つわりで仕事がつらくて辞めたい・休みたい人の乗り切り方まとめ

つわりは、まったく無い人もいれば、妊娠悪阻(にんしんおそ)と診断されて入院する人までおり、辛さは人によって異なります。

つわりの影響で、頭痛や、集中できない、吐き気を抑えられない、パソコンの字を見ていると気分が悪くなるなど、仕事に支障をきたす症状がでることも。

そのなかで、「仕事を辞めてしまいたい」「せめて休みたい」と思ったときに、どうしたらよいのでしょうか。
また「仕事を休みたいわけではないけど、正直しんどい」「会社の人に迷惑をかけてしまう」と悩んでいる方も多いようです。

ここでは、会社を辞めるにしても、仕事を続けるにしても、スムーズに乗り切っていくための方法をお伝えしていきます。

まずは早い段階で会社へ妊娠報告をする


仕事を休むにしても、辞めるにしても、会社に報告しておくとスムーズです。
正社員やパート、アルバイトなど働き方で、報告の仕方が変わることはありません。

報告するタイミングは、一般的には胎児の心拍が確認されたあと(妊娠10週目くらい)が多いようです

しかし、つわりがひどい場合や、仕事の時間がシフト制のように昼夜問わない場合は、少し早めに報告をして、働き方を考慮してもらいましょう。

出産をすると長期の休みになるため、仕事の引き継ぎや、人員補充が必要になることも。
安定期になってから報告するのではなく、早めに報告をすることで、仕事の状況を整理し対策を立てることができます。
結果的に、周囲の同僚や会社にかかる負担を減らせます。

また、会社が前もって妊娠中と知ることで、妊娠悪阻や切迫流産になったときに、スムーズな対応ができます。

誰に報告すればいい?

最初に報告する相手は、直属の上司が望ましいです。
つぎに、同じチームで働いている同僚に報告をおこないましょう。

報告をするときに、つわりがひどくて休むときの基準や、遅刻や欠勤の連絡方法を決めておくとよいでしょう。

また、休憩の回数や、仕事内容によっては配置換えなどの相談をし、理解を得ることは、自分が働きやすくしたり、産後の職場復帰をしやすくするためにも大切です。

職場や同僚の理解を得られず、つわりで退職する人もいるようなので、周囲にわかってもらえるよう働きかけましょう。

伝え方のポイントは「具体的」な説明

上司や周りの同僚に理解してもらうためには、客観的なデータや数字をまじえて、わかりやすく伝えるとよいでしょう。

  • 一般的なつわりの症状
  • 今ある自分の症状
  • 一般的なつわり開始の時期、ピークの時期、終了する時期
  • 無理をすると妊娠悪阻や切迫流産の可能性があること
  • 集中力が落ちて仕事の能率が下がること
  • 急に休みを申請したり、遅刻、早退の可能性があること

ちなみに、赤ちゃんの部屋で行った調査によると、つわりの開始時期は妊娠6~7週(2ヶ月)が多く、ピークは妊娠10~11週(3ヶ月)、終了時期は妊娠4~6ヶ月が多いという結果でした。
「つわりで仕事中に吐いてしまうかもしれない」「ぜんぜん集中できなくて辛い」といった、今自分に起こっている症状以外の不安なども、きちんと伝えておくことが大切です。

勤務先に制度を確認すると◎

あらかじめ、産休、育休制度や、時短勤務などを確認しておきましょう。

企業によっては独自の休暇制度や手当があることも。
たとえば、生理休暇のように有給の特別休暇があったり、家で仕事をできる「テレワーク」や「リモートワーク」を導入して通勤の負担を軽減できる制度を、設けている会社もあるようです。

自分の勤務先にどんな制度があるかは、労務関係を行っている部署に確認すると教えてくれます。

産休と出産手当金の確認

「産前休業」と「産後休業」を合わせて「産休」といいます。

産休

  • 産前休業:出産予定日の6週間前から(多胎児の場合は、14週間前)
  • 産後休業:出産の翌日から8週間

産休中にもらえるお金は、出産手当金があります。
自分が受給できる資格があるか、勤務先に確認しておきましょう。

育休と育児休業給付金の確認

育休は「育児休業」の略です。
ママだけでなく、パパも取得できる制度です。

育休

  • 産休が終わったあと、子どもが1歳になるまで期間で取得できる

産休中にもらえるお金は、育児休業給付金があります。
パパとママが育休を取得できる期間はそれぞれ1年間ですが、「パパ、ママ育休プラス」という制度を使うと、子どもが1歳2ヶ月まで延長できます。

