離乳食スタート前の準備

離乳食スタート前の準備

離乳食スタート前の準備

「食べる」ことに問題を抱える子どもたちがたくさんいます。厚生労働省が10年ごとに行っている乳幼児栄養調査の平成17 年の報告によると、1歳から3歳のお子さんのママに「子どもの食事で困っていることはありますか?」と質問したところ、「ない」と答えたのは、たった13%でした。

87%のママは、かまずに丸のみしてしまう、いつまでもモグモグしていてのみ込めない、かたいものがかみきれない、好き嫌いが多い、遊び食べしてしまうなど、子どもの食事についてさまざまな悩みをもっていることがわかりました。

なかなか上手に食べることができない子について、どこに問題があるのかな?どうしてそうなったのかな?と、どんどんさかのぼって考えていくと、「食べる」ことを最初に学ぶ離乳食の時期にたどりつきます。

大きくなっても上手に食べられない子は、歯科医師や言語聴覚士などの専門家の指導のもとで、赤ちゃんのころの食事まで戻して、離乳食のやり直しから練習をすることもよくあります。

うまくかめない、うまくのみこめない、という状態で毎日の食事をしていると、食事のたびに唇やべろ、ほっぺの筋肉の使い方が不自然になることから、歯に異常な力がかかってしまい、歯並びが悪くなる原因になります。

一度ついてしまった「食べ方のクセ」を、後から治すのはとても大変です。大人になっても「錠剤がのめない」とか「食べるときにクチャクチャ音がする」という人も多いと思います。

しっかりかんで上手にゴックンするための食べ方を身につけるには、どんなふうに離乳食をあげたらよいのでしょう?「元気なお口を育てる」ための離乳食のお話を、いくつかお伝えしたいと思います。

まず最初は、離乳食を始める前のお話しです。スムーズに離乳食を進めるためには、始める前の準備として大切なポイントが3つあります。

①哺乳の達人になろう

おっぱいやミルクをのむことを「哺乳」といいます。まず最も大切なのは、おっぱいやミルクが上手に飲める「哺乳の達人」になること。「上手に飲める」というのは、一度にまとまった量を飲むことができて、次の授乳までしっかり時間をあけることができる、「授乳のリズムがつく」ことです。おっぱいやミルクの生活から「食事」の生活に移るためには、毎日の授乳時間にリズムができることがとても大切です。

母乳であれば、ちびちびダラダラと1日に少しずつ何度もほしがるのではなく、一気にのめること。その子なりに体重が増加していること。ミルクであれば、赤ちゃんによって多少の違いはありますが、200CCくらいの量を20分以内に飲めること。「ぐずったらおっぱい」とか「お腹はすいてなさそうだけど、おっぱいをくわえたがるのでそのたびにあげる」、「寝かしつけたいときは哺乳瓶でミルク」など、赤ちゃんの「空腹」や「満腹」に無関係な与え方を続けていると、なかなか授乳のリズムができず、離乳食のスタートに支障が出てしまいます。

「1日に何度も何度もおっぱいをほしがるけど、離乳食を始めたいから断乳しよう」というのは全く逆の考え方で、おっぱいやミルクを毎日一定のリズムで上手にのめる「哺乳の達人」になってからはじめて、次のステップである離乳食に進むことができます。

②なんでもアグアグかんでみよう

3か月くらいから、赤ちゃんは手に触れたものをお口にもっていくようになります。自分の指だったり、ときにはグーにした手をまるごとしゃぶってみたり、足をなめなめすることも。赤ちゃんがお口でなめたりアグアグかんだりすることは、お口の発達にとても大切です。

おっぱいやミルクを飲んでいるときは、下のあごが固定された状態でごっくんと飲み込んでいますが、手やおもちゃをアグアグするときは、下あごが固定されません。これはお食事のときのあごの動きと同じなのです。下あごが固定されていない状態でアグアグして、でてきた唾液をごっくんすることで、お食事のときの「ごっくん」の練習になりますので、どんどんやらせてあげましょう。

ただし、のどをつまらせてしまう危険性のある小さいものや、とがったものなど、あぶないものをお口にいれないようにしっかり注意して見てあげてください。こどもを窒息事故から守ろう

③はらばい、ずりばい、はいはいをたくさんしよう

あおむけに寝ているだけだった赤ちゃんがはらばいになったり、はいはいしたりするのは、全身の筋肉をたくさん使います。しっかりかんでごっくんするためには、きちんとお座りするための背中や肩、おしり、かむためのあごやほっぺの筋肉が発達していることが大切です。全身の筋肉をたくさんつかう「はいはい」をなるべくたくさんさせてあげましょう。

赤ちゃんの中には、ほとんどはいはいをしないままあんよができるようになる子もいます。最近、「はいはいが大切」という情報がネットなどでたくさん書かれるようになったので、心配になってしまうこともあるかもしれませんが、はいはいをしないで歩くようになったからといって不安になる必要はありません。

ただし、はいはいは赤ちゃんの全身運動としてとてもよいものです。あんよができるようになってからでも、おふとんでトンネルをつくってくぐらせたり、遊びの中にはいはいを取り入れてあげることができますので、ママも一緒にはいはいでたくさん遊んでみましょう。

たくさんはいはいもして、あれこれアグアグしてつばもごっくんできるようになって、おっぱいの時間もリズムが出てきたら、いよいよ離乳食開始の準備はOKです。次回は、「離乳食開始のサイン」についてお話ししたいと思います。

今村由紀先生

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この記事を書いた専門家

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