【男性の妊活基礎知識】自宅できる精子チェック!今すぐできる4つのこと

この記事の監修医師
赤坂レディースクリニック
下川理世院長
http://akasaka-ladies.jp/

日本産科婦人科学会専門医。日本産科婦人科学会、日本生殖医学会、日本東洋医学会会員。赤坂レディースクリニック院長として、婦人科診療、不妊治療に従事。”親切丁寧で分かりやすく、医学的根拠に基づいた的確な診療”をモットーに実績を上げている。

WHO(世界保健機関)の発表によると、男性不妊は48%、女性不妊は65%となっています。
妊娠をするためには、女性だけが妊活を行うのではなく、男性も一緒に前向きに妊活を行い、正しい妊娠の知識を身に着けることが大切です。

とはいえ「妻が頑張りすぎ。そんなにしなくても」と夫婦間に温度差があったり、「不妊治療になると費用が心配」ということから、いまいち妊活に消極的な男性もいるようです。

「赤ちゃんは、いつでもできる」というわけではありません
年齢を重ねれば重ねるほど、妊娠できる確率は下がってきます。

妻だけではなく、夫婦で妊活をはじめることが、結果的に費用を少なくする秘訣だったりもします。
また、パートナーの男性がしっかりとした妊娠の知識をつけると、夫婦間の温度差を埋めるきっかけになることも。

ここでは、男性が妊活を行うにあたり、男性不妊の原因や、精子のチェック方法、精子の質をあげるにはどうしたらいいのかなどをみていきましょう。

男性不妊の原因は?

赤ちゃんを授かるには、精子と卵子がうまく出会って、受精卵になることからはじまります。

不妊の原因が男性にある場合は、ふたつの原因が考えられます。
ひとつめは、精子に原因があるケース、ふたつめは、性交そのものをうまくできない性交障害があるケースです。

精子が原因になるケース

精子になにかしらの問題があると、妊娠できない可能性があります。

精液の多くは分泌物で、その中に精子がいます。
精子の動きが悪かったり、数が少ないと卵子に到達できずに、受精できない可能性が高くなるのです。

精子の濃度が薄い「乏精子症」、精子がまったく無い「無精子症」、精子の運動率が低い「精子無力症」などがあります。

35歳から精子も老化する?

「卵子の老化」という言葉を聞いたことがある方は、多いのではないでしょうか。
じつは加齢によって精子も老化します。

アメリカの生殖技術研究所が発表した、男性5,081人を対象にした精液の調査結果によると、35歳を超えると精子の総数や総運動量、正常な精子の割合が減少しています。

精子の数は、35歳から毎年1.71%ずつ減り、精子自体の奇形率は40歳から0.84%ずつ増えていると発表されています。

男性は何歳でも子どもができる、というわけではないようですね。
男性も早めに妊活を行うと、妊娠率をアップできるだけでなく、不妊治療を行わずに済むかもしれません。

参照:生殖技術研究所「Age thresholds for changes in semen parameters in men.

性交障害はテストステロン不足?

男性不妊の原因には「性交障害」があります。
「勃起が起こらなくて性行為ができない」「性行為はできても射精が困難」などです。

このような症状の背景には、男性ホルモンである「テストステロン」が深く関係しているといわれています。
テストステロンは、体毛を濃くしたり、がっしりした男性らしい体つきを作る働きがあるだけでなく、勃起にも大きく関わるホルモンです。

性的な刺激を受けて、テストステロンが分泌されると、血管を広げて血流をよくするため、性交が可能になるように硬く勃起できます。

加齢やストレスによって、テストステロンの分泌量が減ると、勃起不全(ED)や性欲の減退などの症状がみられます。

精神的なプレッシャーやストレスも

性交障害は、不安やストレス、プレッシャーからも起こります。

子作りに対するプレッシャーや不安で、勃起しない、勃起をしても途中でおさまってしまう、というケースは多いようです。

妊娠しやすい排卵日は、夫婦ふたりの都合や気持ちに関係なくおとずれます。
「この日を逃したら、次は来月!」となると、女性だけでなく男性も大きなプレッシャーです。

そういったストレスやプレッシャーを軽減するために、クリニックなどで専門家からアドバイスを受ける夫婦は増えているようです。

男性不妊は、精子が原因になるケースがあるとお伝えしましたが、精子はどうやって調べるのでしょうか。

精子の動きはどうやって検査するの?