育児休暇を申請するときは、1ヶ月以上前に申請するとよいでしょう。


検診のために必要な時間を申請する

妊婦は、妊婦検診に通う時間がいります。
そこで、あらかじめ会社に申請をしましょう。

事業主は、勤務時間中に妊婦検診を受けるための時間を確保しなければなりません。

  • 妊娠0週~23週まで:4週間に1回
  • 妊娠24週~35週まで:2週間に1回
  • 妊娠36週~出産まで:1週間に1回

ただし、会社の社内規定によって、有給か無給かは異なります。

つわりで休んでもクビにはならない?


つわりの重さは、人それぞれ。
症状もさまざまで「吐きつわり」「眠りつわり」「食べつわり」「においつわり」「よだれつわり」など、人によってどのようになるか、前もって知ることができません。

基本的につわりは病気という認識がないようです。
休むか休まないかは、本人の判断にゆだねられます

一般的には、普通の体調不良と同じように、有給休暇を取得することになるようです。
有給がなくなれば、欠勤扱いになります。

遅刻や早退、欠勤を繰り返したとしても、基本的に企業はつわりを理由に解雇できません。
過去の判例からも、妊娠、出産を理由とする解雇は、不当解雇であるとされています。

しかしながら、仕事ができる状態じゃない人員を、ほかの人たちがカバーをするため、会社にとっては不利益な状態が続きます。
体力がない中小企業などは、やむなく退職勧奨があることも。

いずれにせよ、今後、出産しても働き続けたいのか、辞めたいのかという自分の意志は、はっきりと伝えておきましょう

母子健康管理指導カードを使う


母子健康管理指導カード(母子連絡カード)とは、主治医が妊婦に行った指導を、的確に事業主に伝えるためのカードです。

  1. 妊婦健康診査を受診
  2. 医師が母子健康管理指導カードに指導内容を記載
  3. 妊婦は勤務先に、母子健康管理指導カードを提出
  4. 勤務先は、母子健康管理指導カードに書かれている内容に応じた措置をとる

企業は、母子健康管理指導カードに書かれている内容を見て、適切な処置をとらなければなりません。

母子健康管理指導カードをGETする

自治体によっては、母子手帳に母子健康管理指導カードが付いています。
まずは、自分がもっている母子手帳を確認してみましょう。

もし、母子手帳に母子健康管理指導カードがついていなくても大丈夫です。
厚生労働省のサイトからダウンロードできますので、プリントアウトして使えます。

母子健康管理指導カードでできること

企業は、母子健康管理指導カードによってなにをしてくれるのでしょうか。

  • 妊娠中の通勤緩和
  • 妊娠中の休憩に関する措置
  • 妊娠中または出産後の症状等に対応する措置

具体的には、どのようなものになるのかみていきましょう。

通勤緩和とは

時差出勤や、混雑が少ない経路への変更、勤務時間の短縮などがあります。

始業時間に30~60分程度の時間差をもうけたり、フレックスタイム制度を使うことで、朝の満員電車を避けられる可能性があります。
また、あまり混雑しない経路に変更することで、危険度が減るといえるでしょう。

勤務時間を短縮することで、母体の負担を減らします。

休憩に関する措置ってなに?

医師から休憩について指導を受けた場合は、休憩時間の延長や、休憩時間の変更、休憩の回数を増やすなどの措置をとります。

妊娠中、出産後の症状にどう対応するの?

妊娠中、または産後1年過ぎていない女性には、負担の大きい作業を減らすという措置をとることがあります。

重いものを運ぶ作業や、営業などのたくさん歩く仕事についている方は、デスクワークなどからだへの負担が少ない作業へ変更するといった措置をとります。

休まないといけないとき


つわりがひどくて、1日に5回以上吐いてしまったり、数日間で急激に体重が減って痩せてしまった場合は、妊娠悪阻の可能性があります。
また、お腹に生理痛のような痛みがある、出血したというときは、切迫流産の可能性も。

