妊婦に危険な薬は?妊娠中に知っておきたい赤ちゃんへの影響

体調をくずしたときに「妊娠中に薬を飲んでもいいのかな?」と悩んでいる方は、多いようです。

ほとんどの薬は、妊娠中に飲んでも大丈夫だといわれています。

しかし薬のなかには、服用時期などによって、赤ちゃんへ影響することもあるので、むやみに飲むのは控えたほうがよさそうです。

妊婦さんの不安が少しでも解消されるように、妊娠中の薬の服用について、とくに妊娠中に服用することが危険とされている薬や、赤ちゃんへの影響についてまとめました。

妊娠中に薬は飲んでいいの?

「妊娠中に風邪をひいてしまった」
「頭痛がひどい」
「便秘がつらい」
このような悩みがあっても「妊娠中は薬が飲めないから」と、つらい思いを我慢している妊婦さんは、多いのではないでしょうか。

市販薬は安全性が高く、胎児への悪影響は少ないといわれていますが、妊娠中に薬を服用することで、赤ちゃんの発育に影響を与えるおそれも否定できません。

妊娠中にも服用できる薬もありますが、自己判断は禁物

おなかの赤ちゃんの健康のためにも、まずは医師に相談することをおすすめします。

妊娠時期でみる、赤ちゃんへの影響


妊娠の時期によって、赤ちゃんへの影響は違ってきます

どのような影響があるのか、みていきましょう。

まずは、正しい妊娠週数を数えます。

最終月経の開始日を0週0日とし、妊娠が成立するのは、最終月経の後の排卵(2週0日)となります。

*月経周期28日として計算

妊娠超初期1ヶ月(0~3週)

胎児の発育状況:細胞の増殖

胎児の器官などの形成は、まだ行われていないので、薬の影響は受けないとされています。

「妊娠がわかる前に薬を服用してしまった」という方も大丈夫です。
心配はありません。

妊娠初期2~4ヶ月(4~15週)過敏期

胎児の発育状況:器官の形成

赤ちゃんの外形や、臓器が作られる時期です。

とくに薬の影響があらわれやすい2ヶ月目(絶対過敏期)は、注意が必要。

胎児の奇形を引き起こす「催奇形性」の危険が高いのは、この時期です。

奇形リスクを下げるために、葉酸がいいといわれています。
葉酸については、下記ページをご覧ください。

妊娠中期5~7ヶ月(16~27週)

胎児の発育状況:体の成長、機能的発達

妊娠安定期に入ると、胎児の重要な器官の形成は終わり、奇形の心配はほぼなくなります

妊娠後期8~10ヶ月(28~39週)

胎児の発育状況:体の成長、機能的発達

妊娠後期になると、薬は胎盤を通り赤ちゃんに移り、直接的な作用を受けやすくなります

妊娠後期から末期は、とくに注意が必要です。

赤ちゃんの成長に、悪い影響をおよぼす「胎児毒性」になる可能性があります。

妊娠中に服用を避けたほうがよい薬とは


妊娠中に薬を服用することで、生まれてくる赤ちゃんの障がいや病、気などを引き起こすリスクがある薬のことを「妊娠中禁忌薬」というのです。

用法・用量を守って使用すれば、胎児にリスクのある薬は、ほとんどないといわれています。

しかし、安全だからといって、なんでも飲んでもよいというわけではありません。

産婦人科で適切に処方してもらうことが大前提になります。

注意したい市販薬

鎮痛薬のなかでも、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)は、胎児の動脈管収縮などの副作用リスクが高まるため、とくに妊娠後期の服用は控えましょう

出産予定日の12週前の妊婦には、禁忌としている市販薬もあります。

市販の非ステロイド系抗炎症薬

  • ロキソニン(ロキソニンS)
  • イブプロフェン(イブ・ナロンエースなど)
  • アスピリン(バファリンなど)

