出産後のトラブル「癒着胎盤」について知っておこう!

出産後、胎盤が出てこない…「癒着胎盤」かも?

癒着胎盤

陣痛、分娩を終えて、待望の我が子との対面。
とっても幸せな気持ちになっているのもつかの間、お母さんは最後の最後の後仕事である「胎盤」を出さなくてはなりません。胎盤は赤ちゃんとお母さんとをつないでいたもので、ここを通しておなかの中の赤ちゃんは栄養をもらってすくすくと育っていったのです。

赤ちゃんが出てきたら、そのすぐあと、もしくは10分程度で胎盤が自然と出てきます。個人差はありますが赤ちゃんが出てくるときのような痛みはあまりなく、どぅるんと柔らかいゼリーが出てくるような感触だといいます。

一般的にはこの胎盤は赤ちゃんとほぼ同時かすぐに出てくるものなのですが、まれに30分以上出てこない…というときがあります。通常は自然に胎盤が出てきますし、また胎盤につながっている臍帯(へその緒)を医師が軽く引っ張ったりすることで、はがれやすくするなどの処置をすれば出てきます。が、それでも一向に胎盤が出てこない。

これは「癒着胎盤」である可能性があります。

癒着胎盤には段階がある!?

癒着胎盤というのは、どういった状態なのでしょうか?

胎盤の中には「絨毛(じゅうもう)」というものがびっしりと枝分かれしていて、基底脱落膜という部分にくっついています。普段はこうして脱落膜にくっついているため、赤ちゃんがおなかの中でへその緒を引っ張ったりしても剥がれ落ちることはありません。

そして、出産を終えて役割を果たした胎盤ですが、この基底脱落膜がぺろっと剥がれていくことで外に出ていくことができます。

しかし、通常は基底脱落膜にくっついているはずの絨毛が、さらに子宮の筋肉層へと侵入してくっついていることで、なかなか剥がれ落ちなくなってしまう事があります。これが癒着胎盤です。

癒着胎盤には3つの種類があると言われています。

  • 楔入胎盤(せつにゅうたいばん)
  • 嵌入胎盤(かんにゅうたいばん)
  • 穿通胎盤(せんつうたいばん)

絨毛がどれくらい癒着しているかによって、種類が変わってきます。楔入胎盤は、絨毛が子宮筋層の表面にくっついてしまっている状態です。嵌入胎盤は、絨毛が子宮筋層の中に入り込んでしまっている状態です。穿通胎盤は、絨毛が子宮筋層のさらに奥、子宮漿膜(しきゅうしょうまく・子宮のまわりを覆っている半透明の膜)にまで達している状態です。

1番症状が軽い楔入胎盤の場合、子宮筋層の中に絨毛が入り込んでいるというわけではないため、医師が子宮腔内に手を入れて胎盤を取り出すことも不可能ではありません。

ただ、もちろん無理に処置を行うことはできませんし、嵌入胎盤・穿通胎盤の場合には手で胎盤を剥がすことはできません。

癒着胎盤の恐ろしさ、そして治療法は?

癒着胎盤になってしまったときの危険性として、無理やり胎盤を剥がしてしまうことによって、そこから大出血を起こしてしまうことがあるということです。そうすると、お母さんは出血性ショックで呼吸困難や意識障害を起こし、最悪の場合は死亡してしまうということもあります。

また、この癒着胎盤が起こってしまう原因なのですが、これまでに帝王切開を受けたことがある・人工妊娠中絶手術などの手術を受けたときにできた傷痕から起こってしまうことが多いと言われています。

エコーや妊婦健診のときなどに分かるということはなく、出産して初めて「胎盤が出てこない…?」という状況になってから癒着胎盤が疑われます。誰もが起こる可能性がありますが、発生する確率はとてもまれだと言われています。

では万が一癒着胎盤が起こってしまったら、どうなるのでしょうか?まずは麻酔を行って、医師が子宮腔内に手を入れて胎盤を取り出す「胎盤用手剥離」という処置を行っていきます。もう一方の手を母体のおなかの上から押して胎盤が剥がれるように促すのですが、これでも剥がれないということや出血を起こしてしまうこともあります。

ここできれいに胎盤が剥がれ、かつ出血の量も少ないということであれば、子宮の収縮を促す薬や感染を防ぐための薬が投与され、その後は様子を見ていきます。

ですが、胎盤がまだ剥がれない・出血多量だというときには、子宮の全摘出になります。また、子宮を残すように治療を進めていくうちに感染が疑われたり、たくさんの出血があった場合にも、急きょ子宮全摘出になってしまう場合があります。

癒着胎盤はごくまれ、不安な方は医師に相談を!

子宮摘出など、とても恐ろしい癒着胎盤。ですが、起こる確率は0.001%程度とごくごくわずか。その中でも、程度の軽いものから穿通胎盤などの重症なものまでさまざまですから、子宮を摘出しなくてはならないということは本当にまれなことです。

ただ、前回の出産で癒着胎盤だったという方や、帝王切開を経験しているという方はリスクが高くなっているということは言えます。お産で主治医が前回と違っているという方や、癒着胎盤が心配だという方はしっかりと相談するようにしてくださいね。

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