このような症状があるときは、妊婦検診でなくても、すぐに産婦人科を受診し診断をうけましょう。

妊娠悪阻や、切迫流産と診断された場合、自宅安静か入院になるケースが多いようです。
そこまで、危険度が高くなくても、医師から自宅安静をするように指導されることは多くあります。

入院になると、安静にすることと、点滴になどによる投薬治療がおこなわれることも。

自宅安静の場合は、医師に「会社へ提出するので診断書を書いてください」と自分から言わないと書いてもらえないケースが多いようです。

診断書には文書料がかかりますが、妊娠悪阻や切迫流産だと病院に通うことすら負担になります。
のちに傷病手当金を申請するときに、必要になるので必ずもらいましょう。

休業したら傷病手当金の申請を


入院ではなく、自宅安静を医師から指示された場合でも、傷病手当金の対象になるケースがあります。

傷病手当金は病気はけがで4日以上休んだときに、4日目から休んだ日数分が支給される制度です。
最長1年6ヶ月間支給されます。

まずは、勤務先か、加入している健康保険組合に連絡をし、必要な書類をもらいましょう。
このときに、あらかじめ診断書をもらっていた場合は、提出するとよいでしょう。

診断書をもらっていない場合は、医師に「傷病手当金支給申請書」に記入してもらう必要があります。

退職する前に知っておいたほうがいいこと


つわりがひどく、辛い毎日にもかかわらず、社内での空気が悪い、なかなか理解してもらえない、という理由から退職にいたるケースは、残念ながらあるようです。

つわりの最中に退職をしたら、お金のことはどうなるのでしょうか。
知っておきたい、お金の制度をお伝えします。

失業保険(失業給付金)がもらえない?

失業給付金は、仕事を失ったあと再就職をする方たちのための制度です。
妊娠中の退職は、すぐに再就職活動を始められないため、失業給付金の対象外となってしまいます。

しかし、退職から1ヶ月以内に「失業給付金の延長措置」を行うことで、受給期間を最大4年間延長できます。

すぐに失業給付金を受け取ることはできませんが、産後育児がひと段落してから失業給付金を受け取りながら就職活動をおこなえます。

退職しても出産育児一時金はもらえる

出産するときに、医療機関に支払われる出産育児一時金(出産一時金)は、退職しても受け取れます。

健康保険や国民健康保険に加入している人が対象なので、退職後、パパの扶養にったとしても、自分で国民健康保険に加入しても受け取ることはできます。

出産手当金はどうなるの?

出産手当金を受け取れる条件のひとつに「退職日が出産手当金の支給期間内に入っていること」とあります。

出産手当金の支給期間内、というのは、出産予定を含む産前42日(多胎の場合は98日)のこと。
一般的には妊娠後期にあたります。

妊娠初期のつわりが理由で退職した場合は、受け取れないケースが多いでしょう。
ただし、妊娠が4ヶ月(85日)以上継続したあとに、流産や早産、死産や人工中絶となった場合は、出産手当金を受け取れます。

育児休業給付金はもらえない?

産後、子どもを育てるために、会社を休んでいる人に対して経済的に支援する「育児休業給付金」があります。
育休明けに、会社へ復帰する人を支援する制度なので、退職者は対象外です。

産休前に退職をした場合は、育児休業給付金を受け取れません。
また、退職を前提としている人へも、育児休業給付金は支給されません。

会社へ行かなければならないとき


辞めたい、休みたいくらい辛いけど、プロジェクトの進捗や、人手が足りない場合など、会社にいかなければならないときは、どうしたらいいのでしょうか。

無理をしないよう、できる限り工夫をしましょう。

    • 通勤時、早めに出勤するなどで混雑を回避
    • ゆったりとした服装にする
    • ずっと同じ体制でいないよう、ときどき外の空気を吸うなどで気分転換をす

  • 休憩中に寝る
  • におい対策としてマスクをする
  • 食べつわり対策で、すぐに食べられるものを持ち歩く
  • 適度な休憩をとる

「休んでばかりで申し訳ない」と罪悪感を抱く妊婦は、多いようです。
しかし、その責任感やまじめさが、結果として無理をしてしまうことも。

ママと赤ちゃんの体調を最優先事項にして、無理をしないこと、ストレスをためないことが大切です。

つわりの苦しみは、一生続くわけではありません。
終わる時期は人によってさまざまですが、必ずつわりが終わる日がやってきます。
周囲の人たちに協力を仰いで、乗り切っていきましょう。

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