育児に役立つ考え方や療育方法

「子育てのヒントは、たくさんある育児書よりも、発達障がいのあるお子さんの支援方法が書かれた本にたくさんある」

これは、自治体が行っていたママ向けの育児講座で講師の先生が言った言葉です。その先生とは、ADHD(注意欠陥多動性障害)を持つ人やその支援者を応援するNPOえじそんくらぶの代表である高山恵子先生。ご自身が育児をされている時に、そう感じたそうです。それを聞き、我が子がどのように育っていくか未知数な中で私自身の経験も活かせると思い、いくつかの方法を実践しているところです。

そこで、我が家の育児の様子をご紹介していきますので、子育てのヒントにしていただければと思います。まずは基本的な考え方についてです。

発達障がいや支援が必要なお子さん向けの療育方法や教育方法で主に参考にしているのは次の4つです。

  1. 応用行動分析
  2. インリアルアプローチ
  3. TEACCH(ティーチ)プログラム
  4. モンテッソーリ教育法
  5. また、子育てを開始前後に知り、参考にしている育児方法や考え方です。

  6. 佐々木正美先生の『過保護と過干渉』の考え方
  7. おむつなし育児
  8. ゆっくり離乳食

では、それぞれについて簡単にご紹介しましょう。

1.応用行動分析

自閉症のお子さんや人を対象に行われることが多い方法です。様々な細かい技法もあるのですが、”自発的な行動を増やす”、”行動の意味を前後関係から捉える”、”望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らす”、という基本の考え方は、子どもを育てる上でとても役立っています。具体的には、子どもが行った行動がよい行動の場合に褒める、気になる行動があった場合にその前後関係を振り返ることで理由を探る、望ましくない要求の仕方には応じずに、望ましい要求の仕方には応じる、ということを行っています。

2.インリアル・アプローチ

コミュニケーションを育てるために考えられたものです。子どもの声や行動を大人が真似をする”ミラリング”という技法は私自身に染み付いていることもあり、新生児の頃から意識して実践しています。その他にもコミュニケーションの発達に伴い、複数の技法を用いています。細かい技法については以前のコラム「子どもとのコミュニケーションにおける大人の姿勢」をご参照いただき、家庭での実践例は回を改めてお伝えします。子どもとのコミュニケーションにおける大人の姿勢

3.TEACCHプログラム

自閉症の方のためのプログラムで、得意な力(特に、視覚的な理解)を活かして生きていくことができるように考えられています。見て理解できるために環境や時間を『構造化』する(何を行う場所なのか決める、スケジュールを写真カードで示す等)という技法は日常生活に役立つものであり、”その人がわかるための環境設定・関わり”という視点は、小さな子どもを相手にしても通じるものがありますし、”見てわかる”は大事なことだと日々実感しています。

4.モンテッソーリ教育法

元は知的障がいのあるお子さんの教育方法としてイタリアの医学博士マリア・モンテッソーリが作り上げたものですが、現在は子どもの教育方法として広く知れ渡っています。”子どもが自立できるために大人は手助けをする”、”子どもはできないのではなく、やり方がわからないだけ”という考え方は、子どもに向き合う際に気を付けたいと思っていることです。

子どもが自分でできるようになるために大切だと言われている物的環境を整える(例えば、用いる道具は子どものサイズにする)ことや、大人の関わり方(動きを強調するようにゆっくりと提示して見せる、活動を選択させるようにする等)は意識しています。

5.佐々木正美先生の『過保護と過干渉』の考え方

日本にTEACCHプログラムを紹介し、自閉症教育に貢献された児童精神科医の佐々木正美先生が、一般向けに出されている子育て本に書かれていました。過保護という言葉のイメージは人それぞれだと思いますが、子どもが望むだけ甘やかす『過保護』は良く、子どもが望まないことをやりすぎる『過干渉』は良くないという考え方は、私にとって目から鱗に近いものでした。3歳までは甘えさせる、が実践できているかと言えば、NO!と子どもは思っているでしょうが、頭の片隅で忘れないようにしています。

6.おむつなし育児

「首が座る頃からトイレで構えておしっこさせられるよ」という先輩の言葉を思い出し、調べて知ったのがおむつなし育児。本を読む中で、”コミュニケーションの一つ”だと知り、挑戦してみました。子育てをする前まではトイレットトレーニングについてアドバイスする立場でしたが、おむつなし育児を実践したことで、「おむつの外で排泄する方が気持ちいいよね~」という子どもの側に立った気持ちを考えるようになっています。もちろん、早くからトイレで排泄できるようになるので、大人も楽でしたが(^^)。

7.ゆっくり離乳食

障がいのあるお子さんに聞かれる偏食、少食、過食、食べムラ、食事マナー等、食の悩みについて、仕事場では改善方法を保護者の方と一緒に考える、他の職種のスタッフと相談するということを行ってきました。

そして、いざ我が子の番。母子手帳には”大人の食べ物を欲しそうにしたら開始時期”とあり、大まかな目安月齢も書かれていましたが、疑いたくなるほど、欲しがらない我が子...。”子どもの様子に合わせて離乳食を進める”と母子手帳や育児書にあったので、調べていくと開始時期もゆっくりでいいという考え方に出会いました。正直、ホッとしました。”その子のペースで”という大切な事を食については忘れていたように思います。

そこで、我が家は本人の気持ちに合わせると、生後10ヶ月頃から食べ始めました。ですから、最初からお粥を手づかみで食べ、数日で柔らかく茹でたさいの目切りの野菜を食べるようになりました。

様々な療育方法・育児方法がある中、我が家の育児における少し偏りがあるかもしれない考え方をご紹介しました。具体的な実践例について、また改めてご紹介したいと思います。

斑目雅美先生

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