妊娠初期に知っておきたい!切迫流産の原因・症状・対処法など

「切迫流産」という言葉を聞いて、お腹の赤ちゃんが助からないと不安を覚えるでしょう。
特に初めての妊娠の場合、切迫流産がどのような状態なのかわからない方が多くいらっしゃるかと思います。

切迫流産は流産とは異なり、妊娠継続の可能性があります
切迫流産の症状と治療法を知っておくことで、診断された場合に冷静に対処することができます。

流産とは?

「流産」とは、妊娠初期である妊娠週数が21週までの間に胎児が何らかの原因で流れてしまうことを言います。
流産の8割は妊娠初期の12週目までに起こり、妊娠中の女性の約1.5割が初期の間に流産を経験すると言われていることから、決して珍しいことではありません。

10週目までに流産してしまう場合、染色体異常などで受精卵が細胞分裂できないことが原因であるケースがほとんどです。

母体が原因で起こる場合、子宮奇形や子宮筋腫、子宮頸管無力症などが挙げられます。
また、子宮内膜機能不全といったホルモンの反応が鈍いことで起きる流産もあるのです。

切迫流産と流産の違い

先に挙げた流産は実際に胎児が育たずにお腹の外に流れてしまうことを言いますが、「切迫流産」とは、流産しかかっている状態のことを指します。
つまり流産する一歩手前の状態です。

妊娠初期の間に流産してしまうと心身ともにダメージを負ってしまいますが、切迫流産はまだ妊娠継続の可能性があり、赤ちゃんが生き延びる望みを持つことができます。
切迫流産の中には実際に流産する可能性が低いケースもあるようです。

切迫流産が起こる時期はいつ?

切迫流産が起こる時期は、流産と同じく妊娠週数21週までと定義されています。
※22週以降は「切迫早産」と言われています。

また12週未満までに切迫流産になった場合は「切迫早期流産」、12週から21週までの場合は「切迫後期流産」と、時期で呼び方が2つに分かれます。

切迫流産の症状

次の自覚症状がある場合、切迫流産が疑われます。

腹痛

切迫流産の症状としてよく見られるのが腹痛です。
子宮の収縮が起こることで下腹部に痛みや張りを覚えることがあります。
妊娠しているにも関わらず生理痛のような下腹部痛を感じたり、お腹が張っているような感覚があれば、切迫流産の可能性があります。

お腹が張ると、触った時に硬くなっているでしょう。
ベッドに横になった際にお腹を触ってみて、いつもより硬いと思ったらお腹が張っているサインです。

妊娠初期に起こる腹痛は他にもあり、子宮の収縮を抑えるプロゲステロンというホルモンが胃腸の動きを抑えてしまうことで、お腹の調子が悪くなり腹痛に繋がることもあるのです。

また、便秘による腹痛も妊娠初期に起こりやすく、子宮が大きくなることで腸が圧迫されて腹痛を伴う便秘が引き起こされます。
便秘とは反対に下痢で腹痛になる場合には、ホルモンバランスの乱れが考えられます。

ただ、お腹の調子が悪いことで腹痛が起きているのか、切迫流産の時の痛みなのか自分で判断することが難しいですよね。
妊娠初期に腹痛があり心配な場合は、主治医に相談することをお勧めします。

不正出血

不正出血も切迫流産でよく起こる症状です。
出血の量は微量から多量と幅広いですが、切迫流産では微量の出血がほとんどだと言われています。

血の色も茶色っぽいものや真っ赤なものと人によって違うようです。
生理でもないのに出血があるとどうしても心配になりますよね。

しかし妊娠中の女性の3割程度が12週までの間に出血が起こるようなので、出血があれば切迫流産と断言するのはまだ早いでしょう。
妊娠初期の出血で考えられるものとして、受精卵が着床する際に起こる着床出血もあります。
ただし腹痛と同じように出血も何が原因か特定するのが難しいため、一度病院で診てもらうと安心でしょう。

切迫流産と診断されたら?

上記の症状が現れて実際に切迫流産と診断されてしまったら、どうしたらいいのでしょうか?

妊娠超初期の12週までに起こる切迫流産では、完全な治療法はないと言われています。
理由は12週までに起こる流産のほとんどが、胎児に原因があるからです。
受精卵に異常がある場合、染色体異常といった解決策のないケースがほとんどです。

自宅でなるべく安静に

流産のほとんどが受精卵の異常によるものといっても、何もしないでいるわけにはいきません。
切迫流産と診断された場合、医師から自宅安静を言い渡されます。

なぜ安静にするのかというと、子宮内に血腫(血液の塊)ができた際の切迫流産では、安静にすることで流産を回避できた事例があるからです。
少しでも妊娠継続の確率が高くなるように、家で安静にすることが大切です。
日常生活ではできるだけ家事を他の人にお願いするなどして、ゆっくり休める環境を整えましょう。

仕事はどうしたらいい?

