多すぎる母乳の情報に混乱していませんか?

多すぎる母乳の情報に混乱していませんか?

母乳について書かれた本がたくさん出版されています。そして、「母乳育児」「母乳栄養」と検索するとたくさんの情報がでてきます。「母乳育児にしたい」「たくさん母乳が出るようにしたい」と願うママが、情報を求めたくなるのは当然のこと。ただ、気になるのはこの情報源。「母乳」関連で検索すると、医師や助産師が書いた記事だけではなく、多くのママの体験談が出てきます。また母乳育児を経験した母親や友人からのアドバイスを受けることもあると思います。

正確な情報を1~2人の経験値で語るには少なすぎるのですが、不安を抱えた側からすると共通点があれば経過も同じだと感じてしまいがち。特に、出産や母乳育児という女性にとって人生のかけがえのない体験の場合、「私はこうだったからきっと同じよ」と確信をもったアドバイスを受けると、信じたくなるのは当然のこと。たとえば「私は母乳が出なかったから、きっとあなたも出が悪いわよ」「こんなに泣いているのは足りないからよ」「こんなに激しく泣くのは怒っているからに違いないわ」のように。

私は今まで8000人以上の母乳育児支援にかかわってきました。この人数は、マンツーマンで1時間以上時間をかけて関わった人数です。ほんの数分間かかわっただけ、電話でアドバイスした程度のかかわりも含めると人数は数えきれません。しかし、今まで「まったく同じアドバイス」をしたことはないのです。

ママの年齢、体格、体質、おっぱいの大きさ、張り、乳腺の太さ、乳首の長さや伸び具合、母乳のあたたかさ、母乳のにおい…。そして、赤ちゃんの体重、吸い方(あごや唇の動き、舌の出し方)、舌の位置、からだの緊張の強さ、おしっこの回数、うんちの回数や色とにおい、生まれた季節・・・などなど。

これらの点を確認しながら母乳育児を支援するとき、アドバイスする内容は全員違います。たとえば「母親は母乳が出にくい体質だった」と考えているとしても、共通点は体質だけ。出産した季節も、出産年齢も、出産方法も、赤ちゃんの体重も、お口の大きさも吸う力も違います。ご友人やネット体験談の場合も同様です。同じケースは存在しません。さらには、産院で受けた指導内容、母乳育児のイメージ、ご夫婦関係や母親との関係、ご職業、どんなことを大切に考えて生きているのか・・・も、全員違います。

しかし、初めての育児で不安の強いときにネットの体験談を読み、また母親や友人のアドバイスを受けると、「きっと私も同じ」と考えてしまうママが多いようです。中には、会ってもいないネット上の内容を盲目的に信じてしまっている人もいます。たとえば「おっぱいにしこりがあるから治してほしい」というご希望で、「母乳がたくさん出ているのにミルクを追加しているから、飲み残しがしこりになっている」と伝えても、「ネットにはこのようなケースは母乳不足でミルクが必要だと書いてあった」

と受け入れようとしない人もいました。また、私が伝えたアドバイスに対して「この症状は○○だとネットには書いてありました」「友人もこう言っていました」

と、まるで助産師の方が勉強不足だと言わんばかりに意見を述べる人もいます。きっと、多すぎる情報を得てしまい、別の視点でアドバイスされると何が正しいのか混乱してしまうのだろうと思うのです。

母乳育児は「○○するべき」でもなければ「○○するのが正しい」ということはありません。しかし、少子化で核家族化が進み、母乳育児をしている人との接点が少なくなってきた昨今、ネットや育児書やご友人からの情報や知識が多くなりすぎてしまうと、その情報の「整理」ができなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。多すぎる母乳情報に混乱しそうになり何を信じてよいのかわからなくなったら、まずは理論や知識ではなく「自分はどうしたいのか」という原点を大切にしてほしい、と思います。

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この記事を書いた専門家

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