食物アレルギーの検査方法とアトピー性皮膚炎との関係


食物アレルギーとは?

食物アレルギーの検査とアトピー性皮膚炎

赤ちゃんの気になる病気に「食品アレルギー」があります。赤ちゃんの10人に1人はアレルギーを持っているといわれています。毎日の生活にもかかわってくる食品アレルギー。ママとしては、離乳食を始める前に赤ちゃんの食品アレルギーの有無を知っておきたいですよね。

食品アレルギーは、ママとパパが見て判断できるものではないので、きちんとした検査を受ける事が大切です。アレルギーはいつから検査が可能で、どのように対応していけばいいのでしょうか。

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食物アレルギーって何?

食物アレルギーは、牛乳、卵、小麦、大豆など特定の食べ物を食べると嘔吐や下痢、蕁麻疹、鼻炎や結膜炎などの症状を起こします。ひどい場合には呼吸困難を引き起こすこともあります。

赤ちゃんは腸管粘膜を保護する「免疫グロブリンA」が少なく、消化機能がまだまだ未熟な状態です。その為、食物の消化が不十分なまま吸収されてしまい、さまざまなアレルギー反応を起こしてしまうと言われています。

上のような事から離乳食を早く始めてしまうとアレルギーのリスクが高くなると言われているんですよ。離乳食を開始する時期についてはこちら

食物アレルギーの症状とは?

食物アレルギーの症状は大きく4種類に分けられます。

皮膚や粘膜に起こる症状

食物アレルギーの中で一番起こりやすい症状の一つです。唇が腫れたり、蕁麻疹や体の痒み、目の充血などが挙げられます。

呼吸器に起こる症状

くしゃみや鼻水、咳などを引き起こします。ひどい場合には呼吸困難を引き起こすことがあります。

消化器に起こる症状

腹痛や吐き気、嘔吐、下痢などの症状があらわれます。

アナフィラキシーショック(全身に起こる症状)

最近では「アナフィラキシーショック」という言葉をよく耳にするようになったので知っているママさんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?

アナフィラキシーショックが起こると、血圧が急激に下がったり、意識を失ったりすることがあり、食物アレルギー症状の中で一番危険で命に関わる可能性があるものです。

このような反応が出るのには、時間も様々です。10~15分ほどで反応が出るのが一番多いタイプです。食べた直後に症状が出るので、食物と症状を結び付けることが出来ます。しかし、6~8時間(半日)や、1日~2日後に出る場合もあり、これは遅延型の反応と言い、時間が立つにつれアレルゲンを特定することが難しくなります。乳児に食物アレルギーが多いのは、消化機能が未熟で、消化酵素も十分に機能しないためです。

また、栄養を吸収する小腸の粘膜の網目が大人に比べ大きいのです。人間には、消化器から入ったものを「体にとっていいものかどうか」見分ける機能がありますが、乳児の場合は、この機能もまだ未熟な状態です。しかし、成長するにつれて成熟し、個人差はありますがアレルギー症状が出ないようになる可能性もあります。

食物アレルギー特定原材料について知っておこう!

食物アレルギー特定原材料

食品アレルギーの症例が多い食品や症状が重篤化しやすい食品7品目を「特定原材料」と定めています。

特定原材料は・・・「卵、牛乳、小麦、えび、かに、そば、落花生」の7品目です。その中でも多いのが「卵・牛乳・小麦」を3大アレルゲンと言います。

過去に一定の頻度でアレルギーの症例が多かった20品目を「特定原材料に準ずるもの」と定めています。

特定原材料に準ずるものは・・・「あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン」の20品目です。

年齢によってもアレルギーの原因になっている食物に違いが見られます。

新生児期
牛乳
乳児期
牛乳・鶏卵・小麦・大豆・魚卵など
幼児期
卵類・小麦・牛乳・果物・ピーナッツなど
学童期
小麦・蕎麦・果物・野菜・甲殻類・魚類など

アレルギーになりやすい食材とアレルギーの赤ちゃんの離乳食の進め方

3大アレルギーに分類されている「卵・牛乳・小麦」は、アレルギー症状があらわれる子も多いのですが、乳幼児にとっては、成長に欠かすことのできない栄養を備えています。ですから、赤ちゃんに湿疹ができたからといって、自己判断で食事制限を行うことは、赤ちゃんの栄養状態を悪くし、発育に悪影響を及ぼす原因となることもなります。赤ちゃんに、アレルギーの可能性がある場合は、病院で一連の検査を受け、アレルゲンとなっている食物(原因)を突き止めなくてはなりません。

食物アレルギー検査はいつからできる?

