「腐れ乳」って…なんじゃそりゃ

ネット上で「腐れ乳」という表現を見かけることがあります。「腐れ乳」って、「腐っている母乳」のことを指すのでしょうか?「母乳が腐っている」という表現をされて、うれしいママはいるのでしょうか。この表現を聞くと。私は胸がぐさぐさする気持ちになります。「なんて失礼な表現なのだろうか!」と。

「腐れ乳」について、このような説明がされています。「飲み残して劣化しているためまずい母乳。放置すると乳腺炎になる。乳腺炎になったら、手術や入院をしなくてはいけない」と。このような説明を読んだら、「劣化した母乳を飲ませてごめんね」「乳腺炎になるのは怖い」と不安になることでしょう。まさに脅し。そして、腐れ乳にしないために、○○式のおっぱいケアを受けたほうがいいとか、飲み残しを搾ったほうがいいとか、授乳間隔をあけずに飲ませたほうが良いとか、そのような対策法がネット上に紹介されています。

「そもそも、母乳が腐ることがあるのか」についてですが、長時間飲ませなければ鮮度が落ちることはあっても、腐ることはありません。母乳が腐るのは、ママが死んでしまったときなのではないでしょうか。

「飲み残しを搾らないと腐るのでは?」と心配するママによく出会いますが、どの程度搾ればよいのかの判断は、初めて母乳育児をするママには難しいところ。母乳の生産量は、飲まれたり搾られたりした量に合わせて生産します。そのため、毎回搾り続けていれば「人工的な分泌過多」状態を引き起こす可能性もあるのです。時々「世○仰○ニュース」などで紹介されている「母乳が異常に出すぎる母親」は、搾りすぎたことによっておこるホルモンのバランス異常の状態なのです。過度な搾りすぎは決して健康な状態ではありません。赤ちゃんが上手に飲めているのであれば、飲ませ終わった後に搾らずそのままの状態にしておくことが、「適切な生産量」を体に記憶させることができて健康的です。

また、「授乳間隔をあけずに飲ませたほうが良いの?」についても、上記と同じ理由で疑問が残ります。おっぱいは、赤ちゃんの吸うタイミングや吸い方によって「適切な生産量」を体に記憶していきます。赤ちゃんは、成長とともに授乳間隔があいていくため、赤ちゃんの欲しがるタイミングに合わせて生産できるようにしたほうがいい。授乳間隔は、ママが考えて飲ませるのではなく、赤ちゃんの欲しがるタイミングに合わせていくほうが自然で健康的。おっぱいが張っていてつらい状態のときを除き、寝ているところをわざわざ起こして飲ませる必要はありません。

私は冒頭で、「長時間飲ませなければ鮮度が落ちることはある」と書きました。実際におっぱいケアをしていると、ドロリとした母乳のママに出会うこともあるからです。そのようなケースは、ママがほとんど水分を摂れていないときや、体調を崩している時が多い。つまり不健康な状態のときなのです。

ママも赤ちゃんも健康で、赤ちゃんが欲しがるタイミングで母乳を飲ませているにもかかわらず、「母乳が腐る」ことはありません。「腐れ乳」という表現は、赤ちゃんに対しても失礼です。だって、ママのおっぱいが世界で一番好きなのは赤ちゃんなのですから。「おっぱいが腐らないように気をつける生活」ではなく、ママにとって「心身ともに健康な生活」を心がけてほしいと思います。

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