安定期でも流産する?原因や確率、注意点まとめ!自覚症状はある?

ほとんどの人のつわりがおさまり、体調が安定してくる安定期。

不安定な時期が終わり、ほっと一息つかれる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

しかし妊娠に「絶対に大丈夫」ということはありません。
安定期でも流産することがないとは言い切れないのです。

ここでは、安定期での流産の確率や、原因、注意点などをまとめてみました。

安定期でも流産するの?


安定期とは、妊娠中期の5〜7ヶ月、妊娠週数でいえば、16週から27週にかけてをいいます。

この時期には、ひどかったつわりも、おさまっている人がほとんどです。

体調もかなり落ち着いてきて、「もう大丈夫」と、積極的に家事や仕事をこなしたり、外出したりする方も多いでしょう。

しかし、妊娠初期に比べれば、かなり少なくはなりますが、安定期でも流産することはあります。

安定期の流産の確率

妊娠週数22週未満で、胎児が子宮内で死亡したり、子宮から子宮内容物が流れ出して妊娠が継続でないことを流産といいます。

全妊娠に対する流産の確率は、約15%と意外と高く、7人に1人は流産となっているのです。

この流産のうち、12週未満のものを初期(あるいは前期)流産といい、流産の約8割を占めています。

初期流産の原因は、染色体異常など胎児側に問題があることがほとんどです。

この初期流産に対し、12週以降22週未満でおこる流産を後期流産といいます。

後期流産は流産のうちの20%ほどを占めています。

ただし、16週以降の安定期に限定した場合の流産確率は、15%程度といわれているようです。

流産と死産の違い

安定期の22週未満で、胎児が子宮内で死亡したり、子宮から子宮内容物が流れ出して妊娠が継続でないことは流産と呼ばれます。

しかし安定期の22週以降に、胎児が子宮内で死亡したり、子宮から外に出てきてしまう過程で亡くなってしまうことは、死産といわれて、厳密には区別されています。

というのも、22週以降であれば、胎児の身体機能が未熟であっても、現代の医療技術によって生存の可能性があるためです。

安定期の流産の原因


初期流産の場合、原因のほとんどは、染色体異常など胎児側の問題でした。

しかし、安定期の流産の場合は、母体側に問題があるケースが増えてきます。

子宮頸管無力症

子宮頸管とは、子宮と膣をつなぐ部分で、妊娠中は硬く閉じてお腹の赤ちゃんをしっかりと支えています。

子宮頸管の閉じる力が弱いと、妊娠中期にも関わらず、大きくなっていく胎児を支えきれずに開いてしまうことがあり、それを子宮頸管無力症というのです。

妊娠中に子宮口が開いてしまうと、妊娠が継続できなくなり、流産につながることもあります。

子宮頸管無力症は、先天的な要因であることも多く、自覚症状がないため、妊婦健診の時のエコー検査で初めてわかるケースも多いようです。

子宮頸管無力症だからといって、全ての人が流産するわけでありませんが、流産するリスクはかなり高くなります。

そのため、安静にするなど、なんらかの対処法を講じる必要があります。

流産を予防するために、管理入院をしたり、場合によっては子宮頸管を縫う手術が行われることもあるようです。

子宮奇形

子宮の形に先天的な形状異常がある場合を、子宮奇形といいます。

子宮奇形は、自覚症状はないため、妊娠や手術の際に初めてわかるケースがほとんどです。

子宮奇形といっても、形状はさまざまで、妊娠や出産に問題ないケースもありますし、流産となるケースもあります。

子宮奇形と診断されたら、どのように対処するのか、手術する必要があるのかなど、担当の医師とよく話し合うことが必要でしょう。

子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍を、子宮筋腫といいます。

「女性の4人にひとりは子宮筋腫がある」といわれているくらい、よくある病気です。

筋腫が小さいうちは自覚症状はほとんどありませんので、妊娠して、検査を受けて初めて気がつく人も多いようです。

子宮筋腫があるからといって、全ての人が流産するわけではありませんが、次ような流産のリスクはあります。

  • 筋腫によって子宮の形が変形してしまい、流産をひきおこしてしまう
  • 筋腫が変性(血行不良で壊死すること)したことで激痛が起こり、子宮収縮をひきおこし流産となるケース

筋腫の大きさや場所によっては、問題なく出産できるケースもありますが、妊娠中に子宮筋腫が見つかった場合は、十分に経過観察する必要があります。

絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)

子宮の中の赤ちゃんは、卵膜に包まれています。

卵膜は、脱落膜(だつらくまく)・絨毛膜(じゅうもうまく)・羊膜(ようまく)3つの膜からできており、そのうち絨毛膜と羊膜が細菌に感染して炎症を起こすことが、絨毛膜羊膜炎です。