アレルギー検査は生後4ヵ月頃から可能です。ですが、赤ちゃんのアレルギー検査に対する病院側の意見もさまざまで、検査を断られる場合もあります。なぜなら・・・赤ちゃんへのアレルギー検査は負担が大きすぎる、血管を捜すのが難しいという理由からです。

血液検査の場合、赤ちゃんのふっくらした体では血管は捜すのが大変、また血管が細いのでうまく針が刺さらない場合があり、針は刺したけれど採血はできなかったということもあります。そのため、生後1歳を過ぎるまでは検査を控えておいたほうが安心だといえます。

もしも、離乳食を始めてみて食物アレルギーの反応が強く出ているときは、1歳を待たず病院で医師と相談して検査を受けましょう。

食物アレルギーの検査はどのような検査を行うの?

赤ちゃんのアレルギーを疑った場合、保険証と乳児医療証、母子手帳をもって小児科・耳鼻科のなかでも、「アレルギー科」が診療科目にある病院を受診することをおすすめします。

■ 1.血液・皮膚検査
原因となるアレルゲンを特定するために血液検査や皮膚検査などを行います。
病院で検査

血液検査
血液検査はまず、採血をしてアレルギーと疑われる物質に対しての「特異IgE抗体」というタンパク質が血液中にどのくらいあるかを調べます。
皮膚検査
食物アレルギーチェック
・皮膚検査 皮膚にはスクラッチテストと、パッチテストがあります。スクラッチテストは、背中や腕などの皮膚に針で傷や、押し後をつけ(痛みはあまりなく、跡も残りません)、アレルゲンと疑われる食物のエキスを1滴たらし、皮膚が赤くなるか確認します。パッチテストは、アレルゲンのエキスを小さな紙にたらし、腕などに貼り、赤くなるかを確認します。スクラッチテストと同様、赤くなればアレルギーの可能性があります。

※検査で陽性反応が出てもアレルギーでないこともあります。上記の検査はあくまでも補助テストです。陽性反応が出たからと言って食物制限を始めてはいけません。上記のほかに、「除去テスト」・「負荷テスト」を行います。しかし、このテストには細心の注意と、アレルギーの専門の知識が必要なので専門医とよく相談して下さい。

■ 2.除去テスト
食べ物を我慢する赤ちゃん
検査でアレルギーの反応が見られたら「除去試験」が行われます。疑わしい食物を14日間食べさせないように過ごし、症状の改善を観察します。母乳を与えている場合は、ママの食事からも除去します。症状が改善されれば、それがアレルゲンである可能性があります。(小麦がアレルギーだと疑われる場合、小麦入りの食品やお菓子など全て除去します。)

■ 3.負荷テスト
ママが赤ちゃんに少しずつ食べ物を与える
その後、除去していた食物を少しずつ摂取して、どの程度まで摂取可能か「負荷試験」を行ないます。症状が現れる摂取量や、症状の強さも確認できるため、具体的な治療法を決定することもできます。

※アレルゲンを実際に摂取するとアナフィラキシーなどのリスクを伴うものなので、必ず専門医のもとで行いましょう。

■ 4.治療
お医者さん
病院で検査を受け、アレルゲンとなる食物が特定されたら、正しい除去食治療法を行えば症状もよくなっていきます。除去食と言っても、「完全除去」と「不完全除去」の2種類あり、どちらにするかは子どもの状態を見て医師が決めます。

