母乳率12→89%の理由

中国での食品汚染についての問題がここ数年続いています。赤ちゃんにも被害が出たのは2009年。メラミン入りのミルクを飲んだ53000人に、腎臓など消化器系の異常が出るという事件が起きました。

我が子に「健康に育ってほしい」「安全なものを摂取させたい」というのは世界共通の親の願いです。この2009年のメラミン入りミルク事件の後、中国の上海では驚く変化が起こりました。

「ミルクは心配だから母乳を飲ませたい」と多くの母が願い、行動に移したのです。 中国では母乳率が低く、女性は両親に預けて復職または出稼ぎに出るケースが多く、ミルクを与えることは経済力がある象徴でもありました。そのため、1992年の母乳率(6か月まで母乳を飲ませている率)はたったの12.7%という低さでした。

しかし「ミルクは怖いから母乳を飲ませたい」と願い、「生まれてすぐからおっぱいを良く吸わせる」という意識の変化で、事件後にはなんと母乳率89%にまで上昇したのです。

母乳が出ないと心配しているママの多くは、「おっぱいの出ない体質」や「精神的ストレス」が理由だと考えます。しかし、同じエリア(つまり社会的地位や経済的にも同じ)人たちの体質が、ここまで大変化するとは考えにくい。つまりこの母乳率の変化は「母乳で飲ませたいという意識を持つだけで変われるよ」というメッセージでもあると思っています。

※注) 中国での母乳率は地域によっての差が大きく、現在でも母乳率が低い地域が多くあります

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この記事を書いた専門家

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