産後の体重、なぜこんなにも減らないの?

重たいおなかの中であかちゃんを育て、いよいよ出産!
待望のかわいいわが子に会えた…と喜ぶのもつかの間、怒涛の育児がスタートしていきます。

赤ちゃんが生まれたタイミングだからこそ、ママ自身の体のことにも目が向いていきます。

そうして気になるのが妊娠中に増えた体重です。

出産を終えると赤ちゃんも羊水も出ていくし、がっつり体重は減るはず!と思いますよね。

多くのママさんから聞くのが「全然体重が減ってない!」と嘆く声。
3キロ近い赤ちゃんが出ていくのにまったく体重が減っていない…これってどういうこと?

産後の体重というのは、なぜこんなにも減らないのでしょうか?

出産時にママの体から出ていくもの

まず、出産のときに体重が減るはずであろう、ママの体から出ていくものたちをまとめました。

  • 赤ちゃん(個人差がありますが3キロ前後)
  • 羊水(個人差がありますが500ミリリットル前後)
  • 胎盤(500グラム程度)
  • 血液

これだけ出産時に出ていくとすると約4キロほど。
でも、多くのママは妊娠中に4キロ以内でおさめるのは難しいものです。
よく言われるのは妊娠前から8キロ以内で体重増加をおさめる…というもの、つまり出産時にはまだ半分しか減っていないことになりますよね。

妊娠中に増えてしまった残りの4キロはどこに行ってしまったのでしょうか!?

妊娠中に体重が増えやすい理由って?

1.つわり後の食欲

まず、妊娠初期にはつわりがあります。
もちろんないママ・入院するほどひどいママなど個人差が大きいつわりですが、安定期となる5か月ごろになるとだんだんと落ち着いてきます。

つわりのときには何も食べられず体重が減ってしまうこともありますが、いざつわりが終わると「食欲復活!」と言わんばかりに食べたくなるもの。

妊娠初期で赤ちゃんが小さかったときにはママの体にある栄養分などを勝手に吸収して大きくなっていってくれるので多少つわりで食べられなくても問題ありません。

つわりが終わり、赤ちゃんもぐんぐん大きくなっていくと栄養分が不足していきます。
そこで、ママの食欲は爆発。

こうして単純に飲み食いすることで増えた体重が、産後すぐには減らない体重の原因のひとつです。

2.女性ホルモンの働き

もうひとつ、妊娠中というのは赤ちゃんを育て、妊娠している状態を安定して継続させていくためにいろいろなホルモンが分泌されています。
そのなかのひとつに「プロゲステロン」、いわゆる黄体ホルモンがあります。

このホルモンは妊娠する前、子宮の中を妊娠しやすい状態にしたり、出産まで妊娠している状態をキープするというはたらきがあります。

このはたらきなのですが、実は女性の体内に水分や脂肪を蓄えやすいという状態をつくります。
生理前にむくみやすい、体重が増えやすいという症状が起こるのはこのプロゲステロンというホルモンのせい。

体が水分や脂肪を抱えやすくなることから、体温を上げたり妊娠した受精卵を守ろうとしているんですね。

先ほども言いましたが、プロゲステロンは生理前だけでなく妊娠中も妊娠状態をキープするために分泌されていて、特に妊娠後期(8~9か月ごろ)がピークだと言われています。

つまり、妊娠中は普段通り飲み食いしたつもりでも、より多くの水分や脂肪・栄養を体が吸収してしまうため太りやすくなるということなんです。

出産しても体重が減らない理由は?

ママの体に、水分や栄養を蓄えやすくするプロゲステロンですが、これは出産のときに胎盤が出ていくことで分泌量が激減します。
ふだんは卵巣にある「黄体」という部分から分泌されるのですが、妊娠中期になると胎盤からも分泌されるようになるからです。

では、産後は一気に痩せるんじゃないの?と思ってしまいますよね。

残念ながらそうではなく、一度増えてしまった体重は落ちにくいもの。

脂肪を燃焼させるためには筋肉が必要です。
(筋肉の中のミトコンドリアが脂肪の燃焼場所となるからです)

特に妊娠中は激しい運動や筋トレができないので、どうしても筋肉量が落ち脂肪がつきやすくなります。

そのため、妊娠中に筋肉が落ちてしまっていることで、妊娠中についてしまった脂肪は産後しばらくの間燃えにくい、つまり痩せにくいのです。

産後まず体重を減らしていきたい…と考えるなら筋トレをして筋肉量を増やし、脂肪が燃焼される場を作ることが大切。

ただ、産後すぐの筋トレや無理な運動は危険です。

ママが思っている以上に、出産は体に大きな負担がかかります。
まずは産後の1か月検診を終え、それから少しずつストレッチを始めていくなど無理をしないようにしましょう。

産後の母乳育児で痩せるのはなぜ??