完全除去
アレルギーを引き起こす食物をいっさい与えず、お菓子やレトルト食品、加工食品も含めて、半年を目安にアレルゲンを排除します。
不完全除去
1週間に1.2回程度アレルゲンの食物を少量ずつ食べさせてみる方法です。しかしこ の場合、アレルゲンは「十分に加熱したもの」に限ります。不完全除去でも医師の指導のもとで行うことが大切です。

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係

アレルゲンの種類
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下、アレルギー体質などが関係しています。しかし、乳幼児期に食物アレルギーが関係しているアトピー性皮膚炎の割合は2~3割程度です。幼児期から学童期にかけて、アレルゲンとしてチリダニ、ハウスダスト、カビの影響を受ける可能性が高くなります。思春期になると、ストレスが引き金となり起こるケースもありますが、アトピーの原因を特定できないことも少なくありません。ですので、アトピー性皮膚炎=食物アレルギーが原因とは限りません。間違ったスキンケアや、紫外線、食物に含まれる油脂などが、アトピー性皮膚炎の悪化を誘因していることもあります。

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食物アレルギー検査費用は保険が適用になるの?

赤ちゃんの食物アレルギー検査は、何らかのアレルギー症状が出ている場合は保険が適応されます。保険適用の場合で、費用は3割負担で3,000円から8,000円ほどです。また、自治体によっては乳幼児医療費助成制度がある場合がありますので、その場合は無料になります。

何の症状もでていない場合の検査は、保険適用外になり全額自己負担になります。(金額は病院により異なりますので、かかりつけの病院へお尋ねください。)

食物アレルギーに関するQ&A

食事は別で作らないといけない?

アナフィラキシーショックなどの強い症状が出た場合には、料理を作り分ける必要があるほか、調理用具なども分ける必要があります。ですが、ここまでのケースは稀ですので、どのように対応していけばいいのかは医師に確認してみましょう。

同じものばかり食べさせ続けているとアレルギー

以前はこのような情報があったようですが研究などの結果「同じものばかりを食べさせ続けると、その食品へのアレルギー反応がでる」という事は根拠がないという事が分かっています。大丈夫だからといって同じものばかり与えていると栄養バランスが偏ってしまうので、食事はバランスよく色々なものをあげるようにしましょう。

母乳育児の場合、赤ちゃんへのアレルギーが出る食品はママも控える

赤ちゃんへアレルギー症状があらわれる食品をママが食べた後に、赤ちゃんへ授乳しても問題ない場合が多いです。ですが、母乳にアレルギーの原因となる物質が少量含まれる場合もあり、赤ちゃんのアレルギーの程度がヒドイ場合は、ママもアレルギーの原因となる食品を除去しなければいけない事もあります。

食べた後に運動するとアレルギーの症状がでるものがある

「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」というアレルギーがあり、原因となる食品を食べた後(4時間以内)に運動をすると蕁麻疹が出たり、アナフィラキシーショックが出ることがあります。このタイプは特殊なタイプで、原因の食品を食べるだけではアレルギーの症状はあらわれません。食べた後に運動をする事で発症するのです。このタイプは小学生~高校生などに多く発症すると言われており、給食後の体育の授業中に症状があらわれたり、休み時間に症状があらわれたりと、親の目の届かないところで発症する恐れがあるので特に危険です。原因食物としては 小麦や甲殻類、木の実が多いと言われています。

食べた後に口の周りが痒くなるのも食物アレルギー

こちらも食物アレルギーの特殊タイプです。口の中や口の周りなどが腫れたり痒くなったりという症状があらわれます。喉がイガイガするような違和感を感じる場合もあります。このようなタイプを「口腔アレルギー症候群」といいます。

食物アレルギーはママやパパが見ても判断することはできません。アレルギーの症状があれば、まずはしっかりと検査をすることが大切です。「血液検査は赤ちゃんの負担になる」と不安になるかもしれませんが、アレルゲンを特定する事で、今後赤ちゃんに辛い思いをさせなくてすみます。信頼できる病院で、医師の指導のもと適切な治療を行いましょうね!下記の記事もあわせてお読みください。
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