妊婦検査のひとつノンストレステスト(NST)について

妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの健康状態を調べるためにたくさんの検査を行います。

毎回の妊婦健診では、尿をとって尿血糖や尿蛋白が出ていないかどうかを調べたり、血圧を調べたり。
また、超音波エコーを使って赤ちゃんがちゃんと成長しているかどうかなどをみていきます。

エコー検査についてはこちら

その検査のひとつに、ある機械をおなかにつけて赤ちゃんの様子をじっくりとチェックする「NST」と呼ばれるものがあります。
NSTとは、一体どのような検査で、どんな流れで行うものなのでしょうか?

ノンストレステスト(NST)ってなに?どんな検査なの?

NSTはノン・ストレス・テストの略。
ノンストレス=子宮の張り(収縮)がない穏やかな状態に赤ちゃんの心拍数を調べるための検査で、胎児心拍数モニタリングともいいます。

だいたい妊娠9ヶ月ごろ、34週前後に行われるのが一般的だと言われています。
妊娠9ヶ月ごろのママと赤ちゃんの様子についてはこちら

NSTでは、ママのおなかにふたつの機械をとりつけます。
ひとつは赤ちゃんの心拍数をキャッチするための機械、もうひとつはママのおなかの張り具合を調べるための機械です。
このふたつを約40分の間モニタリングして、赤ちゃんの状態やママのおなかの張り具合をチェックします。

「なぜ40分もやる必要があるの?」と、疑問に感じる方も多くいるのではないでしょうか?
胎児は約20~30分間隔で寝たり起きたりを繰り返していると言われています。
ですから、40分あれば起きている状態・寝ている状態のどちらもモニタリングすることができる…というわけなんですね。

産院によってはNST室など専用のモニタールームがありますが、陣痛室や病室のベッドを使ってモニタリングを行うこともあります。

NSTは機械をおなかにペタッととりつけるだけですので、特に痛みなどはありません。
しかし、モニタリングを行う体勢によっては仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群に陥ってしまうこともあります。

仰臥位低血圧症候群についてはこちらから

まず医師や助産師さんにななめにゆったり座るような姿勢をするよう促されると思いますので、指示に従いましょう。

ノンストレステスト(NST)でわかること・赤ちゃんの状態について

計測されたデータは、胎児心拍数陣痛図(CTG)という紙にリアルタイムで記録されながら、機械からゆっくり出て来ます。

赤ちゃんの「ドッ、ドッ、ドッ…」という心拍の音を聞きながらモニタリングをするのですが、胎動があったときなどには「ガガッ!」とびっくりするような音がすることも。

また、妊娠9ヶ月ごろであれば、ときどきおなかの張りが起こることもあるかと思いますが、モニタリング中に張りを感じると、赤ちゃんの心拍数も一時的に上がっていくのがわかります。(一過性頻脈)
逆に心拍数が下がったりすると一過性徐脈が起こりますが、これはさまざまなタイプ(早発・遅発・変動・遷延)の一過性徐脈に分けられます。

一過性頻脈と早発一過性徐脈
子宮の張りに対して正常な反応なので大丈夫◎
変動一過性徐脈
おもにへその緒(臍帯)が圧迫されているという状態をあらわしていて、圧迫から解放されると状態が回復します。
遅発(ちはつ)一過性徐脈
胎盤の機能が低下していることが考えられていて、赤ちゃんの低酸素状態を疑うものです。場合によっては急遽赤ちゃんを出さなくてはならない=帝王切開での出産というケースもあります。
遷延(せんえん)一過性徐脈
一過性徐脈が長く続いている状態で、原因はさまざま。場合によってはへその緒のトラブル、仰臥位低血圧症候群、過強陣痛などが原因となっていることもありますが、多くは胎盤の機能が低下していると言われています。そのため、原因によってはそのまま様子見でも大丈夫というものから、急遽赤ちゃんを取り出すことになるものも。

また、赤ちゃんの心拍数をモニタリングした線と、子宮収縮をモニタリングした線の間に、■で胎動が記録されます。

子宮収縮をモニタリング

この読み方を知っておくと、赤ちゃんの心拍数や動きを自分でも読み取ることができますね。
そして、NSTを行った結果、次のことを満たしていれば赤ちゃんの状態は良好だと判断されます。

  1. 心拍数の線が正常範囲内にあること
  2. 心拍数の線が常にギザギザとランダムになっていること(→胎児心拍数基線細変動…赤ちゃんの心拍数は常に変わっているので、一定になることはないため)
  3. 一過性頻脈がある(おなかの張りや刺激に対して正常な反応なので起こってOK)
  4. 一過性徐脈がない

では、もしこのテストで赤ちゃんの状態が良好だとは言えない…と判断されたら、どうなるのでしょうか?

先ほどの検査はノンストレステスト(NST)ですが、もしもNSTでいい結果が得られなかった場合に、別の検査を行います。

その検査とは、NSTとは逆に赤ちゃんに刺激を与えてモニタリングを行うコントラクション・ストレス・テスト(CST)というものです。

CSTは子宮収縮を人工的に起こして、陣痛を再現しながら赤ちゃんの様子をモニタリングするという検査です。

NSTで赤ちゃんの状態が良好だといえなかったときや、胎児発育不全などハイリスク妊娠のときに行われる検査になります。
胎児発育不全(子宮内胎児発育遅延)についてはこちら

また、NSTを行っている間 赤ちゃんが眠っていたのでは…?という可能性がある場合には、VASTという検査が行われます。
振動音を発する機械を使って刺激し、赤ちゃんを起こしてからモニタリングするものです。

この検査をすることで、赤ちゃんが分娩時の陣痛に耐えられるかどうかがわかります。
もしも赤ちゃんが危険な状態になりそうということがわかれば、予定帝王切開を考えたうえでの分娩となります。

このように、ノンストレステスト(NST)はそのときの赤ちゃんの状態を知るだけでなく、赤ちゃんが陣痛に耐えられるかどうか…ということがわかる大切な検査になっています。

ノンストレステストは少なくとも1回、もしくは2回は行う検査ですので、こんな検査があるんだ!ということを知っておきましょう。

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