基礎体温がガタガタだと排卵は?妊娠できる?理由と改善方法まとめ

妊活をする上で、基礎体温を測って自分の排卵のタイミングや身体の健康状態について知ることはとても大切。

基礎体温グラフが、ネット記事や赤ちゃん雑誌でよく見られる一般的な基礎体温グラフと比べてガタガタしてるという場合には、何かしらの理由があると考えられます。

排卵はあるのか、健康状態に問題があるのか、妊娠できる身体なのか…「一般的ではない」ということに対する不安は大きいでしょう。

では実際に、基礎体温グラフがガタガタしている場合には、どのようなことが考えられるのでしょうか。
ガタガタのタイプで考えられる理由とガタガタの改善方法について、お伝えします。

まず知っておきたい基礎体温が正常な状態

正常な基礎体温は、生理周期に合わせて低温期高温期を繰り返します。
低温期が始まるときに生理になり、低温期から高温期に移り変わる排卵期に排卵します。

この基礎体温のサイクルがあり、低温期と高温期の体温や日数が以下に該当すれば正常な基礎体温といえます。

  • 基礎体温:【低温期】36~36.3℃【高温期】36.7~37℃
  • 基礎体温の差:0.3~0.5℃
  • 期間:【低温期】12~18日間【高温期】10~14日間
  • 低温期→高温期の移行:1~2日

こちらはあくまで基準値になりますので、少しのズレがあっても問題ありません。

あまりにも基準値から外れている部分がある場合は、次の「4つのタイプ別に診断!基礎体温がガタガタしている理由」から調べていきましょう。

4つのタイプ別に診断!基礎体温がガタガタする理由

測った基礎体温グラフの形がガタガタし、一般的な動きではない場合には、それぞれ理由が考えられます。
ここでは基礎体温グラフの動きを大きく4つのタイプに分け、ガタガタする理由について説明します。

1:2層に分かれているけどガタガタしている

このタイプは、ストレスや疲れが溜まっている、もしくは正確に測定できていないことが考えられます。

基礎体温がガタガタしていても、低温期と高温期の体温や日数が基準値に近ければ、問題はありません

基礎体温は正確に測ることが難しいので、慣れないうちは上手く測れずに一般的な基礎体温グラフのようにキレイに計測結果が出ない人も多くいます。

なるべく同条件で計測することを心がけ、継続して2~3ヶ月計測してみると次第に一般的な動きに近づくということもあります。

基礎体温がガタガタでも妊娠できる

基礎体温がガタガタしていても、正常な基礎体温サイクルがあるならば、妊娠はできます。

よく「基礎体温がガタガタだと妊娠しにくい」といわれますが、それは体質の問題ではなく排卵期がわかりにくいためです。

排卵期がわからない場合は、生理予定日の17~19日前から排卵日検査薬を使用すると、排卵期近くの日から効率的に排卵日を測れます。

婦人科に行けばガタガタの基礎体温でも排卵日がわかる

実際、ガタガタの基礎体温表をみて自分で排卵期がよくわからなくても、婦人科でみてもらったらすんなりとわかった、なんてことも珍しくありません。

基礎体温表があるなら、婦人科で診断してもらうのがもっとも確実な方法です。

基礎体温は計測期間が1ヶ月程度だと判断しにくいため、例えガタガタでも2~3ヶ月は継続した基礎体温表を持っていくようにしましょう。

2:2層に分かれずガタガタしている、低温期が続く

このタイプは排卵していなく、無排卵月経となっている可能性があります。

無排卵月経とは、生理があっても排卵していないことをいいます。
「生理がきているから問題ない」と見落としがちな症状です。

無排卵月経の原因は、急激なダイエット、不規則な生活習慣、過度な喫煙、ストレスなどによる脳の伝達機能や卵巣の機能不全です。

通常、基礎体温は排卵後に黄体ホルモンが分泌されることで高温期に移り変わります。

2層にならずランダムにガタガタしている、高温期のタイミングになっても低温期が続くなどの波形があるのは、排卵していないために、黄体ホルモンが高温期に移行させる働きができていないからです。

このような波形がある場合は、次のチェックで生理の状態をみてみましょう。

生理が来ていても要注意!無排卵月経チェック

  • 月に2回生理がくることがある、または生理周期が35日以上空いている
  • 3日くらいで生理が終わる、または8日以上続く
  • 生理の出血量が極端に少ない、または1時間にナプキンを何度も取り替える必要があるほど多い

