コミュニケーションとは?

コミュニケーションとは?

発達障がいには自閉症スペクトラム障害のようにコミュニケーションが上手に取れないことが特徴の一つに挙げられているものがあります(第1回コラム参照)。また、他の発達障がいであっても、幼児期にはコミュニケーションが取りにくいと感じることがあります。日常的にも耳にすることが多く、広い意味を含むコミュニケーションという言葉ですが、今回からは子どもとのコミュニケーションについて考えてみましょう。

そもそも、コミュニケーションには“自分の気持ちや考えを伝達し合うこと”という辞書的意味があります。ですから、子どもからの働きかけ、大人からの働きかけ、のように一方通行のものではなく、相互のやりとりである、ということがポイントです。相手に向かって発信し、それを受け止めてもらえ、相手から返ってくると、また働きかけたくなり、発信する、それが相互のやりとりということです。そしてお子さんにとって大事なのは、“受け止めてもらえたと実感できること”ではないかと思います。

では具体的にどんなコミュニケーションの手段があるでしょうか?大きく分けると言語によるコミュニケーションと非言語によるコミュニケーションがあります。

言語によるコミュニケーション

コミュニケーションと言ってイメージされやすい『言葉』によるものです。話し言葉だけでなく、文字によるコミュニケーションや手話も含まれます。

非言語によるコミュニケーション

言葉と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが言葉以外によるコミュニケーションで、視線、表情、うなずき、発声、指さし、ボディタッチ、ジェスチャー等があります。

では、日常生活でよくありそうなやりとりを見ていきましょう。

  • 子ども:「あ、あ」
  • ママ :(顔を近付けて)「どうしたの?」
  • 子ども:(空を指さしする)
  • ママ :(指さしの先を見て、微笑みながら)「あぁ、飛行機だね。」
  • 子ども:(嬉しそうに微笑み)「あー」

このように、子どもが飛行機を見つけてママに伝えるという場面においても、いくつもの非言語によるコミュニケーションと言語によるコミュニケーションが交わされているのです。

十分に言葉を使えないお子さんにとって、自分の気持ちを伝えるために非言語によるコミュニケーション手段はとても大事なものです。ジェスチャーを使うことで言葉の育ちも促されます。また、話せるようになっているお子さんとのコミュニケーションにおいても、言葉では表現しきれないニュアンスを伝える際や他者の気持ちを理解する際にも非言語コミュニケーションは大きな役割を果たします。発達障がいのお子さんでは、非言語コミュニケーションの理解や使用が苦手なことがあります。お子さんと接する際にはぜひ意識して両方のコミュニケーション手段を上手に組み合わせて使っていただきたいと思います。

斑目雅美先生

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