ポリオの予防接種と副反応(副作用)について

ポリオってどんな病気?

ポリオ

ポリオの正式名称は「急性灰白髄炎(きょうせいかいはくずいえん)」です。私達は、英語名「Acute poliomyelitis」のpolioの部分をとって、「ポリオ」と読んでいます。どのような病気なのか分かりやすく説明すると「小児まひ」です。ポリオに感染することで、手足に麻痺の症状が出る事があります。感染した子、全員が手足に麻痺が残るというわけでなく、感染者のうち約1,000~2,000人に1人の割合で手足に麻痺が出るとされています。その他の子達は、無症状または風邪のような症状で終わることが殆どです。

ポリオは、どのように感染するの?

ポリオは、ポリオウイルスが口から入る事で感染します。ポリオに感染している方(子)が排出するもの(唾液や便など)で感染します。

例えば・・・ポリオに感染した子どもが、唾液や便のついた手でオモチャをさわり、他の子が同じオモチャを触ったり、口に入れたりすることで感染します。食べ物などでも同じことが言えます。

ポリオの症状

感染しても、目立った症状が出ないのがポリオの怖いところです。症状が出たとしても、風邪のような症状しか出ません。以下がポリオに感染した際の症状となります。

  • 喉の痛み
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 頭痛
  • 38度以上の熱

上でもお話したとおり、感染者のうち約1,000~2,000人に1人の割合で手足に麻痺が出るとされています。残りの子達は、無症状または上記のような風邪の症状が出る事があります。

ポリオが重症化してしまったら?

重症化すると、以下のような症状が表れます。

  • 四肢が麻痺し、一生後遺症として残る
  • 数十年後に後遺症が出る事がある(ポストポリオ症候群)
  • 合併症で球麻痺の症状が出る事がある

脊髄の中にある「灰白質」という運動神経などが集まった場所がポリオウイルスによって破壊される為、突然手足に麻痺の症状が現れその後、後遺症として一生麻痺が残ることがあります。熱が出た場合、解熱の前後に手足などの麻痺が出る事があります。麻痺の症状はオムツ替えの際などに、足に力がなくダランとしている事で、気がつく方が多いと言われています。言葉が話せるくらいのお子さんの場合は、解熱前に「背中が痛い」と泣叫ぶ子が多くいるそうです。そのような子は、解熱した頃に足が麻痺していたという話も多くあります。このように麻痺の症状が出るのは、全感染者のうちの約0.1%だと言われています。

一部の方は、突然数十年後に疲労・痛み・筋力低下などの症状が現れる事があります。これを「ポストポリオ症候群」と呼んでいます。

また稀に、球麻痺が合併症として起こり、横隔膜が麻痺する方もいます。横隔膜は、人間が呼吸をする際に働く大切な筋肉です。横隔膜が麻痺してしまった場合は、人工呼吸器が必要となります。

球麻痺とは・・・球とは舌,咽頭,口蓋,喉頭などを動かせる為の運動神経の事を言います。球(延髄)がポリオウイルスに攻撃され、咀嚼(噛み砕く)や嚥下(飲み込み胃へ運ぶ)、発語障害、呼吸障害などを引き起こすことがあります。球麻痺を合併してしまった場合の死亡率は、子どもで約4%と言われています。

ポリオの予防接種

四種混合ワクチン(定期接種、不活化ワクチン)で予防します。生後3か月から4週間隔で3回受ける事で、予防効果が期待できます。5~7か月頃に受けるBCGの前に、必ず四種混合ワクチンを3回受ける事をオススメします。BCGに関する詳しい記事はこちら

接種券が届くのが遅い自治体があります。生後3か月目から四種混合ワクチンの接種を始める事が理想なので、3か月目までに届けてほしいという事を保健所に依頼しておきましょう。赤ちゃんの命に関わる大切なことなので、生後3か月に入ったら、しっかりと四種混合ワクチンを受けさせてあげましょう。

赤ちゃんの命に関わる大切なことなので、生後3か月に入ったら、しっかりと四種混合ワクチンを受けさせてあげましょう。また、ポリオは経口感染なので、食事前の手洗い・うがいなどが大切です。ポリオに感染してしまった場合、残念ながら特効薬はありません。感染を未然に防ぐ為の、予防がとても大切なのです。

ワクチンをまだ取り入れていなかった頃に、日本でも大流行したことがあります。ポリオウイルスに対抗する為の予防ワクチンがあるおかげで、ポリオに感染する子が激減したのです。それは、日本だけで見た話であり、世界ではまだまだポリオが流行している国が多くあります。ワクチンの接種をしなければ、今の日本でも大流行する可能性があります。いかに予防ワクチンが、優秀であるかが分かります。遅くても生後4か月までの、四種混合ワクチンをしっかりと受けさせるようにしましょう。四種混合ワクチンに関してはコチラから

生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの副反応(副作用)

生ポリオワクチンには、病原性を弱めたウイルスが入っているので、強い免疫を作る事ができる一方、まれにポリオにかかったときと同じ症状が出ることがあります。

不活化ポリオワクチンは病原性を殺したウイルスから作られているので、ポリオにかかったときと同じ症状が出るような事はありません。但し、発熱などの症状が出る事があります。

※四種混合ワクチンで接種するポリオワクチンは不活化ポリオワクチンです。

ポリオワクチンに関する厚生労働省情報はこちら(外部サイト)

予防接種のスケジュール

予防接種は赤ちゃんの成長に合わせてスケジュールを組まないと受けたい予防接種を逃してしまう事があるので、しっかりとスケジュールを立てましょう。以下は年齢別の予防接種スケジュールです。

1歳未満の予防接種スケジュール

※1歳以降のスケジュールは作成中です。

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