【専門家が教える】「授乳のトラブル」を予防する抱っこ方法

乳幼児の親子がお互い楽に過ごせるように、ベビーウェアリングコンシェルジュの立場から抱っこのアレコレをお伝えしています。

今回は「だっこと授乳」についてです。
普段からよくある相談のひとつです。

抱っこは、出生後間もない時期ほど難しく感じたり、大変と感じることが多いようです。

抱っこは首が据わらない赤ちゃんほど難しいにもかかわらず、授乳回数は多いので、母子ともに「授乳に慣れるまでが本当に大変だった」という方は少なくありません。

抱っこが楽に出来れば、授乳をはじめとする、赤ちゃんのお世話の大変さがずいぶん変わってきます。

だっこで解決する授乳トラブル

産後間もなくの授乳の苦労はどんなものがあるでしょうか。

  • 赤ちゃんが、うまく乳首をくわえられない
    ⇒ 親子のからだが向き合って密着するように、安定する抱っこの授乳姿勢を練習するとよいでしょう。
  • 授乳回数が多く、乳首に傷ができた、又は痛い
    ⇒ 傷や痛みの多くはくわえ方が浅い場合におこるため、赤ちゃんの口に乳首を深くくわえられる抱き方を工夫をしましょう。
    からだの密着と抱いた時の赤ちゃんの口の位置が大切です。
  • ママの授乳姿勢が不自然で疲れてしまう
    ⇒ 授乳時間は5分以上など長くなりがちなので、ママ自身が楽にリラックスできる体勢を作り、赤ちゃんを引き寄せる抱き方を工夫しましょう。

    ⇒ 赤ちゃんのお口へおっぱいを「差し込む」ような姿勢は不安定で長続きしません。
    ママが楽な姿勢を保ち、そこへ赤ちゃんのからだごとよい位置へ「引き寄せる」ようにします。

その他にも「赤ちゃんが授乳に集中しにくい」「母乳不足感」「乳腺炎やおっぱいの詰まり」など産後まもなくではなくても、授乳をしている限り、母乳に関連するトラブルやお悩みは特別なことではなく、誰にでも起こり得るといえます。

原因はさまざまですが、多くの場合、親子が安定する抱っこができ、お子様がしっかりと乳首をくわえられると、解消していきます。

専門用語では「ラッチオン」と「ポジショニング」という表現で説明されます。

つまり、だっこの仕方次第で授乳が楽になるということです。

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低月齢のときに安定する抱き方

安定した抱っこをするためには親子のからだが密着していること、お互いの接地面が多いことが大切です。

赤ちゃんのからだはねじれないように気をつけ、ママとお腹同士、身体同士が向き合って密着します。

モデル:生後3ヶ月

「お腹が向き合って密着」できると、赤ちゃんが乳首を深くくわえやすいポジションを作りやすくなります。

深くくわえられると、乳首の痛みはなくなり、傷の予防になります。

痛みがないだけでなく、しっかり母乳を飲み取りやすくなるため、乳腺炎予防や改善、母乳の詰まり予防にも効果的です。

また、哺乳量も増えやすくなり、人によっては授乳時間が短くなることがあります。

授乳時に乳首に痛みがある場合は、くわえ方が浅くないか確認してみてください。

適切な抱き方ができているのに乳頭が痛いときは、「吸いつかせ方」の確認をします。
吸い始める前に、乳輪ができるだけたくさん赤ちゃんの口の中に入っていることが大切です。
乳輪が上側よりも下側のほうがたくさん口に入っていれば、深く乳房を含んでいるとわかります。

月齢が大きくなってからの授乳姿勢

赤ちゃんの首が据わる前は抱っこのときに母子が密着しなくては安定しません。

ところが、赤ちゃんがある程度大きくなってくると、どのような体勢でも不都合なく授乳できるようになることが多いようです。

どんな授乳体勢でも、親子に不都合がなければ、それでよいのですが、もし「母乳が詰まりやすい」「乳腺炎を繰り返す」「子が授乳に集中しない」など、問題を感じる場合は、親子の姿勢を見直してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんのお腹が上を向き、お顔はママの方を向いているので、赤ちゃんのからだがねじれています。

モデル:生後5ヶ月

そこで、ママと赤ちゃんのからだをしっかり向き合うように抱いて授乳して頂きました。

上の写真よりも赤ちゃんのからだ全体を引き寄せている形になっています。

このモデルの方の場合、上の写真の様に授乳していたときは、特別困ってはいらっしゃらなかったのですが、赤ちゃんがママの身体を手で押すようにして飲むことが多かったそうです。

試しに下の写真の体勢を作ってみたところ、赤ちゃんがママのからだを押す仕草がなくなりました。

安定した抱っこで授乳できると、少し大きくなった赤ちゃんでも落ち着いて飲みやすいのかもしれないですね。

リクライニング姿勢で授乳するのも◎

親子が向き合う体勢は、ママが背もたれにリクライニング姿勢をとり、そこに赤ちゃんがかぶさるような形をとる方法でも作れます。

リクライニング法についてわかりやすくご紹介しているブログがありますが、そこでは密着する抱っこの重要性を以下のように説明されています。

赤ちゃんの体は、あちらもこちらも、
授乳に役立つ反射を起こすスイッチだらけです。

顎が当たれば探す事でしょう
  =探索反射
口に乳首が入れば吸啜してみることでしょう
  =吸啜反射

ママと赤ちゃんとの密着具合が、
より容易に赤ちゃんの能力にスイッチを入れるというわけです。

だから、ママと赤ちゃんとが離れていると、
色々な赤ちゃんの動きが上手く組み合わせられません。

「ベビーウェアリング」できるとラクに過ごせる

ベビーウェアリングとは、「赤ちゃんを身にまとうように抱っこをすること」を言い、親子の自然な密着や体勢が保ちやすい状態です。

日常生活で抱っこ紐を使う場合にも、是非知って頂きたい感覚ですが、母子ともに楽な姿勢が、普段だけでなく授乳にも大切なことがイメージして頂けたら嬉しいです。

母乳での授乳姿勢のことを書きましたが、ミルクを哺乳瓶で飲ませてあげるときも、親子がその時に応じたラクな姿勢で授乳した方がよいという点は変わりません。

終わりに

いかがでしょうか。

「授乳と抱っこ」はあまりにも当たり前で、一般に、注目されにくい場合もあるように思います。

ところが、抱っこ次第で辛いトラブルを予防できることもあるんです。

文章では難しく感じるところもあるかもしれませんが、日々、授乳だけに関わらず、親子がお互いの「ラク」や「心地よさ」を探しながら過ごして頂きたいと思っています。

最後に、もう一つ。

頭で考えすぎずに感じてほしいと願いつつも、理屈が分かれば工夫がしやすいというので、WHOガイドライン「乳幼児の栄養法」の一部をご紹介します。

<赤ちゃんの抱き方の4つのキーポイント>

  • 赤ちゃんの頭と体が一直線になるように支える
  • 赤ちゃんの顔が胸の正面に向くように、赤ちゃんの鼻の向きは乳頭とまっすぐ向かい合う方向を向かせる
  • 赤ちゃんの体をお母さんと密着させる
  • 赤ちゃんの体全体を支える

赤ちゃんの姿勢以外にも確認できるポイントを参考にして頂けると思います。

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