【小児歯科医が教える】3歳児のむし歯0.5本以下!アメリカで行われている子どものむし歯予防法とは?

日本は先進国の中でもむし歯の多い国といわれています。

平成23年に厚生労働省がおこなった歯科疾患実態調査では、30歳で平均10本以上、45歳で15本以上と、半分以上の歯がむし歯であるとわかりました。

WHOが報告した「世界の12歳児虫歯罹患状況」によると、日本の12歳児のむし歯は平均2.44本となっています(1999年)。

WHOでは、「2000年までに、12歳児のむし歯を3本以下にする」という目標を出していましたので、この目標はぎりぎり達成しています。

しかしアメリカやヨーロッパの多くの国では、この目標は1980年代には達成していて、日本はむし歯予防という点では世界に後れをとっています

今回は、むし歯予防先進国といわれるアメリカの、むし歯予防方法についてご紹介します。

日本とアメリカの子どものむし歯

日本でも子どものむし歯はかなり減ったといわれています。

WHOや歯科疾患実態調査の報告によると、1990年代に日本では3歳児のむし歯は平均で約2.2本でした。
しかし、アメリカではすでに3歳児のむし歯は0.5本以下となっていました。

日本とアメリカでは、どんなちがいがあるのかみていきましょう。

日本人は甘いものが好き?

日本人にむし歯が多いのは、甘いものをたくさん食べるからでしょうか?

農畜産業振興機構によると、日本での1人当たりの砂糖年間消費量は約16キロです。

アメリカの約34キロにくらべると、かなり少なくなっています(2016年)。

日本人は歯をみがかない?

日本人は歯をよくみがかないからむし歯になるのでしょうか?

歯科疾患実態調査によると、日本では毎日歯をみがく人が95%、1日2回以上歯をみがく人は73%もいます。

歯をみがかないことが原因とは考えにくいでしょう。

日本とアメリカのむし歯予防環境のちがい

甘いものもそれほど食べていないし、いっしょうけんめい歯をみがいているにもかかわらず、どうして日本人はむし歯が多いのでしょう?

日本とアメリカのむし歯予防環境における大きな違いのひとつは、フッ化物を利用していることです。

アメリカでは60年前から水道水への、フッ化物添加(フロリデーション)がおこなわれています。
約70パーセントの国民が、フッ化物の入った水道水を日常的に利用しているのです。

日本でも歯みがき粉にフッ化物が含まれていたり、歯科検診でフッ化物を塗ってもらったりします。

このように、フッ化物を利用したむし歯予防が、取り入れられていますが、アメリカの水道水のように全ての人が日常的にフッ化物を利用するという環境にはなっていません

もうひとつのちがいとして、歯科の定期検診に通う習慣があります。

日本ではまだ「むし歯ができたら」とか「歯や歯肉が痛くなったら」歯医者さんに行くという人が多くいます。

しかしアメリカでは、むし歯や歯周病になってしまってから治療をするととてもお金がかかることもあり、「むし歯にならないため」「歯周病にならないため」に、健康な時から歯科の定期検診に通うことが一般的です。

定期的に歯科医院に通って、普段の歯みがきでは落としきれない汚れや細菌を専門の機械を使ってクリーニングしてもらったり、お口の状態に合わせた日常のケア方法を指導してもらうことで、むし歯や歯周病を予防できます。

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アメリカで行われている子どものむし歯予防法


2004年、アメリカの歯科医師会が「子どもをむし歯から守るためにママができること」として4つの提案をしました。

  1. 甘い飲み物や食べ物をごほうびにしたり、日常の食事にとりいれたりしないようにしましょう。
  2. 哺乳瓶の乳首やおしゃぶりを甘い飲み物に浸したり、赤ちゃんの食事を甘くするために砂糖を加えたりしないようにしましょう。
  3. 甘い飲み物を入れた哺乳瓶やマグをおしゃぶりがわりにあたえないようにしましょう。
  4. 1歳の誕生日までにコップがつかえるようにしましょう。食事の時間以外でのどがかわいたときに飲むのは水だけにしましょう。
参考文献:「YOU CAN PREVENT Early Childhood Caries」(発行元:ADA(American Dental Association http://www.ada.org/)

いかがですか?

日本では「むし歯予防」というとまずは「歯みがき」というイメージですが、歯みがきについての話がひとつもないことに気が付きましたか?

小さい子どもの歯を毎日完璧にみがくのはとても大変。
毎日必死になって歯をみがくよりも、食生活や飲み物でむし歯予防することをすすめているのです。

またアメリカの歯科医師会では、子どものはじめての歯がはえてから半年以内、遅くとも1歳の誕生日を迎えるまでに、はじめての「小児歯科検診」に行くことをおすすめしています。

「むし歯になってから」「歯並びが悪くなってから」歯医者さんに行くのではありません。

歯が生えはじめたころから定期的に歯医者さんに通うことで、子どもがむし歯にならないような環境を整えています

むし歯ゼロのお口を育てるために、アメリカのむし歯予防法もぜひ参考にしてみてください。

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