実録!フランスのマタハラ、産休事情

フランスでは妊娠がわかっても、仕事を続けるという人がほとんどです。
妊娠がわかって「退職」という選択はフランス人にはありません。
フランスの妊婦さんはなぜ妊娠生活と仕事を両立することができるのでしょうか。
フランスのマタニティ生活と仕事についてお話します。

フランスのマタハラは労働基準法違反になる


仕事をしながらマタニティ生活を送る中で、心配なことのひとつは、「マタハラ」ではないでしょうか。
妊婦なのにきつい仕事をさせられたり、妊娠に対して理解が得られずに厳しい言葉を投げかけられて、解雇に追い込まれたりなどといった、不当な扱いを受けたらどうしようと不安に思う方も少なからずおられるかと思います。

妊婦さんが仕事を続けることが当たり前のフランスではマタハラは存在するのでしょうか。

フランス人は基本的に働く妊婦への理解はあります。
フランスでは妊婦を解雇をしたり、妊娠を理由とした明らかな嫌がらせは違法です。マタハラで訴えられて、敗訴すると経歴にかなりの傷がつきます。

上に立つ人間はマタハラに敏感になっているように感じられます。
フランスではなるべく妊婦が働きやすいように、勤務時間や仕事内容の変更を行ない、妊婦が仕事を続けることができるように会社全体でバックアップしています。

上司に恵まれたらラッキー?

しかし、マタハラの概念が進んだフランスでも、妊娠への理解が得られないということもあります。
妊娠してるにも関わらず以前の仕事量を求めてくるなど、プレッシャーをかけられたという話を聞くことも。

フランスの会社では一般的に妊婦に理解はありますが、それでも上司による部分が大きいのではないかというのが、筆者の見解です。

ただこういった上司がいたとしても、フランス人は「今の自分にとって大切なのはお腹の中の赤ちゃんを守ること」という意思をはっきりと示すので、プレッシャーを受けようが、それを感じず、流すのが上手なように見えます。

フランス人は上司であろうが、お腹の中の赤ちゃんに危険が及ぶようなことを仕事で求められれば、はっきりとNoと言います。

日本人の筆者から見ると、妊娠中ストレスをあまり感じず仕事ができるのはフランス人女性の性格や気性のおかげもあるように思えます。

産休制度の充実


次にフランスの産休制度を見ていきましょう。
フランスの産休はトータルで16週取ることができます。

産前6週、産後10週で産休を取るのが一般的です。
日本では、産前6週、産後は8週間が育児休暇期間と定められているので、フランスのほうが2週間長く産休を取れます。

また第三子を出産する場合は、トータルで26週の産休が与えられます。

産休の間は、給料の79%が国から支払われます。
しかし、高所得者の場合は制限があり、最大で約2,500ユーロが支払われる仕組みとなっています。

産休期間以外にも2週間のお休みがもらえる


フランスには産休以外に、Congé pathologique/コンジェパトロジックと呼ばれる、2週間の有給を任意で取ることができます。

妊娠が確定してから、産休前まで、いつでも好きなタイミングで休みを取ることができるのです。

Congé pathologiquetの目的は、妊婦が仕事を休んでゆっくりする時間を持つため。
産休の直前にこの2週間の休暇を取り、出産予定日の8週前から仕事をストップさせるのが一般的です。

検診日は有給を使わず、休むことができる


妊娠確定後は、フランスでは月に一度検診があります。
月~金で仕事をしているオフィスワーカーなどは、仕事を休んで検診に行かなければなりません。
フランスでは、検診日は有給を使わずに、診察の時間は仕事を休むことが可能なのです。

もし妊娠期間問題があったら、病欠として国が保障


妊娠をして仕事を続ける中で、気がかりなことのひとつにつわりがあります。
フランスでは嘔吐などつわりがあまりにひどい場合は、病欠で仕事を休むということは、当たり前。

筆者の周りでは嘔吐が妊娠初期から後期まで続き、産休まで病欠だったという人を知っています。

このような病欠の期間のお給料は国が保障してくれるので、一安心。
また急に仕事の穴を開けてしまったとしても、それは仕方ないこととして捉えられるので、退職するということは基本的にはありません。

さいごに


さいごに、筆者の体験談でこのコラムを締めさせてもらいたいと思います。
筆者は妊娠期間中に、フランスの企業で仕事をしていました。

会社側からシフトの変更などはしてもらえたのですが、妊娠にすごく理解があるという上司ではなかったので、プレッシャーを感じながら仕事をしていました。
それでも、同僚からは理解と惜しみない協力をしてもらえたので、ドクターストップがかかった妊娠7ヶ月まではなんとか仕事を続けることができました。

こういった経験の中で思ったのは、ストレスを感じながら仕事をしなければならないのは、妊娠生活において理想的な環境ではないということ。
そこで退職の選択ができる人もいますが、それぞれ事情があり、仕事を続けなければいけない人もいます。

現在日本でも、出生率をあげるには、妊娠しても仕事が続けられる環境づくりが大切ということが議論されています。

勿論フランスのように妊娠しながら仕事を続けるには産休などの制度の充実も大切ですが、一番大切なのは妊婦さんへの理解と協力ではないかと思うのです。

妊婦さんに特別対応をしなければいけないというわけではありませんが、肉体的にも精神的にも無理のない環境で働けるというのは大切なことです。
妊娠した女性がストレスなく仕事を続けることができる社会になることを切実に願います。

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この記事を書いたライター

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