母乳育児とくる病

母乳育児とくる病

NHK「おはよう日本」でくる病について放送されてから、「母乳育児だとくる病になりやすいの?」と不安な声を耳にします。

「くる病」とは、「極端な日光浴不足や栄養失調により起こる病気」です。骨の成長障害や骨格の変形が起こり、小児期は「くる病」、そして思春期以降は「骨軟化症」と呼び方が変わります。カルシウムやビタミンD、リン酸が不足するとなりやすいことから、栄養状態のよくない戦前・戦争中にはくる病の子供が多くいました。

母乳にはビタミンD含有が少なく、ミルクには含まれていることから、「母乳で育てると、くる病になりやすい」との情報が広まりました。確かにビタミンD は母乳よりもミルクに多く含まれています。それもそのはず、ミルクの存在自体が戦後に多く普及したものであり、くる病対策にビタミンD を多く入れて作られた商品だからです。

では、そもそもビタミンDは体にどのような働きをしてくれる栄養素でしょうか。ビタミンDは、カルシウムが小腸で吸収されるのを助ける働きをする栄養素。ビタミンDは 食事から摂取したカルシウムを効率よく体内にとり込むようにしたり、いったん腎臓を通過して排泄されたカルシウムを再度吸収するように腎臓に働きかたりと、骨を丈夫に保つ上で欠かせない存在です。

そして、骨を丈夫に保つために必要なのは「紫外線」。実は、ビタミンDは栄養として摂取しなくても、紫外線を浴びているだけで皮膚からも合成される栄養素です。そしてこのビタミンDは、単体では力を発揮することができません。紫外線を浴びて、肝臓と腎臓で酵素の働きを受けてはじめて活性化されます。この「活性型ビタミンD」が骨を強くしてくれるのです。

※ビタミンには水溶性と脂溶性の2種類があります。水溶性は摂りすぎても尿から排泄されますが、脂溶性は摂りすぎは逆に害になることもあります(脂溶性ビタミンはA・D・E・K)。

つまり、栄養状態が悪く、かつ陽当たりの悪い家も多かった時代には「くる病」は珍しくない病気でした。そして現在、栄養状態が改善してアルミサッシなどで家の中が明るくなってきた頃から、くる病はほとんどなくなっていったのです。

しかし、紫外線の害に注目して極端に日光を避ける暮らしをする家庭が出てきたことや、アレルギー発症を防ごうと離乳食の開始時期を極端に遅らせたことなどから、深刻なビタミンD欠乏症や、くる病が増えてきたと考えられています。

私は、「母乳育児だから、くる病になる」。という考えは極端すぎると思います。ママが、野菜も肉も魚も、ビタミンもカルシウムもバランス良く食事を摂り、健康的に日光を浴びる生活をしていたならばくる病を予防することは十分できます。くる病が心配だからミルクにする…のではなく、当たり前の健康的な生活を意識することが「くる病」予防のために最優先なのではないかなと思っています。

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