排卵痛ってなに?ひどい痛みは薬で治せる?原因や症状のまとめ

女性は思春期になるころに初潮を迎えます。
女性の身体はいつでも妊娠できるように準備をしているので、妊娠に至らないと生理があるわけですが、この生理の仕組みのもとは「排卵」です。

今回は「排卵」に関連した、排卵の仕組み、排卵痛と生理痛の違い、排卵痛の原因、症状や痛み方、治療法や対処法、排卵痛に関する病気、排卵痛と妊活のタイミングなどの情報をお届けします。

排卵の仕組みと排卵痛

排卵痛のお話をする前に、排卵を含む女性の身体のメカニズムについて理解しておきましょう。

卵巣はどの辺にあるの?

おへそと恥骨の中間に子宮があります。
ご自分の手で少しつぶれたハート形を作り、中指が恥骨に触れるようにしてお腹に載せてみてください。
ハート形の中心が子宮、両側2か所のふくらみのあたりに卵巣がそれぞれひとつづつ位置しています。

排卵のある女性の身体のメカニズム

下の図は生理周期28日の女性の一般的な1ヶ月の身体のメカニズムで、生理周期、基礎体温、卵巣ホルモン、卵胞の変化がわかります。

生理周期を見ると、月経(生理)期、卵胞期、排卵期、黄体期に分かれています。
卵胞期間に15~20の卵子が成熟して、排卵期になると左右にある卵巣から交互に一個だけ排卵されます。

この排卵期を境に低温相(低温期)と高温相(高温期)に基礎体温が2段階に分かれ、それぞれの期間で活発になるホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が違うことも分かり、この変動がホルモンバランスの崩れをあらわしています。

生理痛と排卵痛、全く別なもの

上記の図を見ていただくと、生理のある時期と、排卵のある時期は同じではありません。
生理は卵子が子宮に着床せず不要になったために、からだから排出される仕組みです。

このとき黄体ホルモン(プロゲステロン)からプロスタグランジンが作られ、子宮収縮をおこして排出します。
排卵痛は成熟した卵子が、卵巣から出る際に、おこるものなので全く異なるものです。

排卵の仕組みは、女性ホルモンがバランスを取りながら、成熟や排出に関わっていることがわかります。

こうしたホルモンは排卵だけでなく、自律神経などにも影響を与えるので、生理前に気分のむらが出たり、胃腸の調子が悪くなったりします。

排卵痛の原因

排卵の仕組みを理解したところで、排卵痛の原因は何かを突き止めましょう。

排卵痛が起こる原因は?

月に一度、もっとも成熟した卵子が卵巣の表面にある卵胞から飛び出すときに卵巣の表面が少し傷つき出血します。
卵胞からはじき出される刺激のため、敏感な人は痛みを感じることがあるようです。

この現象以外にも、排卵前後に卵巣が腫れる、ホルモンバランスの影響、卵子が卵管を通るときに痛む、冷えや血流の悪さ、などが排卵痛の原因説であるともいわれています。

東洋医学から見た排卵痛の原因

漢方では排出に関わるのは「肝」で、肝の働きが弱っていると排卵や生理もうまく行われないと考えます。
この「肝」の機能が低下してめぐりが悪くなる原因には、ストレス、生活の乱れ、食生活の偏りなどがあります。

実際には排卵痛の原因は解明されていませんが、上記のことを考え合わせると、排卵痛にはホルモンバランス、食生活と生活習慣や血行不良などが要因となっていることも分かります。

排卵痛、痛み方・痛くなる場所はいつも同じ?

次に排卵痛の症状や痛む場所について詳しく見ていきましょう。

すべての女性に排卵痛があるわけではない

女性一人ひとり外観が違うように、生理周期や、生理痛と排卵痛のあるなしは異なります。また排卵痛がある人でも、毎月あるわけではありません。

痛む場所

左右に卵巣があり、毎月交互に0.2mmほどの卵子が1個排卵されます。
そのため、排卵した卵巣のある側に痛みを感じるのが一般的です。

先月は右側が痛かった…なので今月は左側が痛くなる、もしくは隔月左側だけ(もしくは右だけ)が痛む、下腹部全体が生理の時のように痛む、などさまざまです。

痛み方

痛みの感じ方も様々で、チクチクする感じ、しくしくする、生理痛と似たような感じ、何かパチッとはじけるような痛さ…などと表現されます。

また痛みの程度も個人差が大きく、感じない人もいれば、わずかに気が付く、腰痛も起きる、激痛で吐き気もでる、下腹部に張りを感じる、眠れないほど痛む人もいます。

排卵痛は月経と同じように毎月おこる生理現象ですが、痛み方がひどい場合には婦人科で相談しましょう。

一般に排卵痛があると言っても症状は千差万別です。
自分の排卵痛はどんな風に起こるのかを、きちんとチェックしておくと、医師に相談するときに説明しやすくなります。

排卵痛、ひどい痛みは薬で治せるの?

