帝王切開の出産費用を抑えるコツまとめ

最近の日本では、約5人に1人が帝王切開であるということ、ご存知でしたか?

帝王切開は、手術になるので、通常の出産費用に加え、手術代がかかります。
となると、心配なのがその金額です。

ここでは、帝王切開でかかる平均的な出産費用や、費用を抑えるために利用したい補助制度についてまとめてみました。

誰でも帝王切開になる可能性はある


帝王切開には、予定帝王切開と、緊急帝王切開があります。

予定帝王切開とは、母体の問題、胎児の機能不全などの問題で、普通分娩が難しいケースの場合、あらかじめ手術日を決めて行われるものです。

予定帝王切開になる主なケースには以下のようなものがあります。

  • 前回も帝王切開をしている
  • 逆子
  • 前置胎盤
  • 多胎妊娠
  • 子宮筋腫、合併症など母体の問題
  • 巨大児
  • 胎児の異常
  • 高齢で初産

しかし、上記のようなケースだけが帝王切開になるわけではありません。

たとえ、普通分娩で大丈夫と医師にいわれていたとしても、出産の途中でトラブルが発生して、緊急帝王切開に切り替わることもあるからです。

へその緒が赤ちゃんの首に絡みついていたり、お産が長時間にわたり胎児が圧迫されたままになっている、お産中に胎児の心音が弱くなるなど、母子に危険が及ぶような場合は、普通分娩の途中でも緊急帝王切開に切り替わります。

帝王切開って高額なの?


実際に出産してみるまで、正常分娩となるのか、帝王切開になるのかは断言できないもの。

現在の日本では、約5人に1人が、帝王切開になることを考えると、万が一というときのためにも、出産費用は帝王切開になっても大丈夫なくらいは用意しておきたいものです。

なかには「正常分娩に比べて、かなり高額な医療費がかかるのではないか」と心配になるママもいるかもしれません。

では、実際には、帝王切開による出産費用はどのくらいになるのでしょうか?

正常分娩の場合、病院への支払いは40~50万円というのが平均的な金額です。

帝王切開の場合は、それよりも10?20万円ほど多く、50~70万円くらいになることが多いようです。

ただし、母子の状態や、手術の難易度、手術後の回復具合によってそれ以上かかることもあります。

帝王切開になると追加されるもの

なぜ、帝王切開による出産は、正常分娩より費用がかかるのでしょうか。

それは、正常分娩の出産費に加え、以下のような料金が加算されるからです。

帝王切開とは、開腹手術によって赤ちゃんを取り上げるというもの。

手術なので、通常の分娩料に加えて、手術代が別途かかります。

帝王切開の手術代自体は、医療機関や地域が違っても、予定帝王切開の場合で20万1,400円、緊急帝王切開の場合で、22万2,000円です。

また、入院日数は平均して10日前後と、正常分娩のときよりも4日前後長くなることから、それだけ入院費も多くかかります。

これに投薬費、検査などが追加されるのですが、行う検査や、使う薬の種類や量は、それぞれのケースで違ってくるのです。

これらをトータルすると35~50万円くらい追加になるのですが、帝王切開の手術や投薬、処理代は健康保険が適用されます。

そのため実際に、患者さんが負担するのは、その3割で10~15万円程度です。

帝王切開の出産費用の内訳

妊娠は病気ではないため、正常分娩の場合は、健康保険が適用されず、全額自己負担です。

帝王切開の場合は、病気の扱いとなり、健康保険が適用されるため、自己負担は3割となります。

しかし、帝王切開での出産といえども、全ての出産費用に健康保険が適用されるわけではありません。

帝王切開での出産にかかる費用には、健康保険が適用され自己負担3割で済むものと、健康保険が適用されず全額自己負担になるものがあります。

健康保険が適用され3割負担となるもの

健康保険が適応されるものには、以下のものがあります。

  • 入院費
  • 手術代
  • 薬代
  • 処置料
  • 検査費(手術に必要なもの)

健康保険が適用されず全額負担となるもの

以下のものには、健康保険が適用されませんので、全額自己負担となります。

  • 分娩料(分娩介助料)
  • 差額ベッド代
  • 診察料
  • 新生児の保育、検査料
  • 食事代

※食事代については、健康保険の対象ではないのですが、入院時食事療養費という制度があります。

普通の人の場合、1食あたり360円の支払いさえすればいいことになっています。

※新生児に何らかの異常があり、治療が必要な場合の保育、検査費は健康保険が適用されます。

帝王切開の出産費用を抑えるには?