ただ、自宅安静を言い渡されても、仕事などでなかなか休めない方もいるでしょう。
産休の準備に取り掛かっている中、妊娠初期の段階で休まないといけない自体は避けたいですよね。

その場合は職場に事情を説明した上で休職することをお勧めします。
その際に主治医からあらかじめ診断書を書いてもらうといいでしょう。

どうしても仕事が休めないという際には、勤務時間の短縮や休憩時間を増やすなど、職場で対応してもらうことができます。
「母性健康管理指導事項連絡カード」(通称「母健連絡カード」)というものを提示すれば、職場はその時に応じた適切な処置をとる必要があります。
主治医から「母健連絡カード」を発行してもらい、職場に対応を依頼しましょう。
「母健連絡カード」はあくまで主治医の判断を職場に的確に伝えるものなので、カードがなくても妊婦の労働者から申し出があった際には、職場は対応する必要があります。

お薬を処方されることも

切迫流産と診断された際、子宮口が緩くなっていることがあります。
その場合は点滴で子宮収縮抑制剤を投与する必要があるようです。
またお腹が張っている症状があれば、張り止めのお薬が処方されます。
出血量が多い場合には止血剤が投与されることも。
きちんとした治療を受けるためにも、主治医には起こっている症状を正確に伝えましょう。

入院になった場合は?

様子を見ても症状が良くならない場合は、入院安静になることがあります。
入院期間は1週間から数ヶ月と、人によって違うようです。

気になる入院費用ですが、1日1万円前後が目安で、ベッド代や食事代などを含めるともっと高くなるかもしれません。
それらを全部支払うとなると経済的に負担になってしまいます。

任意の医療保険に加入している場合は、切迫流産が保険適用対象なのか契約内容を確認した上で保険金を請求しましょう。


1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、健康保険の「高額療養費制度」が利用できます。
自己負担限度額は収入によって異なり、例えば標準報酬月額が26万円以下の場合、自己負担限度額は5万7000円です。

万が一切迫流産で入院することになった際には、高額療養費制度が適用されるのか、健康保険の窓口に問い合わせてみましょう。
これは複数の病院を受診した際にも適用され、入院に限らず外来診療で負担した額も考慮されます。
高額療養費制度を利用する場合、診療を受けた日の翌月の1日から2年以内に申請する必要がありますので、注意してください。

次に、切迫流産の予防法をみていきましょう。

切迫流産の予防法

切迫流産の原因や対処法について触れましたが、予防する方法はあるのでしょうか?

①重いものは持たない

妊娠中に重いものを持つと、体に大きな負担がかかってしまいます。
それがストレスや過労につながり、切迫流産を招く恐れがあるのです。
家事や買い物などで重いものを持つ際には、なるべく家族に手伝ってもらうようにしましょう。
仕事で重い荷物を運ぶことが多い場合、早いうちに周りに相談して体に負担のかからない業務に変えてもらうことをお勧めします。

②激しい運動は控える

ウォーキングなどの軽い運動は、気分転換になったり便秘解消の役に立ちますが、激しい運動は体に大きな負担がかかることで、切迫流産の原因になってしまうかもしれません。
スポーツインストラクターなど日常的に激しい運動をしている方も、お腹の赤ちゃんのことを考えて、できるだけ体への負担を軽減しましょう。

③喫煙者は禁煙する決意を

タバコは胎児に悪影響をもたらします。
喫煙することで血管が収縮し、子宮に十分な栄養が行き渡らないためです。

これは初期に限らず妊娠中の喫煙ではいつでも起こり得ることなので、タバコを吸う習慣がある方は今すぐ禁煙しましょう
喫煙は流産の危険を招く他、早産になってしまう可能性も十分あります。

無事に出産したからとタバコを再開しても、今度は母乳や受動喫煙を通して赤ちゃんに影響してしまい、赤ちゃんが喘息などの病気にかかったり、最悪の場合「乳幼児突然死症候群(SIDS)」で突然死したりすることがあります。

切迫流産を予防するためにも、早い段階でタバコをやめることが重要です。

上記の点に気をつけることで、切迫流産になる可能性を少しでも抑えることができるので、この3点を意識しながら妊娠初期を過ごしましょう。

切迫流産を知って、万が一の時に備えましょう

切迫流産は安静にすれば赤ちゃんが助かるケースが多いと言われていますが、それでも「流産しかかっている状態」であり危険です。
もし切迫流産になってしまった時に冷静に対処できるよう、考えられる原因と対策をしっかり把握しておきましょう。

症状も腹痛や不正出血など、なかなか自分では判断しづらいものばかりです。
思い当たる症状があれば必ず主治医に診てもらい、切迫流産と診断された際には周りの人の理解と協力を得ながら安静にしてくださいね。

妊娠中は赤ちゃんとママの両方が健康であるべきなので、切迫流産のことをしっかり知って、体だけでなく心の余裕も持っておきましょう。

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厚生労働省
では、妊娠1か月以上前から妊娠3か月の女性に対し、毎日食事からとる葉酸にプラスして、栄養補助食品(サプリメント)から400㎍の葉酸をとるように推奨しています。

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