【妊娠と漢方】妊娠中は漢方を飲んでもいいの?!

皆さんこんにちは。
タクヤ先生こと杉山卓也です。
今回のテーマは妊娠中の漢方薬の服用について、です。

妊婦さんから寄せられるご質問として非常に多いのが「妊娠中に漢方薬は飲めるのか」というもの。
確かに赤ちゃんへの影響など気になりますよね。

ということで今回は妊娠中に飲んで良い漢方、飲んではいけない漢方についてお話していこうと思います。

妊娠前から飲んでいた漢方薬は?

妊娠中は、とかく口に入れるものに対して敏感になる方が多いようですし、それは決して間違いではありません。
西洋薬を含む化学物質についてもできる限り飲む必要のないものは、お休みされる方がご心配はないと思います。
漢方薬も「薬」の名前がつく以上、注意をして服用したほうがよいものがあるのも事実です。

ただ、例えば当店での子宝のお悩み相談を経てご妊娠をされた方に対して私が「全ての漢方薬を即時止めて下さい」ということはございません。

飲む必要性の高い漢方薬は間違いなくある、と私自身は考えているからです。
ですから私は子宝相談の際には「妊娠をしたときは必ず私に相談をしてから漢方の服用の有無を決めて欲しい」という風にお話しています。

妊娠はあくまでもご出産までの「始まり」に過ぎません。
漢方により、長く失調されていた臓器の機能を高めることでご妊娠に至った方が、その支えになっていた漢方をいきなり止めてしまうことを私はベストの選択だとは考えていないからです。

妊娠中にお勧めしたい「血」と「腎」の漢方薬

妊娠前から産後まで一貫して大事にして欲しい漢方の言葉として「血(けつ)」と「腎(じん)」というふたつがあります。

「血(けつ)」は文字通り血液のこと。
造血する能力を十分に持ち、血液をしっかりと体中に流す力は、体を温め、潤し、滋養する何よりの力です。
妊娠中は特に血の力が大切な要素になります。

「腎(じん)」は子宝の根源たる力、というだけではなくホルモンや内分泌などいわば成長や若さをつかさどる臓器として、非常に重要な部位と漢方では考えます。

もともと子宝に恵まれない、あるいは流産を繰り返してしまう、などという方は腎が虚弱であることがほとんどです。

これらを考えていただくと、妊娠希望中はもちろん、妊娠中も「血」や「腎」を元気にするための漢方薬が有効であるということはイメージしていただけるのではないでしょうか。

実際に妊娠されてあわててこれらの漢方薬を止めてしまうと赤ちゃんを育む力が弱り、早期流産などの危険性が高まった(あるいは流産してしまわれた)ケースをいくつか目にしておりますので、特にこのカテゴリの漢方薬については継続をお勧めしております。

逆にこれらを続けていたからといって障害を持って生まれた、というケースは一度もありません。

むしろ生まれてくるお子さんは大きく、成長が早く、夜鳴きをしない、というお子さんが多いです。
産後のお母さんも母乳の出がよく、脱毛や産後うつなどの産後不調が非常に出にくい傾向にあります。

事実うちの家内も漢方薬を妊娠中にしっかり飲んでくれたおかげで、娘と息子はほとんど病気もせず、すこぶる元気に育っております。
うちの息子は毎朝目覚めると必ず私の股間めがけて全力で体当たりをぶちかましてくるくらい元気です。
私の局部に恨みでもあるんでしょうか。

妊娠中に避けたほうがよい3つの漢方薬

ただし、漢方薬だからといって何でも安心してよいわけではありません。
大きく分けると妊娠中に飲んではいけない(あるいは避けたほうがベター)という漢方薬には3つのタイプがあります。

  1. 体を冷やす(清熱系の)漢方薬
  2. 駆瘀血剤(くおけつざい)
  3. 解表剤(げひょうざい)

この3つについて詳しくみていきましょう。

1:からだを冷やす漢方薬

清熱系の漢方薬とは字のごとく、体の熱を冷ますことを目的として使われる漢方薬です。
強い皮膚炎や、炎症性の胃腸炎などに用いる漢方薬などがあります。

妊娠中は体を冷やすのはお勧めできませんので、こういう種の漢方を飲んでおられる方は注意が必要です。

2:駆瘀血剤(くおけつざい)

血の滞りや汚れを瘀血(おけつ)と呼びますが、これらを改善させるための漢方薬である「駆瘀血剤(くおけつざい)」にも注意が必要です。

駆瘀血剤は「下に降ろす」作用を持つものがあり、妊娠中に使うことで赤ちゃんを下ろしてしまう、という風にいわれています。

実際にはかなり高濃度の駆瘀血剤でなければ、そのようなことには繋がりにくいと思いますが、念のため注意していただきたいと思います。

3:解表剤(げひょうざい)

解表剤とは葛根湯(かっこんとう)や小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄湯(まおうとう)などに代表される漢方薬で、体内のエネルギーを使って汗をかかせたりすることで邪となるものを排除する性質の漢方薬です。

妊娠中にエネルギーを使う、という漢方薬があまりお勧めできないのはお分かりいただけるのではと思います。
妊婦さんに葛根湯を処方する医療機関が多いので見るたびにドキドキします。
(長期服用させるようなケースも多々あり、そういう医療機関にはきちんと漢方を勉強してほしいと思います)

その他気をつけたいこと

先生や一般の方の中には、漢方薬を全て「妊娠中はNG」と考えるものの、日常的に食べるものや生活自体には無頓着な方が多いので驚きます。
適正な漢方薬は妊娠中に大きな力になりますし、つわりなどのつらい症状にも安心して効果を感じていただける漢方もあります。

それよりも添加物まみれの加工品などを常食したり、ぶどう糖果糖液糖たっぷりの清涼飲料水をガブガブ飲んだり(妊娠中にノンアルコールビールならいいでしょ、と飲んでいる妊婦さんがおられました、ダメですよ!)する方がよほど害になります。

妊娠中に気を付けてほしいこと

  • 22時には寝る(7時間程度の睡眠)
  • 加工品、過度な糖分(清涼飲料水など)は極力摂らない
  • ストレスのない生活を心がける
  • その他、自律神経を高ぶらせるもの(スマホやカフェインなど)をできるだけ避ける
  • 体を冷やさない

妊娠中の漢方薬は、専門の知識を持つ先生に確認していただければ素晴らしい支えになります。
適正な使用法でどうか元気な赤ちゃんをご出産なさりますことを願っております。

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