授乳中に妊娠したら

「妊娠したらすぐに母乳をやめないと流産する」と考えているママが少なくありません。先日も「ふたりめを妊娠したのはうれしいのだけれど、おっぱいをすぐにやめなきゃいけないと思うと辛くて泣いてました…」という方からの母乳相談を受けました。

しかし、妊娠中に授乳していることが流産の原因になるとはいえないようです。授乳をしているか否かに関わらず、約10%の流産は起こります。そして、授乳の継続が流産の原因になるという科学的根拠はないということが分かってきました。

妊娠中に授乳を続けるメリットもあります。それは「上の子供が吸い続けていることで、赤ちゃんがうまく吸えなくても生まれてすぐから母乳がよく出る」「出産後におっぱいが張りすぎてつらい思いをしない」…などです。

まだまだ「妊娠→断乳」という指導を受けることも少なくありません。しかし、断乳するしないはママの思いを大切に進めてもよいという考え方となりつついます。もしも流産してしまったときに(授乳していなくても流産の可能性はあるので)授乳していたことを責めてしまいそうなら「断乳」という選択をしたとしても、ママが決めたことであればそれもアリです。

お子さんによっては、「母乳を飲む」というより「ママのおっぱいにキスしていたい」だけの子もいます。そのようなケースでは、妊娠初期のママの不安定なときにはいつも以上に「おっぱいへのキス」を求めてくるでしょう。つわりでつらいときは、抱っこしてあやすよりもおっぱいを吸わせている方がママはラクかもしれません。

世界各地で妊娠中の授乳についての研究調査がされています。
イラクの研究(Aldabran, 2013)では、
“妊娠中に授乳を継続していた215人と授乳をしなかった288人を1年間比較したところ、早産と低出生体重児の出産に有意差がなかった”という結果でした。

また、日本での臨床研究(石井,2009)では、
“妊娠中に授乳をしていた110人と授乳をしなかった774人を比べたところ、流産を起こしたのはそれぞれ7.3%と8.4%で有意差はなかった”
という結果でした。

つまり、「妊娠中の授乳は○○した方が良い」という正解はないのです。大切なのは、ママの体調やお子さんの気持ち。授乳を続けたいと思えば続ければいいし、飲ませることが心配ならやめてもいい。そんなふうに気楽に決めてもいいように思います。

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