持病がある方は注意したい処方薬

てんかん・リウマチ・高血圧などの持病のある人は、注意が必要です。

それらの薬の中には、胎児へのリスクの高くなる成分のものがあります。

かかりつけの主治医と相談しながら、必要な薬は服用し、持病をきちんとコントロールすることが大切です。

服用する際に注意したい処方薬一覧

妊娠初期に注意したい薬

  • 抗てんかん薬
  • カルバマゼピン・トリメタジオン・フェニトイン・プリミドン・バルプロ酸・ナトリウム、フェノバルビタール

  • ビタミンA
  • 乾癬・角化症治療薬
  • エトレチナート

  • 抗リウマチ薬・白血病治療薬
  • メトトレキサート

  • 抗菌薬
  • アミノグリコシド系

  • C型肝炎治療薬
  • リバビリン

  • ホルモン剤
  • ダナゾール・エストロゲン・シクロフェニル・クロミフェン・メチルテストステロン・女性ホルモン

妊娠中~後期に注意したい薬

  • 降圧剤
  • βブロッカー・ACE 阻害剤・アンギオテンシン II受容体阻害剤など

  • 抗菌薬・抗ウイルス剤
  • テトラサイクリン系

  • 解熱鎮痛消炎薬(非ステロイド系)
  • ロキソニン・イブプロフェン・アスピリン・インドメタシン・ジクロフェナク・フェルビナク

  • 抗高脂血症薬
  • プラバスタチン・シンバスタチン

  • 抗けいれん剤
  • フェニトイン・フェノバルビタール・バルプロ酸など

  • 抗うつ剤
  • イミプラミンなど

  • 抗ガン剤
  • 睡眠薬(不眠)
  • フルラゼパム・トリアゾラムなど

妊娠全期に注意したい薬

  • 抗潰瘍薬
  • ミソプロストール

  • 抗凝固薬(血栓症予防のために処方される薬)
  • ワーファリン・ワルファリンK

  • ワクチン類
  • 麻疹ワクチン・おたふくかぜワクチン・風疹ワクチンなど

  • 食欲抑制剤
  • マジンゾール

  • 便秘薬
  • センノシド

妊娠中も服用できる、薬はある?


赤ちゃんへの影響を気にして、薬を飲まないのもつらいものです。

妊娠中は免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったりします。

対処法としては、妊娠中でも服用できる薬を飲むことです。

妊娠中でも妊娠の時期や、薬の種類に気を付ければ服用できる、安全性の高い薬を紹介します。

市販薬の添付文書には「妊娠または妊娠していると思われる人は、服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください」と書かれているので、チェックしてください

妊婦さんは、自己判断で飲む前に、医師や薬剤師に確認しましょう。

頭痛・風邪

市販薬でも、安心して服用できる鎮痛薬として、アセトアミノフェンがあります。

頭痛や発熱などの症状に、おすすめです。

アセトアミノフェンを主成分とした鎮痛薬には、ノーシンセデスなどがあります。

漢方薬の葛根湯もおすすめです。

葛根湯は身体の血液の流れをよくし、自己治癒力を高めます。

風邪の引きはじめや、頭痛に効果があります。

便秘

妊娠中、胃や腸の働きが弱くなるのが原因で、便秘になってしまう妊婦さんも多くいます。

昔から便秘薬として処方されることが多い、酸化マグネシウムは、妊娠中でも服用するできる薬です。

市販で、酸化マグネシウムが配合されている便秘薬には、酸化マグネシウムE便秘薬
スラーリア便秘薬などがあります。

インフルエンザワクチン

もし体力が落ちている妊娠中に、インフルエンザにかかってしまったら、回復するのに時間もかかってしまいます。

インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンで、毒性はありません。

安全性が確認されているので、妊婦さんでも安心して接種できます。

また生ワクチン(麻しん・風疹・ポリオなど)は使用できませんので、注意してください。

水虫

妊娠して、免疫力が低下すると、水虫などに感染しやすくなります。

一般的な外用の抗真菌薬であれば、経皮吸収の量は少なく、妊娠中でもとくに問題はありません

内服薬は、避けたほうがよいでしょう。

葉酸

ビタミンBの一種である「葉酸」は、妊娠前から妊娠初期の間に1日0.4mgを摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減することが期待できます。

サプリメントで効率よく摂取することができますよ。

この記事もチェック!

妊娠中の薬について相談できる窓口もあります


「持病で薬を飲んでいるが、妊娠しても赤ちゃんに影響はない?」
「妊娠していることを知らずに、薬を飲んでしまった」

妊娠中に薬について不安に感じたら「妊娠と薬情報センター」に相談してみるとよいでしょう。

妊婦さんと 胎児に対する服薬の影響について、専門家に質問や相談できます。

電話と外来で受け付けています。

妊娠中、避けたほうがいい薬を知っておこう


我慢するのはつらいものです。

薬についてしっかり知っておけば、あまり心配しすぎず、無理をせずに、妊娠生活を送れます。

規則正しい生活習慣やバランスのよい食事、適度に体を動かしたり、ストレスフリーな生活を心がけ、しっかり体調管理をしていけば、身体の不調も改善されるでしょう。

お母さんの健康は、子どもの健康にもつながります!

元気な赤ちゃんに出会えますように。

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