排卵痛は個人差があるとはいえ、毎月や隔月訪れる痛みは、できれば治したいもの。
治療薬や治療法はあるのでしょうか。

現在のところ生理同様に、生理現象の排卵痛を薬で治療することはできませんが、薬を使った対処法と日常生活での対処法をご紹介します。

排卵痛に薬を使う

薬を使う方法は大きく分けて3つの対処法があります。

鎮痛剤

排卵痛があっても毎月ではない、痛みは1日くらい、こんな方は排卵痛が起こった時に市販の鎮静剤を飲んで静かに休むとよいでしょう。

低用量ピル

定期的に排卵痛がある、痛みがかなりひどい方は病院(婦人科)を受診し相談をしましょう。

場合によっては鎮痛剤もしくは、低用量のピルを処方してくれます。

ピルは黄体ホルモンと卵黄ホルモンの両方を合わせた経口避妊薬です。
ホルモン含有量で「高容量」「中容量」「低用量」と分かれており、日本では低用量ピルを使うことが一般的です。

ピルの目的は避妊と副効果に分かれています。

ピルを使用することで、排卵を一時止めて、卵巣と子宮を休ませます。
排卵が止まるので排卵痛もなくなるというわけです。

人によりますが、副作用(頭痛や吐き気)が出る可能性があります。
また、ピル服用中は妊娠でません。

漢方薬

漢方薬はすぐに痛みを改善できるものではありません。
しかし、体質と身体の状態をチェックして、血のめぐりがよい身体へ、根本から体質改善をしていきますので、自分に合った漢方に出会えれば排卵痛も生理痛も改善することが可能です。

ただし、最低でも数ヶ月~1年と体質改善には時間がかかります。
婦人科か漢方専門薬局で面談の上、自分の状態にあった漢方を処方してもらってください。

日頃の生活での排卵痛対処法

排卵痛の痛みは生理的なものですが、ひどくさせない方法はあるので、日頃の生活に取り入れます。

まずは生活習慣の見直しをしてみましょう。
十分な睡眠をとる、ストレスを減らしてリラックスすることを心がけます。

血行を良くするために、寝る前にストレッチを行なったり、筋肉量や筋力を維持して血流をよくするために普段から意識して歩くようにするとよいでhそう。

食生活は栄養のバランスに気を付けて、身体の冷えや血管収縮の原因になるカフェインの摂取を控え、喫煙、アルコールも量を減らすなどの生活改善を行いましょう。

排卵痛のひどい痛み、出血…これって病気?

排卵痛は痛みだけでなく、なかには出血をともなう方がいます。
出血があっても心配のないものもあれば、注意が必要なものもあります。

排卵期の出血はどうして起こるのか

排卵で出血が起きるのは、以下の理由と言われています。

  • 卵巣表面にある卵胞から卵子が飛び出る際に卵巣の表面が破けるため
  • 排卵後、卵胞ホルモンの分泌量が減って内膜がはがれるため

排卵出血の見分け方は、少量の出血、出血の色は黒っぽい、鮮血、ピンク色などですが、出血が1~3日程度でおさまれば心配のないようです。

排卵痛、ひどい痛みや多量の出血は病気の可能性も

排卵期の少量の出血は起こるものですが、痛みのひどさや、出血量の多さは病気が隠れているかもしれません。
おかしいな、と感じたら早めに婦人科を受診しましょう。

卵巣出血

排卵期の出血は生理現象なので問題はありませんが、卵巣が傷ついている状態です。
この時期に激しい性交渉は避けるようにしましょう。
出血が多くなり卵巣出血の状態を起こしやすくなります。

