細菌性髄膜炎の予防・症状・治療について

細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)

細菌性髄膜炎

今まで元気にすくすくと育っていても「細菌性髄膜炎」に感染してしまうと、最悪の場合、死に至ることもある怖い感染症の一つです。「細菌性髄膜炎」を知り、早めの対策を心がけましょう。

細菌性髄膜炎の発症を引き起こす菌は、日本に2種類存在します。その2種類とは、ヒブと肺炎球菌(90種類ある中で病気を起こしやすい13種類)です。

これらの菌は、普段から喉や鼻の奥のほうにおり、通常は悪さ(症状)をしません。保育園・幼稚園などで集団生活を送っている子の喉の奥からは、特によく検出されます。くしゃみや咳などで、常に子供達は菌を移しあっている状態にありますが、ちょっとした事からヒブや肺炎球菌が血液に混ざりこんでしまう事があります。血液に入り込んだ菌が、脳を包む膜(髄膜)などで炎症を引き起こす事で「細菌性髄膜炎」が発症してしまうのです。

細菌性髄膜炎に感染した際の症状

鼻や口から入った菌は、肺や喉の奥にある喉頭蓋、脳を包む髄膜などで炎症を起こします。

症状は、嘔吐や発熱などで風邪と区別がつきにくいという事で有名です。早期に血液検査などを受けても、変化が現れない事が多いです。症状が進むにつれ、痙攣・ぐったりする・意識がないなどの症状が現れるため、症状が進行した時点で「細菌性髄膜炎」であるという判断が付くことが多いのが特徴です。「細菌性髄膜炎」は、早期での判断がとても難しい感染症なのです。

細菌性髄膜炎に感染すると、高い割合で重症化するといわれています。稀に発症から1日で死亡するケースもあります。そのようなケースは、劇症型(げきしょうがた)と呼ばれています。劇症型とは・・・病気の進行が急激で、病気の経過や結末の予測が良くない(回復する見込みが少ない)こと。

細菌性髄膜炎の治療法

「細菌性髄膜炎」であると判断が下ると、即入院となり、抗生物質の点滴治療が始まります。ですが近年、最善の治療を施しても、抗生物質に免疫のある菌(耐性菌)が増えている為、治療薬が効かず、患者さん(お子さん)が死亡してしまったり、脳障害が残ってしまう事も多くあるが現状です。

細菌性髄膜炎の後遺症

細菌性髄膜炎が重症化した場合の後遺症は重く、知的・身体の障害を伴う他、最悪の場合は死にいたる事もあります。ヒブや肺炎球菌によって、脳が壊される脳梗塞や脳萎縮、髄液が増える水頭症などの症状を招き、これらのことが原因で、知能や運動の障害が起こります。また耳が聞こえない難聴などになります。

脳に後遺症が残る割合は以下の通りです

  • ヒブが原因で、髄膜炎を発症してしまった場合、脳に後遺症が残る割合は全体の20%
  • 肺炎球菌が原因で、髄膜炎を発症してしまった場合、脳に後遺症が残る割合は全体の20~30%

小さいうちに後遺症が残らなかった場合、稀に中学に入った頃から知的・身体の障害が軽度に現れる場合があります。

最善の治療を施した場合でも、亡くなってしまうお子さんもいらっしゃいます。細菌性髄膜炎が原因で亡くなってしまう子の割合は以下の通りです。

  • ヒブが原因で、細菌性髄膜炎を発症してしまった場合の死亡率は、全体の3~5%
  • 肺炎球菌が原因で、細菌性髄膜炎を発症してしまった場合の死亡率は、全体の7~10%

細菌性髄膜炎に感染しやすい年齢

「細菌性髄膜炎」は、0~2歳までのお子さんが感染しやすいと言われている病気です。病気に対しての免疫力が、まだまだ未発達な為です。ヒブが引き起こす髄膜炎は、2歳を過ぎると発症率が低くなりますが、肺炎球菌による髄膜炎は5歳まで発症する可能性があります。ですから、5歳を過ぎる頃までは注意が必要な時期だと覚えておきましょう。

ちなみに、大人でも稀に細菌性髄膜炎に感染する可能性があります。大人が発症する場合の原因菌は、肺炎球菌だと言われています。

細菌性髄膜炎に感染しやすい子とは?

「どんな子が感染しやすい」という事はありません。どんな子でも、誰でも感染する可能性がある怖い感染症です。特に、保育園・幼稚園などで集団生活を送っているお子さんには、ヒブや肺炎球菌が鼻や喉の奥に住み着いている事が多いので、手洗い・うがいは小さなうちから習慣づけさせましょう。

細菌性髄膜炎の予防方法

細菌性髄膜炎の原因の8割は、「ヒブ」や「肺炎球菌」が原因だと言われています。髄膜炎は、ヒブ、肺炎球菌のどちらから感染するか分かりません。ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンは、「髄膜炎ワクチンセット」と覚え、必ずセットで予防接種を受けさせ、髄膜炎を予防しましょう。

日本では、世界に20年も遅れて、2008年にヒブワクチンの販売を開始し、2013年にようやく定期接種の1つとして登録されました。感染後の後遺症も重く、今まで普通に生活していたお子さんが、障害を抱える事になる可能性もあります。親としては、一番感染させたくない感染症の一つだと思います。だからこそ、しっかりと予防接種(ヒブワクチン+小児用肺炎球菌ワクチン)は受けさせてあげましょう。

ヒブワクチンに関しての詳しい内容はコチラから

小児用肺炎球菌ワクチンに関しての詳しい内容はコチラから

予防接種のスケジュール

1歳未満の予防接種スケジュール

※1歳以降のスケジュールは作成中です。

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