産後、母乳をあげていると勝手に痩せる!太らない!…という話をよく聞きませんか?

まず母乳というのはママの血液でできています。
産後は赤ちゃんが日に日におっぱいを飲む量が増えていくため、母乳の分泌量がどんどん増えていきます。
つまり、ママの血液からどんどん母乳が作られるので消費されるカロリーも上がっていくことで、母乳育児は痩せやすいと言われるようになったんです。

何らかの原因(乳首の形のせいで吸いにくい、ホルモン剤などの影響、病気、脱水など)がないとしっかり母乳が作られない…ということはまれだと言われています。
たとえば、日本などの先進国のママと発展途上国のママを比べると、発展途上国のママの母乳は栄養分が少なかったり分泌量が少ない…というイメージがありませんか?
実は量も質もほぼ変わりなく、産後のママのおっぱいから母乳がどんどん作られていきます。

そのため、赤ちゃんが成長してどんどん哺乳量が上がっていくことで、ママのおっぱいの量も増える、つまりママの体から母乳にまわされる栄養が多くなるためママは痩せていくんですね。

筆者も母乳育児でガツンと痩せたタイプです。10キロ体重が増加しましたが、産後翌日は2キロしか減っていませんでした…(ちなみに子どもは3100グラムです…)

そこから母乳育児をしていくうちに、特に運動もしていないのに3か月ほどでとんとんと痩せていきました。
運動をしていなくても、毎日の赤ちゃんのお世話、抱っこをしていると腕もたくましくなりますし、それに加えて家事をしていれば体力を使いますよね。
母乳育児で自然と痩せていく…というのはこのためなんですね。

産後の体重を減らすための食事制限、注意点

多くのママが産後に行う食事制限。
ただ、どうしても無茶な食事制限を行ってしまいやすくなります。
産後の体はとってもデリケートですし、食事制限をするにしてもできるだけ栄養バランスを考えたメニューにするよう心がけましょう。

よくある産後の食事制限の失敗例として以下のようなものがあります。

炭水化物をとらない

エネルギーとなるものですから炭水化物を制限するのは良くありません。
産後の体はクタクタになっていますから、ごはんなどの炭水化物は摂取するようにしましょう。
それでも気になるようであれば、白米ではなく玄米にするなどの工夫をしてくださいね。

お肉はほとんど食べない

お肉は良質な動物性たんぱく質。
これは筋肉など体を作るうえで欠かせない栄養素です。
筋肉を増やして代謝量を上げることで痩せやすい体作りをすることができるので、肉類などのたんぱく質はしっかりと摂りましょう。

脂肪分を減らす

バターなどの動物性の油分は、カロリーが高く太りやすい原因になります。
またたくさん摂取することで母乳の味を変えてしまう・母乳が詰まりやすくなるとも言われているので、摂取量を減らすようにしましょう。
サラダ油ではなくオリーブオイルにするなどの工夫をすると良いですね。

ただ、まったく油分を摂らない!というのはダメ。
体の潤滑油といったはたらきをしてくれますので、やはり適度な摂取が望ましいのです。

おやつに栄養価の高いアーモンドやナッツを食べるなど、良質な植物性脂肪を摂取していきましょう。

鉄分を摂る

特に母乳をあげているというママは、ぜひ摂取しておきたいもの。
鉄分が多く含まれるのは小松菜、ホウレンソウ、赤身の牛肉、レバー、マグロの赤身などなど。
サプリメントを上手に使いながら摂取しましょう。

このように、体にとって必要な栄養分をしっかりと摂り、脂肪など余計なものを制限する…といった食生活を続けることで体重を減らすことができます。

また、1か月検診後など体が少しずつ落ち着いてきたら部分的に筋トレを始めていき、痩せやすい体作りをしていきましょう。
産後は半年までが勝負!なんて言いますが、焦りすぎることでストレスのせいで血流が悪くなって痩せにくい体になったり、逆に暴食の原因にもなります。

1年くらい先を見て、少しずつ産後ダイエットを開始していきましょう!

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