チェックに当てはまる状態が長時間続いている場合は、一度婦人科を受診してください。
また、無排卵月経になる原因として、病気が隠れていることも考えられます。

【病気のキケン】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

通常、卵巣の中にある卵胞が成長していく段階で卵子を生成し、卵子がきちんと育つと卵胞が破けて排卵となります。
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣の中の卵胞が成長しても破れず、卵胞が卵巣の壁に蓄積して厚くなってしまうため排卵がおこりにくくなる病気です。

原因は解明されていませんが、黄体ホルモンの過剰分泌やインシュリンの増加による男性ホルモンの増加が原因で起こるといわれています。

多嚢胞性卵巣症候群でも排卵ができていれば自然妊娠できますが、無排卵の場合は婦人科で排卵誘発剤などの対症療法を行います。

女性の約6~8%にみられる一般的な病気で、体質改善により治る可能性がありますが、放置すると症状の改善が難しくなります
そのため、基礎体温の波形が2層にならない、低温期が続く場合は婦人科に相談することをおすすめします。

【病気のキケン】高プロラクチン血症

プロラクチンとは、妊娠中や出産直後に妊娠しないように、排卵を抑える作用があるホルモンです。
高プロラクチン血症は、プロラクチンが過剰に分泌してしまい、授乳期ではないのに母乳が出たり無排卵月経などを起こす病気です。

原因は薬の副作用によるホルモンバランスの乱れ、過度なストレス、下垂体腺腫による過剰なホルモン分泌が考えられます。

薬の副作用によるものならば薬の服用をやめる、下垂体腺腫ならば治療をするなど、原因を取り除けば改善できますが、明確な原因がわからない場合はプロラクチンを抑える内服薬で治療します。

内服薬による治療の場合は数ヶ月ほど続けて、排卵が戻れば妊娠は可能です。

3:高温期が短い、温度差が少ない、ガタガタしているなど不安定

このタイプは黄体機能不全の可能性があります。
基礎体温の差が0.3度未満、低温期から高温期への移行が3日以上の場合も同様です。

体温を上昇させる黄体ホルモンの機能が上手く働かず、高温期を維持できないために起こります。
主な原因は冷えや自律神経の乱れで、血液循環が悪いときに起こりやすいようです。

黄体機能不全を改善させるには

黄体ホルモンは子宮内膜を厚くして着床しやすい環境を作る役割を持っています。
しかし黄体ホルモンが不足する黄体機能不全になると、子宮内膜の環境が整わず着床が難しくなるため、妊娠しづらくなります。

黄体機能不全は婦人科での治療でも改善できますが、身体を冷えを取ることで改善するケースも多くあります。
体温を上げる効果のある漢方や、カイロや腹巻きなどで特に下半身の冷え対策をすると良いでしょう。

4:高温期が17日以上続く

このタイプは妊娠している、または子宮内膜症の可能性があります。

高温期が17日経っても低温期にならず、生理周期になっても生理が来ない、普段の基礎体温よりも0.5~1.0℃高い場合は妊娠初期段階に入っているかもしれません。

もし生理がきても高温期が続いているならば、子宮内膜症の可能性が高いです。

生理の有無で判断する以外にも、妊娠している場合は基礎体温にインプランテーションディップがみられます。

2日程度低温期になる妊娠兆候「インプランテーションディップ」

高温期になってから7~10日頃、1~2日だけ基礎体温が低下し、また高温期に戻るような現象があります。

それはインプランテーションディップといわれる妊娠兆候で、体温が下がるのは着床したサインだといわれています。
インプランテーションディップは妊娠すると必ずあるわけではないのですが、妊娠した人のほうがが現れやすいといわれています。

高温期が続くようならインプランテーションディップがあるかどうかにも注目してみてください。

【病気のキケン】子宮内膜症

子宮内膜症とは子宮内膜が卵管、卵巣、ダグラス窩(か)、腸管周囲などの中に入ってしまうことをいいます。
20代~30代の女性の間で発症しやすく、生理じゃなくても下腹部が痛む排便通不正出血などの症状を引き起こします。

原因は解明されていませんが、経血に含まれる子宮内膜が卵管を経て逆流すること、ホルモンなどの刺激により腹膜が子宮内膜に変化してしまうことが考えられます。

婦人科でどの器官に影響をもたらしているかを検査し、程度によって薬物療法または手術療法が行われます。

もし子宮内膜が卵管を塞いでしまっている場合は、受精が難しくなるので妊娠しづらくなってしまいます。

子宮内膜は軽度の場合だと自然妊娠も可能ですが、重度の場合は治療が必要です。
一度発生すると再発しやすい病気なので、気になる症状がある場合は婦人科で診てもらってください。

