【漢方薬剤師が教える】生理不順の漢方的分類(1) 月経が早く来るタイプ・遅く来るタイプ

皆さんこんにちは。
タクヤ先生こと杉山卓也です。

時に、正常な妊娠を阻む生理不順(月経異常)。
さまざまなタイプによって症状は変わってきます。

どのような体質として捉えるのか、どのように漢方を使っていけば良いのか。
何回かに分けてお話させていただきたいと思います。

第1回の今回は「月経が早く来る・遅く来るタイプ」についてです。

「月経が早い/遅い」それぞれの特徴


まず月経というのは漢方では28日を正常として捉えます。
この28日より7日以上早く来る周期が3回以上続くのを「月経先期(せんき)」、7日以上遅く来る周期が3回以上続くのを「月経後期(こうき)」と呼びます。

月経先期になる理由としては

  • 胃腸虚弱でエネルギー不足タイプ(脾気虚:ひききょ)
  • 血液ドロドロタイプ(瘀血:おけつ)

月経後期になる理由としては

  • エネルギー停滞イライラタイプ(気滞:きたい)
  • 血液不足タイプ(血虚:けっきょ)
  • ホルモン異常、生理機能低下タイプ(腎虚:じんきょ)

というように大きく分類するとわかりやすいでしょう。

用いられる漢方薬

月経先期に用いる事のできる漢方
胃腸虚弱でエネルギー不足タイプ(脾気虚:ひききょ)
→胃腸系を強化し、エネルギーを補う漢方薬(補中益気湯:ほちゅうえっきとう、帰脾湯:きひとう)など

血液ドロドロタイプ(瘀血:おけつ)
→血液の循環や状態を改善させる漢方薬(桂枝茯苓丸:けいしぶくりょうがん、桃核承気湯:とうかくじょうきとう)など

月経後期に用いる事のできる漢方
エネルギー停滞イライラタイプ(気滞:きたい)
→滞るエネルギーの状態を正し、循環を改善させる漢方薬(加味逍遥散:かみしょうようさん、四逆散:しぎゃくさん)など

血液不足タイプ(血虚:けっきょ)
→血液を補い、造血能力を高める漢方薬(当帰芍薬散:とうきしゃくやくさん、四物湯:しもつとう)など

ホルモン異常、生理機能低下タイプ(腎虚:じんきょ)
→内分泌、生殖能力を高める漢方薬(六味地黄丸:ろくみじおうがん、八味地黄丸:はちみじおうがん)など

これらをそれぞれの病態に応じて使い分け、継続的に使っていく必要があります。

注意点


月経先期・後期に共通して言えるのは、必要とされる栄養素の不足や循環不全が原因ということ。
ピルなどで月経周期を正すということが当たり前のようになってもきました。

コントロールするということは自分の力でそれを行っているとついつい思いがちですが、できれば薬でコントロールするのではなく、自らの足りない物、弱っているところをきちんと理解し、そこに対して漢方薬や生活養生を採り入れて原因を元から正していくことが大切です。

漢方は自己判断で選ぶのではなくきちんとした見立てを行える専門機関、店舗で相談してから服用するようにして下さい。

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