卵巣出血では、腹腔内に血液がたまって腹膜の神経を刺激するため強い腹痛を起こします。

性交渉から24~48時間経過して、立っているのも困難な激痛が下腹部に出たり、吐き気もあるようなら急いで受診するようにしましょう。

子宮内膜症

子宮内膜は本来、妊娠しないと体外へ月経として排出されるものです。
子宮内膜症とは、子宮内膜が骨盤の腹膜や卵巣などの中へ入り込んでしまう病気で臓器の癒着も引き起こします。

20~40代の女性10人にひとりの割合でみられますが、年々増える傾向にあるようです。

月経痛がひどくなってきた、経血量が増えた、性交痛や排便痛がある、日ごろ腰痛や下腹部痛がある、さらに排卵痛もひどくなってきた、といった症状がみられます。

卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は卵巣に腫瘍(良性)ができて肥大する病気ですが、嚢腫が小さい時は無症状ですが、大きくなって重たくなったときに「茎捻転」をおこす可能性があります。

「茎捻転」は卵巣を支える靭帯が大きくなった嚢腫の重みでねじれるもので、激痛を引き起こすことがあります。

卵巣嚢腫は自覚症状がないのですが、大きくなってくると「いつも同じ側で排卵痛がある」「下腹が張る」「腰痛がある」「お腹周りが太くなり体重も増加」「不正出血がある」などの症状が現れます。
妊娠に気づいて健診を受けた際、超音波検査で卵巣嚢腫が見つかる方も多いのです。

生理と生理の中間に来る排卵痛だろうと思っても、「腹痛に吐き気も伴う」「出血が多い」「腹痛が3日ほどではおさまらない」「少量の出血がダラダラ続く」といった状態のときは病気を疑って一度婦人科を受診するようにしてください。

排卵痛のある日、妊娠確立がアップするってホント?

ここで、もう一度基礎体温表に目を通してみましょう。

排卵痛のある日が排卵日なのか?

上記の表を見ると、排卵期は4日ほどあります。
半年ほど基礎体温をきちんとつけて、なおかつ排卵痛のあった日をメモしていくと大体この4日間に排卵と排卵痛が一般的に重なることがわかります。

ですが実際は、排卵痛が起こるのは排卵日当日、前後、または排卵とずれていることもあります。
そのため、排卵日をさらに絞り込むには、基礎体温表、排卵痛、に加え、おりもの状態のチェック、LH検査(排卵検査薬)も併せて活用するのがよいでしょう。

ところで、半年ほど基礎体温を付けても上記のような2段階相のグラフを描かないようであれば、排卵が起きていない可能性もあります。
その際は一度婦人科を受診、医師に相談してみてください。

妊娠率をアップさせるコツは?

不妊治療で行う「タイミング法」というのがあります。
これは排卵日を予測してパートナーの協力のもと妊娠確率を上げる方法です。

このタイミング法を利用し、仮に排卵痛があった日に排卵があって、子作りをしたとしたら、効果はさらに上がるのでしょうか?
実際のところは、効果を上げるよりも、時期遅しといえます。

その理由は、卵子の生存時間は排卵後6~8時間、精子の生存時間は射精後5~36時間なので、どちらかというと精子に排卵の瞬間を子宮内で待っていてもらう方が受精確立は上がります。

ですから妊娠確率をアップさせるには、前述のように基礎体温表、排卵検査薬、排卵痛、おりものチェックを数か月リサーチし、排卵日と想定できる日の前々日のタイミングで子作りをするのが妊娠確立をアップさせるコツ、と言えるでしょう。

出産を経験すると排卵痛は軽くなるの?

すでに妊娠確率を的中させて、出産を経験した方々は生理痛が軽くなったという話はよく耳にしますが、排卵痛はどうなのでしょうか…。

出産で痛みがひどくなったという声の方が多いようですが、これはどうやら、妊娠出産による骨盤の歪みや、ホルモンバランスが大きく関係しているようです。

出産後から排卵痛が出始めた方は、骨盤のゆるみや歪みを強制する体操などを取り入れてみてください。
もし痛みが増していくような場合は、前述の病気の項を思い出していただいて念のために病院で診てもらうようにしてください。

おわりに

排卵痛に関する情報をご紹介しましたが、排卵痛は生理現象で避けてはいかれないものということがわかりました。
自分の身体の仕組みをよく理解して、体に無理をさせない生活を送ることが排卵痛を和らげる身近な手段です。
また排卵痛がひどい場合は病気の可能性が潜んでいることもあるので、早めに一度婦人科で相談をするようにしましょう。

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