断乳と卒乳その2~理想的なやめ方~

断乳と卒乳その2~理想的なやめ方~

おっぱいは、栄養補給だけではなく、子供にとっては安心と癒しの存在。丸くてやわらかくて、ママのぬくもりを感じ、いいにおいがする…。私はいつも、おっぱいケアをさえていただくときに「赤ちゃんの宝物」を触らせてもらっていると感じます。そんな「宝物のおっぱい」をやめる時について、赤ちゃんの視点で考えたいと思います。

私たち大人と比べて、赤ちゃんにとって日々の変化は想像以上の大変化。とくに1歳ごろは、つかまり立ちや一人歩きを始める時期で、見える景色も動くものもなにもかもが大きく変化したように感じていると思います。成長過程で、日々感動し、驚き、興奮し…まわりが大きく変わったように感じても、おっぱいだけは「変わらない場所」。あたたかくて優しくておいしくて…。「ここだけは変わらない」と、安心して癒される授乳時間。

もしもこの「変わらない場所」が、ある日突然変化したら赤ちゃんはどう感じるでしょうか。驚きのあまり泣き叫び、思い出して何度も夜泣きをするかもしれません。おびえる子もいるでしょう。この「おっぱいが変化する」とは、たとえばおっぱいに怖い顔を描いたり、からしを塗る、という強制的なやめさせ方。

また、おっぱいをやめる日をママが決めても赤ちゃんが納得していない場合、ある日突然安心基地がなくなり泣き叫んでももらえない…。今まで優しく包み込んでくれていたおっぱいに、ある日突然手のひらを返されてしまうように感じてしまうのではないでしょうか。

赤ちゃんがおっぱいをやめるのは「おっぱいが嫌だから」ではありません。大好きなおっぱいよりも、楽しいことやおいしいものが見つかり、おっぱいがなくても安心して生活できるようになれば自然と欲しがらなくなっていきます。これが卒乳です。 目安としては、「ヨチヨチではなくスタスタと一人歩きができる頃」「かたことの言葉や指差しなどで意思をママに伝えられる頃」が理想だと考えられています。

1歳を過ぎたら、おっぱいよりも楽しいものやおいしいものをたくさん教えてあげたい。食べ物や飲み物、お友達との遊び、絵本やおもちゃ…。おっぱいを求めてきたときに、「おっぱいもいいけれどこの食べ物はいかが?」「おっぱいも良いけれどお出かけしない?」と気持ちを他のものにそらしていきます。それでも「おっぱいがいい!」と主張されたら、その赤ちゃんの価値観では、まだまだおっぱいが最優先と考えているということ。提案をして少しずつ気持ちをそらしていくことで、少しずつ回数が減っていきます。

卒乳でよく受ける質問として以下のようなものがあります。

質問1 長く飲ませても母乳の栄養がなくなるのでは?

回答1おっぱいの成分は朝と夕方、飲ませ始めと飲み終わりなどで、脂肪量や味も多少変わります。しかし全体的に見て、母乳の栄養成分は1年を過ぎてもほとんど変わりません。


質問1長く飲んでいると甘えん坊になる?

回答1「甘える=わがまま」ではありません。甘えることと甘やかしは違います。甘えることができるのは安心することであり、おっぱいという安心基地があるから新しい所に出ていけるのです。


質問1歯が生えたら虫歯になるのでは?

回答1母乳は虫歯の原因にはなりません。虫歯の原因は食べ物のカス。母乳の中に含まれているラクトフェリンは、虫歯菌の増殖を抑えると言われています。むし歯と母乳についてはこちらをご覧下さい


質問1長く飲ませるとママの体に影響があるのでは?

回答1母乳だけで育てた場合、平均的な月経の再開は14.6か月後。1年たっても月経が来ないから母乳をやめると考えるのはやや早いのです。母乳期間が長い方が、乳がんや卵巣がんのリスクを減らすことも分かってきています。授乳中の月経再開についてはこちらをご覧下さい


授乳回数は、月齢とともに減っていきます。「1歳を過ぎたらママと二人のときだけね」と、いつでもどこでもおっぱいを与えるのは控えてもいいと思います。 おっぱいを飲む期間は、こどもの一生の中でほんのいっとき。思春期になっても飲んでいる子はいません。おっぱいバイバイの時期を赤ちゃん自身のペースに合わせてのんびり決めてもいいのかな、と思います。

次のコラムでは、「お仕事に復帰するから理想通りは無理なんです」というケースを考えてみたいと思います。

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