敗血症の予防・症状・治療について

敗血症(はいけつしょう)とは

敗血症(小児敗血症)とは、血液中にいるはずのない菌が増殖してしまう病気の事をいいます。肺炎球菌ワクチン導入前の日本では、菌血症に感染してしまう子が年間約18,000人もいたそうです。ワクチンを導入した現代でも、世界中で年々死亡率は低下していますが、まだまだ小児死亡の重要な原因として挙げられています。

早発型敗血症と遅発型敗血症

新生児期におこる敗血症は、「早発型」と「遅発型」の2種類に分けられます。

早発型
生後72時間以内に発症したもの
遅発型
生後72時間以降に発症したもの

早発型に関しては、生まれ出てきた時から呼吸の状態に異常が見られたりと、何らかの感染症に感染しているような様子が見て取れます。ですが、遅発型に関しては「ん?何だか様子がおかしい?」と、確信がもてないくらい、ゆっくりと症状が現れるのが特徴です。

どのように感染するの?

早発型

早発型は、ママのお腹の中にいるときに菌をもらう場合と、出産時、産道を通過中に、大腸菌などの菌から感染する場合の2種あります。

遅発型

遅発型に関しては、肺炎球菌が喉などに入る事で感染したり、傷口から菌が入り込むなどして感染します。

小児敗血症は、未だに罹患率や死亡率が高い病気として知られており、小児死亡の重要な原因の一つに挙げられます。日本では年々減少傾向にあるものの、まだ小児敗血症で亡くなるお子さんもいるのが現状です。罹患率(りかんりつ)とは・・・その病気になった人がどれくらいいるのかを表した率。

敗血症の症状

症状は、以下の通りです。

  • 38度の高熱、または36度以下の低体温
  • 多呼吸
  • 頻脈(通常、脈は1分間に50~70回程度ですが、90回以上と多くなっている。)

などの症状が現れます。病院で血液検査をしてもらい、白血球が増加していると、感染している可能性は、より高くなります。

重症化した場合

重症敗血症、敗血症性ショック、多臓器不全などで死に至ることがあります。敗血症性ショックを引き起こしてしまった場合の死亡率は、年々減少傾向にありますが、それでも40パーセントと高くなっています。

※敗血症性ショックとは・・・敗血症に感染することにより、血流が悪くなり、体の臓器に血液が不足してしまうことで臓器が不全になってしまう事をいいます。発症した際に気づくのが遅れてしまうと、重症化する可能性が高くなりますので、「様子がおかしい」と思うような節があれば、すぐに受診するようにしましょう!

敗血症の治療法

敗血症と確定した場合は、すぐに静脈内に抗生物質を投与します。抗生物質の投与では、状況の改善が見られない場合は、血漿の交換や血液の入れ替え(交換輸血)を行う場合もあります。

敗血症に感染しやすい子

ママのお腹の中にいる期間が短ければ短いほど、感染するリスクが高まると言われてます。それは、お腹の中にいる間に、ママからもらえるはずだった免疫力(抗体)を、もらう前に生まれてきた事が原因としてあげられています。早産や未熟児で生まれた場合以外にも、低出生体重児や新生児仮死の場合なども感染率が高まると言われていますので、早産・未熟児・低出生体重児などで生まれてきたお子さんは特に注意が必要となります。

敗血症の予防法

残念ながら、敗血症に感染しない為の予防法というものはありません。ですが、敗血症はインフルエンザや肺炎球菌などから感染する場合が多くありますので、インフルエンザに関する予防接種や肺炎球菌ワクチンは、必ず予防接種を受けさせるようにしましょう。それと、感染症の記事では何度もしつこく記載していますが、手洗い・うがいを徹底させる事が感染を予防する事に繋がりますので、手洗い・うがいはしっかり教えるようにしましょう!

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