夜間授乳と睡眠不足感

夜間授乳と睡眠不足感

母乳育児をしているママたちに「おっぱい生活で辛いことは何ですか?」とたずねると、夜中に何度も授乳で起こされて慢性睡眠不足状態です。添い乳で寝返りさえもできず朝には身体がバキバキでしんどい。とおっしゃいます。

だけど、実はそれは『睡眠不足のような気がする』なのであって、本物の『睡眠不足』とは違うんです。

わたしたちは、夜は6~7時間ぐらいまとめて睡眠をとらなければ不健康である、と信じて生活しています。日が暮れたら眠り、太陽ととも活動する。それは自然な生体リズムであり、健康的なことは確かです。だから、2~3時間ごと、ときには1時間ごとの夜中のおっぱいは、睡眠不足の元だと勘違いしてしまうのですね。

夜間にまとめてしっかり眠らなければいけないのは妊娠前のことなんです。妊娠前と出産後では、なんと睡眠の質が大きく変化しちゃうんですよ!

妊娠すると、わたしたちの身体は、短時間で深い眠りを1日に何度も小刻みにとるように変化していきます。妊娠中にやたら目が覚めるのは、おなかが大きくなって寝苦しかったり脚がつったり、トイレが近かったりという理由もありますが、赤ちゃんの要求にママが合わせられるように少しずつ変化していくことも関わっているのです。

そして出産後は、さらに小刻み睡眠へとサイクルが変わります。赤ちゃんへのたび重なる夜間授乳でママが倒れてしまうということはまずありません。「しんどいよ~」「辛いよ~」と愚痴を言いながらも、ママたちはちゃんとやっていきます。

赤ちゃんが隣で泣き始めると、その声はママの耳から脳へ伝わり、プロラクチンという母乳ホルモンを分泌させ、身体の中から目覚めるようにうまく仕組まれています。プロラクチンは「愛情ホルモン」とか「信頼ホルモン」とも言われ、赤ちゃんとママの絆を深めていくことができます。母乳をあげている間、添い寝、添い乳がいいとされるのは、そんな理由からなのですね。

赤ちゃんには夜も昼もありません。頻繁におっぱいを飲むことが生活の中心です。ママの身体もそれに応えられる身体に変化しなければ、子育てなんてとても無理なんですよ。神さまは、不思議で素晴らしい身体の仕組みをプレゼントしてくれるのですね!

残念ながら産院ではこのようなママの身体の変化、自然の生理をあまり教えてくれなかったりします。だからママたちは、「睡眠不足」の思い込みにとらわれて、まとめて眠れない自分の身体に不安を感じてしまうことになります。あらかじめこのような仕組みを聞いておけば、産後の母乳育児はもっとリラックスして楽しくできるかもしれないのにね。だけどなかにはホントに疲れきっているママもいらっしゃいます。彼女たちに共通するのは、たいてい赤ちゃんと同じリズムで生活をしていないケースが多いように思います。TVをみたり、本を読んだり、家事をしちゃったり、赤ちゃんが眠っている間に自分の時間を持とうとすると、当然、本当の「睡眠不足」になってしまいます。

昔から日本では、「産後3週間で床上げを」と言われてきました。大家族だったからこそ可能だったのかもしれませんが産後しばらくは家事は家族にお任せして、ママは赤ちゃんと同じサイクルでお昼寝をし、お世話だけに集中して過ごしました。昔の人は自然の摂理を知っていたのでしょうか。昔の知恵は素晴らしいですね。

経産婦さんで退院後すぐに自宅に戻る場合や、産後の手助けが望めない場合は、本当の意味での「睡眠不足」になりやすいですから産後間もないみなさんは、ちょっと意識して昼夜関係なく赤ちゃんと一緒に眠る時間を優先してくださいね。。

小林ひさこ 先生

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