母乳育児中に赤ちゃんを預ける時

母乳育児中に赤ちゃんを預ける時

母乳育児が軌道に乗ってきたころ、時には「美容院に行きたい」「歯医者さんに行きたい」、または「友人の結婚式がある」という理由で赤ちゃんを家族などに預ける機会があるかもしれません。

ママだって一人になりたいときはあるし、自分の時間を大切にしてほしい。預けることは決して悪いことではありません。ただ、気を付けた方がいいのは母乳育児との上手なバランス。こちら「母乳だけの子に哺乳瓶の練習は必要?」のコラムでも紹介しましたが、母乳育児が軌道に乗ってくると、ママと赤ちゃんはまるでつながっているかのような現象が起こります。ママのおっぱいが張ってくるタイミングに赤ちゃんが泣き出して、赤ちゃんが泣きはじめるタイミングでママのおっぱいは張りはじめる…という現象が起こるのです。

そのため、赤ちゃんを預けて出かける時には「出かける直前におっぱいを飲ませて、次の授乳時間までには帰宅する」方法が理想です。ママの留守中に赤ちゃんがおなかをすかせていれば、そのタイミングでママのおっぱいは張ります。ママが外出中に、ミルクをたくさん飲ませておなかいっぱいの状態で待っていたならば、溜まっているママのおっぱいは行き場がありません。時には詰まって乳腺炎になることも。

しかし、生後3~4カ月頃までは授乳回数が頻回のため「次の授乳までの時間が短い」こともあります。その場合はミルクを少量(50ml前後)飲ませる程度とし、ママが帰宅したらすぐに飲める状態で待ってもらうこともできます。ただ、基本は「次の授乳までに帰宅する」が大原則。そして、もっと長時間外出しなくてはならない時は、以下のような方法はいかがでしょうか。

たとえば、ママの美容院。サロンへの予約で「赤ちゃんがいるから最小限の時間でお願いしたい」とあらかじめ伝えておきます。予約が難しいサロンであれば、授乳期は待ち時間の少ないサロンを選んでほしい。そして、赤ちゃんが生後6カ月になるころまでは、2~3時間で終えることができるメニューを選ぶ。その後、離乳食が始まる時期になってから時間を要するメニューを受けるのはいかがでしょうか。

たとえば結婚式。新郎新婦は赤ちゃんがいることをご存じでお招きくださっているはずです。せめて生後6か月ごろまでの時期は、お色直し等のタイミングで授乳をすることも検討してほしい。ご家族かどなたかに同行してもらい、車の中やお部屋で赤ちゃんと待機してもらうのです。どうしても無理であれば、お色直しのタイミングで搾乳します。

たとえばママの受診。産婦人科の受診であれば、赤ちゃんがいることが大前提ですから連れて行きます。産婦人科以外の受診であれば、結婚式のときと同様です。

妊娠中は「今日は赤ちゃんを預けて出かけよう」ということは不可能でした。同様に、出産後6か月ごろまでは「ママと長時間離れるプラン」を立てること自体が難しいようです。赤ちゃんが離乳食を食べ始める時期になれば、ママのおっぱいも張りにくくなります。そのころまでの外出は「次の授乳までに帰宅する」か、もしくは「連れていっしょに出かける」プランにした方が親子双方に負担がないようです。

直井亜紀 先生

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