基礎体温のガタガタを改善する生活習慣とは

基礎体温がガタガタしてしまう原因はさまざまですが、子宮や卵巣などのトラブルによる場合、主な原因はストレス睡眠不足自律神経の乱れ身体の冷えなどです。

何らかの病気がある場合でも、婦人科の治療に合わせてこれらの原因をできるだけ取り除くことによって、症状が改善する場合もあります。

子宮や卵巣などのトラブルを改善させ基礎体温を安定させるには、食べ物冷え対策漢方運動が効果的です。
それぞれの詳しい方法について、お伝えします。

妊活に必要な栄養素を補う食べ物

妊活には、体温を温める働きや、身体の機能を活性化させる以下の食べ物がオススメです。

黒ゴマ ポリフェノールが体を内側から温める効果があります。
豆乳 イソフラボンが女性ホルモンの働きをサポートしてくれます。
納豆 ナットウキナーゼが血液をサラサラにし、子宮や卵巣に栄養を届けやすくします。
あさり 亜鉛が女性ホルモンの分泌を促し、精子の生成を活発にする効果があります。
肉類 鉄分が子宮の環境を整えます。動物性食品の方が吸収率が高いです。

他の食事とのバランスを考え、栄養が偏り過ぎないように摂り入れてください。

下半身の冷え対策

身体が冷えてしまうと子宮や卵巣の機能が衰え、基礎体温が安定しなくなるため、妊活中に身体の冷えは大敵です。
腹巻やカイロを使用したり、半身浴をしたり、なるべく薄着はしないようにするなど、下半身を中心に冷え対策をしていくとよいでしょう。

体質改善させる漢方

漢方で体質改善をすることによって、ホルモンバランスが整い、基礎体温を安定させることができます。

婦宝当帰膠
(ふほうとうきこう)
婦人科系疾患の治療薬として使用される「当帰(トウキ)」が主成分の漢方薬です。
血行を促進させるため、生理不順・生理痛・冷え症などが改善されます。
加味逍遙散
(かみしょうようさん)
血流異常を改善させ、ホルモンバランスを整える漢方薬としてよく処方されます。
女性の虚弱体質や、イライラや不安感を和らげるため、手足の冷え、生理不順や生理痛、自律神経失調症にも効果があります。
当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)
主に冷えをともなう女性の慢性症状に処方される漢方薬です。
女性ホルモンバランスの乱れによる精神症状、冷え性、貧血などに効果があります。
桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
血のめぐりをよくし、冷えの改善や子宮の炎症をしずめます。
生理不順や生理痛、足の冷え、子宮内膜症などに効果があります。

漢方は効果が表れるまでにある程度期間が必要なため、早くて2週間、おおよそ3ヶ月以上を目安に、服用を続けてみてください。

基礎代謝を上げる適度な運動

適度な運動をして基礎代謝を上げると、冷えにくい身体になるだけでなく、自律神経の乱れやストレス軽減にも効果が期待できます。

ただし無理な運動をすると活性酸素が分泌され、卵巣に影響を及ぼしてしまいますので注意が必要です。

1駅分を歩くなるべく階段を使う散歩する習慣をつけるなど、日常生活のなかで簡単にできる運動が理想的です。

ホルモン生成を促す睡眠

睡眠中には女性ホルモンの分泌の調整や、子宮内膜を厚くする黄体ホルモンの分泌量を増やす活動が行われています。
そのため、質の良い睡眠は妊娠しやすい身体に導いてくれるのです。

理想的なのは、22時~2時の決まった時間に就寝し、1日最低4時間半以上睡眠時間を確保することです。
より睡眠の質を高めるために、就寝前のカフェインアルコールの摂取、食事スマートフォンの使用は控えてください。

生活習慣の改善が基礎体温を整える近道

基礎体温がガタガタしてしまう理由はさまざまですが、もし気になる波形になっているようなら一度身体と向き合ってみましょう。
もし健康状態に影響を及ぼしてしまうような生活習慣を送っているなら、改善していくことで妊娠しやすい身体づくりができます。

とはいえ基礎体温を気にしすぎて不安やストレスが増えても身体によくないので、心の負担が増えているようなら早めに婦人科に相談することをおすすめします。

心身共に健康状態で、元気な赤ちゃんを迎えられるように妊活に取り組みましょう。

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