帝王切開での出産の場合、退院時の病院へ支払う費用の総額はだいたい50~70万円ほどです。

しかし、さまざまな補助制度を利用することで、用意する現金の金額を抑えることが可能ですし、後ほど申請することで、支給されたり、還付されるものもあります。

病院への支払い以外にも、妊娠、出産、子育てには、なにかとお金が入り用です。

補助制度を上手に利用すれば、帝王切開の出産費用は、正常分娩とあまり変わらないもになります。

どのような補助制度があるのか、以下にまとめてみました。

出産育児一時金

正常分娩でも、帝王切開を含む異常分娩でも、妊娠85日以降の出産に関しては、出産育児一時金として、子ども1人あたり42万円が支払われます。

双子の場合、帝王切開になることが多いのですが、双子の場合は、2人分で84万円が支払われるのです。

出産予定の医療機関が、直接支払制度を導入していた場合、あらかじめ手続きしておくことで、出産後の病院の窓口での支払い時に、出産育児一時金との差額のみを支払うことも可能になります。

出産予定の医療機関が、直接支払制度を導入してない場合は、健康保険組合に受取代理制度の申請をすることで可能です。

出産育児一時金について詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。

高額療養費

高額療養費制度とは、1ヶ月あたりの保険診療費の自己負担限度額が決められており、それを上回る医療費が還付されるという制度です。

1ヶ月あたりの自己負担限度は、個々の所得によって異なりますが、月収が28万?50万円の方の場合の1ヶ月あたりの限度額は

80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

という計算になります。

<仮に帝王切開の出産で、健康保険対象となる医療費が50万円だった場合の還付金>

自己負担3割/500,000円×30%=150,000円
1ヶ月あたりの自己負担限度額/80,100円+(500,000-267,000円)×1%=82,430円
還付金額/150,000円ー82,340円=67,570円

※ただし、入院が2つの月にまたがる場合は、それぞれの月で、限度額である80,100円+(総医療費-267,000円)×1%を払うことになります。
※高額療養費制度の対象となるのは、健康保険の対象となる医療費に限られていて、分娩料や、差額ベッド代、食事代など健康保険の対象外のものについての還付はありません。

高額療養費は後日返金という形もありますが、あらかじめ限度額適用認定証を発行して貰えば、医療機関での窓口での支払い金額を限度額に抑えることができます。

高額療養費について詳しくは、下記をご覧ください。
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民間の保険

正常分娩の場合は、病気ではないので、生命保険、医療保険ともに、保険金が支給されることはありません。

しかし、帝王切開は、生命保険に入院・治療特約を付帯させている場合、医療保険で手術給付金を付帯している場合など、契約内容によっては、支給の対象になります。

妊娠がわかってからの加入の場合、子宮に関する疾病には保険金が出ないという条件が課せられてしまいますので、妊娠を考えている人は、妊娠前に保険に加入しておくとよいですね。

民間の医療保険に加入する場合、妊娠時の治療や帝王切開が支払い対象となっているのかどうか、その場合、保険金の金額はどのくらい変わるかを、よく調べて、どのような保険に加入するかどうか、検討してみましょう。

女性特有の疾病に特化した、女性保険なら、妊娠・出産・子宮・卵巣に関わる疾病への保障が手厚く、これらのリスクが心配な人にはおすすめです。

これらの保険からの支給で、帝王切開での出産にも関わらず、最終的には、全ての支払いを済ませても黒字になるケースもあるようです。

ただし、帝王切開での保障を一度受けると、その後5年間は子宮関係の疾病は、保障の対象外となります。

民間の保険について詳しくは、下記をご覧ください。

確定申告での医療費控除

申告する前年1年間の、家族全員の医療費が10万円を超えた場合、確定申告時に医療費控除が受けられます。

ただし、自治体からの助成金、出産育児一時金や高額療養費制度からの支給、民間の保険会社からの給付金を差し引いた後の医療費が、年間10万円を超える場合です。

医療費控除とは、かかった医療費の一部を税金から控除する制度です。

対象になるのは、以下のようなものです。

  • 妊婦健診(自治体の補助券分は差し引き、自己負担した金額)
  • 妊娠、出産に伴う検査費、診察代、治療費、手術費
  • 通院や入院のための公共交通機関
  • 分娩時など公共の交通機関での移動が困難な場合のタクシー代
  • 入院時の食事代
  • 出産費用

なお、個室を利用した場合の差額ベッド代については、医療費控除の対象にはなりません。

医療費控除について詳しくは、下記をご覧ください。

帝王切開の費用は心配しなくていい


「帝王切開での出産は、手術になるだけに、自然分娩よりも高額になるのでは」と、心配する人も多いようです。
しかし、帝王切開は保険診療の対象となるため、帝王切開にかかる部分の費用は、3割負担となります。
さらに、保険診療費に対しては、1ヶ月あたりの保険診療費の自己負担限度額が定められている高額療養費制度も利用できますし、医療費控除で税金の一部控除も受けられるのです。
そのような制度を利用することで、最終的には、正常分娩とほとんど変わらない金額で済んだというママも声も多くあります。
また、民間の保険に加入していて、帝王切開での手術が支給対象の場合は、かえって黒字になることもあるようです。
ただ、保険に加入していなくても、補助制度を利用すれば、正常分娩と同じくらいか、数万円の差額ですみますので、経済的な面であまり深刻になる必要はありません。
不安な点や、不明なことがあれば、産院や病院の担当の医師や、窓口で確認し、不安を解消して、出産にのぞみましょう。

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