最近では、自宅で簡単に精子をセルフチェックできるものがあります。

精子のセルフチェック「テンガメンズルーペ」

テンガメンズルーペは、スマホにレンズを装着して、自分の精子を動画で撮影して観察できるキットです。

ひとつのキットに4回分がセットになっています。
精子の状態は、体調によって変わるので、数回にわけて使用するとよいでしょう。

病院で採精するのに抵抗がある方や、なんとなく精子のことが気になるという方には、気軽に試せるのでオススメです。


泌尿器科医の小堀義友先生が運営するサイトでは、精子の数え方や精子運動率の求め方が詳しく書かれているので、セルフチェックをされる方は参照するとよいでしょう。

ただし、セルフチェックでは、精子が正常な形状をしているかまではわかりません
より詳しく精子の状態を知りたい方は、病院で行う精液検査をオススメします。

病院で行う検査

妊活を行う男性の多くが受けているのは、病院の精液検査です。

精液検査は産婦人科や、不妊治療専門のクリニック、男性専門のメンズヘルスクリニックなどで行えます。

検査の大まかな流れ

  1. 採精(クリニックか自宅)
  2. 後日来院して検査結果を知る(さらっと)

採精は、クリニックで行うことが主流です。
採精室などの個室で、男性自身で射精した精液を採精カップに入れて提出します。

家で採精した場合は、胸ポケットなどに容器を入れて、人肌に温めたままクリニックに持参して提出するケースが多いようです。

検査結果は採精したその場で出るのではなく、後日説明を受けます。

精液検査でなにがわかるの?

精子の数や運動量、正常な形状の割合だけでなく、白血球の数などもわかるので、本人が気づいていない、ほかの疾患がみつかることもあります。

クリニックで男性不妊の原因がわかった場合は、食事療法や漢方、ビタミンEなどの指導があることも。
場合によっては、人工授精や体外受精、顕微授精などの不妊治療を視野に入れて、医師と相談できます。

では、男性が妊活をするなら、具体的にはどんな方法があるのでしょうか。

男性が妊活をする具体的な方法4選

男性が妊活を行うときに意識したいことは「精子の質をアップする」「確実に性交できるようスタミナをつける」という2点です。

精子の問題や性交障害がなくても、しっかりとした妊活知識をつけることで、夫婦共通の話題ができ、より一層関係性がよくなることも。

男性が行う妊活は、どのような方法があるか、具体的にみていきましょう。

規則正しい生活

しっかり睡眠時間をとり、規則正しい生活を送りましょう。

睡眠不足は、成長ホルモンの分泌をうながします。
成長ホルモンは、性ホルモンを調整する働きがあるため、成長ホルモンが正常に分泌されないと、性ホルモンのバランスが崩れやすくなるのです。

また、アルコールや喫煙活性酸素を増やすので、精子の老化をはやめます。
妊活中は電子タバコを使用してみたり、お酒の飲みすぎに気を付けるとよいでしょう。

食生活は、なるべく精子によいとされるものを意識して食べるといいですね。
妊活におすすめの食べ物は、次の記事に詳しく紹介されています。


短時間の激しい運動

筋トレや短時間の激しい運動は、男性ホルモンである「テストステロン」を増やすといわれています。

運動中はしっかり水分を補給することが、ポイント。
脱水症状は、テストステロンの分泌量を減らしてしまいます。

また、激しい運動を長時間行うと、ストレスのもとになるコルチゾールが増えてしまい、テストステロンの分泌量は下がってしまいます。
運動を行うときは、短時間で激しい運動や、筋トレを行うと効率的といえるでしょう。

栄養を摂るならサプリを使う

妊活中の男性は、妊活だけを行っているわけではありません。
大半の方は、仕事を持ち、忙しく過ごしています。

「忙しくて栄養に気を付けていられない」という方は少なくありません。
そこで、忙しい方はサプリメントで補助的に栄養を摂るのも、ひとつの方法です。

生殖に関わる栄養素は、男女ともに共通しており、なかでも亜鉛葉酸は、重要な栄養素といえます。

亜鉛と精子の関係は?

亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれることもあり、テストステロンを活発にさせたり、精巣で精子をつくるのに欠かせない栄養素です。

亜鉛が足りなくなると、テストステロンが減少することで、性交障害がおこる可能性があります。
また、精子の数が減ったり、運動率の低下、弱った精子が増える、なんてことも。

亜鉛不足にならないように、しっかり摂っていきたいものですが、1日に必要な亜鉛は大きなサイズの牡蠣で約8個分ともいわれています。

葉酸と精子の関係は?

葉酸は「造血のビタミン」といわれており、赤血球を作る働きと、正常な細胞分裂をサポートする働きがあります。
血をつくることで、血流をよくするため、男性自身の元気には欠かせません。

また、正常な細胞分裂はDNAレベルで行われます。
精子が正常な細胞分裂でつくられることで、生まれてくる赤ちゃんの先天性代謝異常のリスクを減らすともいわれています。