絨毛膜羊膜炎の原因の多くは、細菌性膣症といわれます。

妊娠中は抵抗力が低下しているため、細菌性膣症から、膣炎や子宮頸管炎をひきおこし、それが絨毛膜や羊膜にまで感染を広げてしまうことがあるのです。

また、まれに歯周病が原因で、血液を通しての血行性感染によって、絨毛膜羊膜炎になるケースもあります。

初期の絨毛膜羊膜炎は、自覚症状がほとんどないために、なかなか気がつきにくいのですが、重症化すると妊娠の継続が困難になるのです。

オリモノのわずかな変化や、排尿時の違和感などがあったら、すぐに担当医に相談してください。

その他の原因

上記以外の原因として考えられるのは、喫煙や、過度のストレス、転倒、腹部の殴打などです。

安定期に入ったからといって、油断してあちこち動き回ったり、旅行に出かける方もいますが、安定期でも絶対に大丈夫というわけではありません。

また、もっとも気をつけたいのは喫煙で、喫煙している妊婦さんは、喫煙していない妊婦さんに比べて、自然流産や早産のリスクが高いといわれています。

妊婦さん自身が喫煙していなくても、受動喫煙も同様のリスクがありますので、注意しましょう。

流産の兆候や自覚症状


安定期だからといって、安心せずに、以下のような症状があった場合は、すぐにかかりつけの病院やクリニックで診察を受けてください。

出血

安定期に入ってからの出血は少しの出血でも、油断は禁物です。

痛みがない場合でも、出血がみられたら、産婦人科で受診してください。

もし、生理以上の出血がある場合は、すぐに病院に向かってください。

腹痛、お腹の張り

安定期の腹痛やお腹の張りは、流産の兆候のひとつです。

子宮収縮をおこしている可能性もあります。

いつもと違う下腹部痛や張りを感じたら、すぐに産婦人科に連絡してください。

オリモノや陰部のかゆみ

オリモノが急に増えたり、陰部にかゆみを感じる場合、膣で炎症がおきている可能性があります。

膣の炎症などの感染症は、絨羊膜羊膜炎の原因にもなるので、早めに医師の診断を受け、治療しましょう。

排尿痛や頻尿

排尿時の痛みや頻尿は、膀胱炎をおこしている可能性があります。

膀胱炎も、絨羊膜羊膜炎の原因にもなりかねませんので、早めに医師の診断を受け、治療しましょう。

胎動がなくなる

早い人では、16週目くらいから胎動を感じるようになるといいます。

もし、定期的に感じていた胎動が突然なくなったりしたら、胎児に何か異変がおこっている可能性もあります。

安定期での注意点


安定期に入ると、体調もよくなってくるので、つい油断しがちですが、妊娠前と同じように動くのは厳禁です。

妊娠中は、なにがおこるかわかりません。

以下の注意点を守って、無理をせず、ゆったりと体をいたわりながら過ごしてください。

定期的に妊婦健診を受ける

安定期の流産の原因が、体質的な問題のこともあります。

しかし定期的に妊婦健診を受けることで、問題の早期発見ができれば、流産を未然に防ぐことも可能です。

また、出血や腹痛など少しでも異変を感じた場合は、すぐに病院で診察を受けることが大切です。

禁酒、禁煙

妊娠中の飲酒、喫煙は、たとえ安定期でもあっても避けなければいけません。

流産にならないとしても、胎児の脳や身体の成長に悪い影響を与えるためです。

たとえ、自分で喫煙しなくても、ご主人のタバコを受動喫煙する場合も同様のリスクがあります。

体を冷やさない

妊娠中の冷えは厳禁です。

妊婦さんが体を冷やすと、血行が悪くなり、子宮に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなる可能性もあります。

とくに下半身の保温は重要です。

清潔に保つ

妊娠中は、免疫力が落ちています。

そのために、普段なら問題ない常在菌に感染しやすくなっているのです。

感染を予防するためにも、シャワーや入浴で体を清潔に保ちましょう。

ただし、妊娠中のビデは逆効果。
膣内はオリモノによって、雑菌の侵入を防いでいます。
ビデでオリモノを洗い流してしまうと、逆に細菌に感染しやすくなりますので、注意しましょう。

無理をしない

つわりがおさまって、食欲もでることから、つい、活発に動いてしまう人もいるかもしれません。

しかし、安定期に入ったといっても、妊婦であることに変わりはありません。
無理のない範囲での生活を心がけることが大切です。

安定期には適度な運動も必要といわれますが、運動を始める前には、担当の先生に許可をもらってから行いましょう。

旅行など遠出は控える

出産後には、旅行する機会が持ちにくいために、安定期に旅行する人も増えています。

しかし、何かおこるかわからない妊娠中の旅行は、あまりおすすめできません。

旅先で、体調に異変があった場合、対応してくれる産婦人科を探すのも大変です。

妊婦さんの体は不安定です。
状態がいつ変わるかもわかりません。

もしどうしても移動する必要がある場合は、医師に相談の上、許可をもらってからにしましょう。

安定期の流産を避けるために


胎盤が形成され、つわりもおまり、体調が安定してくるのが安定期です。

しかし、安定期だからといって、流産する可能性が全くないかというと、そうではありません。

確率としてはわずかですが、安定期に流産するケースもあるのです。

安定期の流産の理由は、妊娠初期とは違い、母体側の原因が主なものになります。

母体側の原因としては、子宮頸管無力症や、子宮奇形など体質なものや、子宮筋腫といった他の疾患、絨羊膜羊膜炎といった感染症などがあります。

安定期の流産を未然に防ぐためには、定期的な妊婦健診を欠かさないことと、少しでも異変があった場合は、すぐに産婦人科の診察を受けることが大切です。

妊娠中は何がおきるかわかりません。
無理はせずに、ゆったりと毎日を過ごすことを心がけてくださいね。

また、万が一にも流産してしまったとしても、自分を責めないでください。

流産は妊婦さんにとっては、とてもつらい体験です。
けれども、未然に防げるものばかりとも限りません。
体質的にどうしようもない問題ということもあります。

すぐには前向きな気持ちになるのは難しいと思いますが、パートナーと共に、心と体ゆっくりと癒していきましょう。

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