家族計画を立てているママは飲んでいる!?避妊用低用量ピルについて

ピルについて正しく理解しよう!

避妊用低用量ピル

望まない妊娠によって、日本では多くの小さな命が失われています。それはレイプなどの不可抗力はもちろん、たとえ夫婦間であってもそういった堕胎が行われることも少なくありません。人工中絶手術についての記事はこちら

そういった望まない妊娠を避けるために「避妊」を行うかと思いますが、どの方法でも100%だと言い切れる方法はありません。多くのカップル・夫婦がコンドームなどを使った避妊方法を行っていますが、より避妊の確率が高い方法があります。それが「ピル」です。

ピルというと「さまざまな副作用が心配!」というイメージがまずあるかと思います。まだまだピルについて、多くの女性が詳しく知らないことが多くありますが、ピルのことを正しく理解してより多くの方が自分の体と向き合うことができるよう、見ていきましょう。

ピルを飲む意味は?効果って?

そもそもピルって、どんな薬なのでしょうか。

女性の生理や妊娠にかかわる「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」の2種類のホルモンが含まれる薬のことで、これを飲むことで排卵をストップさせることができます。そのほかにもホルモンバランスのコントロールや子宮内膜に作用するため、避妊効果やさまざまな効果が得られます。そんなピルを飲む目的といえば、まず避妊のためという理由が挙がると思います。しかし、ピルを飲んで得られる効果はそれだけではありません。

  • 高い確率で避妊ができる
  • 生理周期が一定になる
  • 生理痛が改善される
  • ホルモンバランスが整う
  • 卵巣や子宮の疾患リスクが低下する

などなど、女性にとっていろいろなメリットがあるんですよ!

避妊

気になるピルの避妊効果ですが、失敗率は次のとおり。

  • コンドーム…2~15%
  • ピル…0.3~9%

これはコンドームの装着や破れなどで避妊に失敗した場合と、ピルの飲み忘れの場合による妊娠率です。コンドームで避妊に失敗した!というときに比べると、ピルの飲み忘れによる妊娠率はかなり低くなっていることがわかります。ピルは毎日飲み続けないといけないのがネックかもしれませんが、このように高い避妊効果があることがわかります。

生理周期が一定になる

ピルを飲むと28日周期で生理がくることになります。これは用量の違う薬を毎日飲み続けることで月経の周期を一定にすることができ、コントロールすることができます。これまで生理周期がバラバラだった…という方や、いつ生理がくるんだろう?となかなか予定を立てるのが難しかった人にピッタリです。

生理痛の改善・出血量の減少・貧血の改善

生理のときの出血というのは、切り傷などと違って若干かたまりがあったり粘度の高い出血ですよね。これは、子宮内膜という部分が剥がれ落ちて出てきているためです。赤ちゃんのもととなる受精卵を優しく受け止めるために、月経前になるとクッションの役割をする子宮内膜を厚くふかふかにするのですが、ピルによって子宮内膜が厚くならないうちに剥がれ落ちるようになります。そのため出血量が減るので、これまで生理のたびに出血量や貧血がひどかった…という方は改善することができます。

ホルモンバランスが整う

月経前症候群、いわゆるPMSの症状で悩んでいるという女性はとても多いものです。ニキビができやすくなる・頭痛がする・やたらイライラする・気分の浮き沈みが大きい…など、人によっては耐えられないほど、自分でコントロールできないいろいろな症状が起きます。これは身体が生理を起こす準備をしていることによるホルモンバランスの乱れが原因です。ピルは女性ホルモンを含む薬ですから、ホルモンバランスを整えてくれるのでPMSの症状を改善し、毎日を過ごしやすくしてくれます。

女性特有疾患のリスクが低くなる

生理での出血のたびに症状がひどくなりやすい「子宮内膜症」の方は、進行をくいとめることもできます。子宮内膜症についての記事はこちら

さらに、ピルを長期的に服用することで子宮対がん・卵巣がん・子宮外妊娠の発症リスクを下げることができます。

ピルの種類・飲み方について

ピルには、1周期ぶんに含まれるホルモン量によって「1相性ピル」「3相性ピル」に分けられます。

1相性ピル

1シート21錠の成分がすべておなじものになっています。日本では「マーベロン」と「オーソM」という名前のピルが手に入ります。

3相性ピル

女性の体の中で分泌されるホルモン量に近づけるため、薬に含まれるホルモン量が少しずつ違っているタイプ。日本では「アンジュ」や「トリキュラー」や「オーソ777」などがあります。

ちなみに、こちらのアンジュは3相性ピルでホルモン量が変わっているため、薬の色が異なっています。飲む順番も書いてありますので、順番に飲んでいくと自然なホルモンバランスとなるんですね。

ピル1 ピル2

ピルの飲み方としては、「21錠タイプ」と「28錠タイプ」で違います。

21錠タイプ

21日ピルを飲んで7日薬を飲まない休薬期間を設け、休薬期間が終わったら次のピルを飲む…というタイプです。ピルは28日周期で生理がやってくるようにするので、薬を飲む21日・7日休むという合計28日で周期を作っていきます。

28日タイプ

21日タイプのピルでは休薬期間があり、ピルを飲むスケジュールがわからなくなってしまう・飲み忘れがある!!という うっかりが発生することも。それを防ぐために、休薬期間分の薬がセットされているのが28日タイプです。

休薬期間ぶんの7錠は偽薬と呼ばれるもので、これにはピルの成分は入っていません。飲み忘れを防ぐために毎日飲むことができるというものなんですね。

万が一飲み忘れてしまったときは、飲み忘れが1日ならば飲み忘れたもの・その日のものを飲みます。2日以上あいてしまったときはそのシートを飲むのをストップし、次のシートを飲み始めるときまで他の避妊方法をする、飲み忘れた薬の番号によって飲み続けるか休薬するかなど違ってきます。処方されるピルによっても少しずつ対応が違ってくるので、処方してもらうときにきちんと説明をしてもらい、付属の説明書をよく読むようにしてください。

ピルは1か月ぶん(1シート)約3000円程度。ただ、初診の場合にはあわせてカウンセリングや子宮がんの検査・尿検査などを行うこともあるそうです。基本的には内診はないので、産婦人科に抵抗がある…という方もまずは相談してみては。

ピルの副作用について

ピルを服用するにあたってもっとも気になるのが、副作用ではないでしょうか。ピルの副作用といえば、太る!吐き気がして飲み続けられないなどがよく言われていますよね。では実際のところはどうなのか、ひとつずつ副作用について見ていきましょう。

太る

これは薬のせいで体重が増えるというわけではなく、ホルモンの影響でむくみが起こることがある、そして食欲が増すことがあるからです。これはあくまで副作用ですから、食欲が増すこともなければむくみが起こることもない人が多いんですよ。

吐き気・胸の張り・頭痛など

これまで自分の体で分泌されていたホルモンの環境をがらっと変えてしまうので、異変が起こってしまうのは当然と言えば当然です。しかし、その異変を感じやすいかどうかで副作用の現れ方がひとりひとり違うということなんです。

飲み始めてしばらくは吐き気や不快感などを感じることもありますが、ホルモンの環境に体が慣れれば自然とおさまってきますよ。あまりにも合わない…と感じたときには医師に相談の上、取り扱いがあれば違うピルを処方してくれますので我慢しないでくださいね!

このように、ピルには避妊効果だけでなくさまざまなメリットがあります。世界中で多くの女性に飲まれているピルですが、副作用の心配がある方や飲み方などきちんと医師に相談し、納得して服用してくださいね。

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