葉酸は、水に溶けやすく熱に弱いため、食べものからとろうとしても、吸収率は悪くなります。

亜鉛と葉酸が入っているオススメサプリ



≫マイシード公式サイト

マイシードは男性の妊活に、特化してつくられたサプリメントです。
疲労を回復し、精力アップを期待できるので、ストレスが多い男性にオススメです。

亜鉛と葉酸だけでなく、マカやソイポリアなどの必須アミノ酸を多く含む食品が含まれています。

安全性の高い製造工場で作られており、残留農薬などの毒物が入っていないかなど、厳しい確認がされているので、安心して飲むことができます。

自宅できる精子検査パックがついている「男性妊活スタートパック」があるので、これから妊活をはじめようと考えている男性にオススメです。

精巣を冷やす

精巣の温度が高くなると、精子の数が減るという研究結果があります。
フィンランドで行われた実験によると、サウナに週2回、3ヶ月通った結果、終盤になるほど精子の数が減少しました。
精子の数が正常に戻るまで、その後6ヶ月かかったそうです。

これは陰嚢が温まったことで、精子に影響がでているということです。
精巣は37度で機能が半分になり、39度でほぼ全滅してしまうというデータもあるようなので、妊活をしている方は意識して冷やすようにしましょう。

長風呂やサウナを控え、トランクスなどで風通しをよくすることが、精子によい環境を作るのではないでしょうか。

膝の上にパソコンを置いて作業したり、パンツのポケットにスマホなどの電子機器を入れておくことは、精巣が温まる原因になるのでやめるようにしましょう。

禁欲は効果があるの?

男性の禁欲は、妊娠の確立をあげるのでしょうか。

結論からいうと、禁欲で精子をためることに意味はなく、禁欲をしないほうがよいといわれています。

射精と精子の関係は?

1回の射精に含まれる精子の数は、数億個といわれていますが、精巣内の精子は、1回の射精ですべてが放出されるわけではありません。

1度の射精で数ミリリットルの精液が出ますが、その精液の成分は、前立腺や陰嚢からの分泌液に精子が混ざったものです。

精巣内の精子は、精子は2~3ヶ月かけて細胞分裂を行い、毎日作り出されています。
そのため、減ることはほとんどありません。

精子をためるとどうなる?

精子をためると精巣内は3日程度でパンパンになり、それ以降にできた精子は体内に吸収されれます。

精子は、たまっている間に活性酸素によって老化していくため、運動率が悪くなり、正常な精子の数が減っていくと考えられています。

毎日の射精で精子の質が上がる?

精子は毎日作り出されるため、毎日の射精で精子の数が減ったとしても、運動率がよく、正常の精子の数が多い「質のよい精子」となるというわけです。

精子の数が少なくても、質さえよければ受精できます。
しかし、質の悪い精子は受精しにくいだけでなく、遺伝子の異常があれば赤ちゃんが先天性代謝異常になったり、流産する可能性が高くなります。

続いて、男性の生殖機能を下げてしまう原因をみていきましょう。

生殖機能を低下させてしまう原因は?

強いストレスや、喫煙、多量のアルコール、短い睡眠時間、ジャンクフードばかりの食生活は、精子の質を落とす原因になります。

ついつい飲みすぎてしまったり、タバコを吸いすぎてしまう、という方は多いようです。

妊活を行うのであれば、生活リズムを整え、アルコールや喫煙は控えめにしましょう。
食事もできる限り、精子によいものを選ぶとよいですね。

しかし「あれもだめ、これもだめ」となってしまうと、ストレスは溜まるばかりです。
サプリメントを頼るなど、工夫をしましょう。

市販薬の影響は?

精子がつくられるのに、約2~3ヶ月程度かかります。
その間、市販薬を飲んだからといって、精子に大きな影響はありません

薬剤のなかには、生殖器に影響を与えるものもありますが、市販薬であれば問題ないと考えてよいでしょう。

ただし、医師が処方する薬のなかには、大きな影響がある薬もあるので、妊活をしていることを担当医師に伝えることが大切です。

男性の妊活本オススメ3選


男性が読む、妊活の本で編集部が選んだオススメ本を3つご紹介します。

俺たち妊活部―「パパになりたい! 」男たち101人の本音

借金まみれのどん底ライターが行った、妊活の記録。
笑いあり、涙ありで、妊活をしている人たちが「ちょっと気が楽になる」本です。

妊活カップルのためのオトコ学

男性不妊の専門医が、まじめに解説した「オトコ学」です。
オトコの本音と身体の仕組みを、しっかり知ることができる一冊です。

男子を維持する精子力

セックスレス問題から不妊治療まで、男性のためのバイブルです。
育毛剤は下半身に危険?自転車はEDのリスクがあがる?などの疑問をしっかり解説します。

男性が妊活知識を得ると、妻のストレス軽減にも


妊活は、自分の身体と向き合い、徐々に妊娠できる身体へ整えていくことです。
男性が「妊娠の仕組み」をしっかり知って、「妊活の知識」を身につけることは、男性自身にとって、理論的に前に踏み出せることでしょう。

それ以上に大きなものは妻と同じ問題を一緒に抱え、理解し、前を向けるということです。
男性にとっては小さなことかもしれませんが、女性にとってはとても心強く感じ、ストレスを減らせます。

ふたりで生活習慣を改善し、コミュニケーションを多くとって、楽しみながら妊活を行いましょう。

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