方で言いますと生理機能として「腎機能」はもちろん入るのですが、その他にも「発育」「成長」「生殖」という3つの大きな要素を含むと考えられています。

「腎」と「子宝」に大きな関係があるのはそのためです。
男性で言えば精子、女性で言えば卵子という子宝に欠かせない部分の発育を担うわけで、化学的に言えばホルモン分泌の働きと連動しています。

ホルモンの分泌に関わるということで「腎」という部位が統括する体の臓器としては「胸腺」「睾丸」「卵巣」「脳下垂体」などに広がっているという解釈ができるます。

なぜ重要なのか


腎は腎臓でもあり、体内での水分代謝にも深く関わります。
水という生命活動に欠かせない物質のコントロールを担う腎の重要性は計り知れません。

すなわち腎が弱れば体内の水分代謝に悪影響が出てむくみなどの症状が出てくるだけでなく、精子や卵子の生成や働きにも大きな影響が出てきます。

現代人はとにかく腎が弱っている傾向にあり、年齢は若いのに精子がない…。
多嚢胞性卵巣症候群が多い、などというのも漢方的に見ればすべて腎の働きの失調につながっているのです。

腎を元気にする漢方薬


年齢とともに(加齢)誰でも少しずつ弱っていくのが腎ですが、足腰のだるさ、健忘、めまい、耳鳴り、脱毛、白髪、免疫の低下などが若い段階でも見られる方はすでに腎の虚弱が出ています。

子宝にも影響が出ていると思って下さい。
具体的に言えば男性の場合はインポテンツ、早漏、女性の場合は月経不順、不妊症などが該当します。
体の発育を促し、老化を抑制する、という意味では補腎薬というカテゴリの漢方が必要です。

ベースとなるのは六味地黄丸(ろくみじおうがん)、体の冷えが強ければ「八味地黄丸(はちみじおうがん)」、目の具合が悪くイライラを伴う場合は「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」、足のだるさなどが強い場合は「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」、手足のほてりがある場合は「知柏地黄丸(ちばくじおうがん)」などなど。

非常に派生が多いのが補腎薬の特徴です。

体を滋養し、命の源を作り出す「腎」のケアを考えておられる方は専門的な知識のあるところにご相談下さい。

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