人工中絶手術について

望まない妊娠…人工中絶手術

人工中絶手術

望まない妊娠、なんらかの事情でどうしても授かった赤ちゃんを産むことができない…。そういったときに「母体保護法」という法律によって、人工中絶手術を受けることができます。人工中絶手術、つまり堕胎するということです。とても悲しい人工中絶手術ですが、日本では年間約20万件もの中絶手術が行われているんですよ。母体保護法によって中絶をすることができるのは次の2つの理由になります。

  • 妊娠の継続、または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
  • 暴行もしくは脅迫によってまたは抵抗もしくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの

このうち、レイプなど暴行によって望まぬ妊娠をした方が堕胎する場合は2つ目の理由が適応されます。中絶件数20万件のうち、それ以外はほぼ1つ目の理由となります。

人工中絶手術を受けられる場所は決まっている

人工中絶手術を受けられるのは産婦人科・・・ですが、その中でも「母体保護法指定医」がいるところでなければ、人工中絶手術を受けることはできません。また、人工中絶手術を受けるためにはタイムリミットがあります。

  • 初期中絶(~妊娠11週6日まで)
  • 中期中絶(妊娠12週~21週6日まで)

特に中絶するのが早ければ早いほど母体への負担が少なく、短時間で手術をすることができます。初期中絶の場合は全身麻酔を行って膣から胎児を掻きだす「掻爬術(そうはじゅつ)」。中期中絶の場合は出産と同じように陣痛を人工的に起こして出産させるという方法になります。

ちなみに費用ですが、流産での手術でないかぎり保険適用となりませんので実費となります。病院によって差がありますが、初期中絶では8~15万円ほど、中期中絶では30~40万円ほどになると言われています。さらに、術前の診察や術後の経過観察などで診察料がかかりますので、知っておいてくださいね。

初期中絶の方法について

初期中絶で行われる「掻爬術」という手術。

まず、水分を含むと膨らむ性質をもつ「ラミナリア」を子宮頸管に挿入します。ラミナリアは昆布の茎根で、最近ではこれに似せたスポンジ状のものがつかわれることも。細長いラミナリアを手術前に子宮頸管に挿入して徐々に膨らませ、子宮頸管を広げます。

そして全身麻酔をし、鉗子や吸引器などを使って子宮の内容物を掻きだしたり吸いだします。胎児はもちろん、胎盤なども含めて子宮の中をからっぽにし、ものの20~30分程度で手術は終了です。人によってはラミナリア挿入時に痛みを感じたり、子宮頸管が広がるときに生理痛のような痛みを感じたり、また手術中に麻酔の影響で意識もうろうとなったままの人なども…。

また、赤ちゃんがおなかの中で死亡して出てこない繋留流産などの場合も、この手術と同じ方法で外に出すことになります。流産についてはこちらをご覧ください胞状奇胎についてはこちらをご覧ください

中期中絶の方法について

こちらもラミナリアなどを使って子宮頸管を広げる処置を行います。そして、そこから人工的に陣痛を起こして分娩させるために子宮収縮剤(陣痛促進剤)を使って分娩させます。分娩と同じ方法で胎児を出すことになりますので、もちろん陣痛があります。妊娠12週以降の中期中絶の場合、日本では死産届を出さなくてはなりません。

リスクの大きい人工中絶手術

中には病院に行ってその日のうちに手術を受けることができた…という書き込みなどがネットでも目立ちます。しかし、そういったところでは絶対に手術を受けてはいけません。

先ほど人工中絶手術の内容について述べましたが、全身麻酔下においてまず前日の夜から絶食、子宮頸管を広げるための処置など準備が必要になります。そういった処置をせず、すぐに手術を受けられる…というのは、一見すると両親や周囲にバレないように手術を受けられると思うかもしれません。が、ずさんな母体管理によって二度と妊娠できない体になってしまう危険性、麻酔や手術で間違った処置によって母体に死の危険が迫ることも考えられます。人工中絶手術については、リスクが大きいことも覚悟して受けなくてはなりません。

感染症
掻爬術は手探り状態なので、まれに内容物が残ることがあります。これによって残った内容物から感染症を引き起こすことが考えられます。
子宮への影響
胎児などの子宮内容物を掻きだす掻爬術は、子宮を傷つけるおそれが。そのせいで次の妊娠への影響、不妊につながるおそれもあります。子宮頸管無力症についてはこちら子宮外妊娠についてはこちら低置胎盤についてはこちら
ホルモンバランスの乱れ
強制的に妊娠状態を終わらせる中絶手術は、ホルモンバランスを乱れさせます。情緒不安定や無月経などにつながるおそれがあります。
麻酔の副作用
初期中絶の手術につかわれる麻酔では、人によっては血圧の低下や呼吸の乱れ、目が覚めたあと吐き気など副作用が起こります。

このように、人工中絶手術にはさまざまなリスクがあります。また、妊娠して直接体にさまざまな影響があったりリスクを背負うのは、ほかでもない女性です。自分の体を守り、後悔しないよう正しい避妊の知識を身に着けてくださいね。

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