母乳をインターネットで買うと危険

母乳をインターネットで買うと危険

授乳

母乳が全然出ない、少ししか出ないと母乳育児で悩んでいるママを狙った悪徳業者がいます。「母乳 販売」とインターネットで検索すると販売業者がヒットするのですが、母乳の販売だけでなく母乳の買取までおこなっています。どんな方がどんな状況で搾乳したか分からない母乳買い取って販売している。。それを購入してわが子に飲ませる・・・考えただけでも恐ろしくてたまりません。

授乳

とある販売業者から母乳を購入し検査にかけてみると、少量の母乳に粉ミルクと水を混ぜたものを販売している事がわかりテレビでも取り上げられました。母乳は少量しか含まれていなかった為、栄養価は通常の母乳の半分程度しかありません。そのうえ、粉ミルクは菌が繁殖しやすいので元々作り置きが禁止されていますし、母乳も細心の注意をはらわないと菌が繁殖してしまいます。問題になった販売母乳は、レンサ球菌など3種類の菌が発見されており、安全な母乳に比べて細菌量は100~1000倍だったそうです。免疫力が弱いお子さんが口にしてしまった場合は、敗血症などを引き起こす可能性があると言われています。

国内には病気や早産などが理由で、母乳が出ないお母さんの為の母乳バンクを設置している病院などもありますが、病院が実施している母乳バンクは母乳提供者には血液検査をおこなったり、感染症の検査、飲酒や喫煙の習慣などを確認したうえで母乳のドナーとして登録する事が出来ます。さらに、ドナーの方が搾乳して提出した母乳を検査し、安全だということを確認したうえで、母乳バンクに保存され、母乳に悩んでいる方へと送られていきます。

ですが、上でもお話したとある業者は、母乳さえ出ていれば様々な検査をする事なく誰でも買い取ってもらうことが出来ます。母乳を売っている方が不衛生な状況で搾乳しているかもしれませんし、母乳を提供している方が感染症にかかっているかもしれません。販売業者側は、これらのことをチェックしていないので分かりません。また、買い取った母乳を検査することもありませんので、菌がどれだけ繁殖しているかという事も分からないので本当に危険です。

母乳提供者の検査や搾乳された母乳の検査を行っていない業者から母乳を購入した場合、以下のデメリットがあるんです。

  • 安全な母乳に比べてレンサ球菌など細菌が100~1000倍
  • 搾乳者の感染症のチェックがなされていない
  • HIVに感染症している人の母乳であった場合、赤ちゃんがHIVに感染する可能性がある
  • そもそも本当に100%母乳なのか分からない(ほぼ粉ミルクである可能性がある)
  • 喫煙者や飲酒している人の母乳であるかもしれない

母乳を与えてあげたいという一心で、買ってまでも母乳を与えていたはずが、その母乳が原因で赤ちゃんが重篤な病気になってしまったとなってしまうと後悔しか残りません。 この事件は絶対に「母乳育児」でなくてはならないと考えるママ達を狙った悪質なものです。確かに粉ミルクより母乳をあげてほしいとは思います。 ですが、衛生面のことや、感染症のことを考えて絶対に他人の母乳は与えないという事を徹底しましょう。他人の母乳を買って与えるくらいならば、粉ミルクと混合にするか、粉ミルクをあげる方が100%安全です。

「母乳が出ない」「赤ちゃんがお腹いっぱいになるほど母乳が出ていない」と悩んだ場合は、母乳育児に強い産院や相談室などに相談に行かれるといいでしょう。 産院のお医者様も得意分野が色々と分かれています。母乳育児の知識は豊富だけど母乳を出させるのは不得意な方、母乳を出すのが得意な方、母乳育児にそもそも賛成していない粉ミルク推奨派のお医者様など、様々です。

自分で搾乳して冷凍保存しておくのは大丈夫?!

今回の事件がキッカケで気になった事は・・・市販で売られているパックに自分の母乳を保管しておくのは本当に大丈夫なのか!?という事です。結論から言うと、ママ自身の母乳を搾乳して冷凍保存しておく事は、注意書きや賞味期限さえしっかり守れば問題ありません。ピジョンやメデラ、カネソンには、搾乳後に保存バッグに母乳を入れて冷凍保存しておくための冷凍バッグが販売されています。母乳の扱いには十分注意しなければいけないため、このような保存グッズを使用する際も注意書きは絶対に読んで守らなければいけません。

ピジョン・メデラ・カネソンの商品では注意書きが異なっています。赤ちゃんが口に入れるものなので、細心の注意をはらいましょう。商品を買い換える際は、必ず注意書きをよく読んでから利用しましょう。

ピジョン保存バッグの注意書き

  • 再利用はできません
  • 袋は滅菌されているので息を吹き込んだり指を入れたりしない
  • 手洗いをしっかりとおこないましょう
  • 電子レンジでの加熱は禁止

保存期間:チルド冷蔵の保存なら24時間、冷凍保存なら3週間を目安にお使いください

メデラ保存バッグの注意書き

  • 冷蔵庫に保存する場合は、ドアポケットの部分に保存しないようにしましょう。
  • (ドアの開閉で)温度変化が頻繁におこるような場所には保管しない。
  • 冷蔵庫の中で最も温度が低くなる場所を選んでおく
  • 母乳は冷凍すると膨張するので、母乳ボトル/母乳保存バッグの中に母乳を3/4以上入れない。
  • 搾乳した日付を必ず書いておく
  • ビタミン、ミネラルおよびその他の重要な栄養分が失われたり、赤ちゃんが火傷したりする恐れがあるため、冷凍した母乳の解凍や母乳の加熱を電子レンジや熱湯で絶対に行わない。
  • 母乳の成分を保つために、冷蔵庫内で一晩かけて解凍します。または、温水(37°C以下)に母乳保存バッグをつけて解凍します。
  • 解凍後は母乳保存バッグを優しく振って、分離した乳脂肪を混ぜ合わせます。激しく振ったり、かき混ぜたりしないでください。

保存期間:温室の場合は19~26℃で4~6時間、冷蔵庫の場合は4℃以下で3~8日、冷凍庫の場合は-18~-20℃で6~12か月(一般家庭の冷凍庫の温度は-18~-25℃)

カネソン保存バッグの注意書き

  • 水滴をよく拭き取ってから、冷凍庫で速やかに寝かせて保管する
  • 母乳は3週間程度冷凍保存していても成分に変化は殆どありません。ですが、母乳は時期に合わせて栄養成分が変化していきます。出来るだけ1週間以内に使用するようにしましょう。
  • 家庭用冷蔵庫はドアの開閉が多く、温度の変化が頻繁におこります。母乳の保管場所には十分注意しましょう。
  • 水またはぬるま湯で解凍してください。
  • 熱湯や電子レンジ、直火で加熱すると免疫体が破壊や、バッグが破裂する可能性があります。
  • バッグの下を切り取って、直接哺乳瓶へミルクをうつしてください。前もってバッグについた水滴などを綺麗で清潔なガーゼで拭き取ってからおこなってください。

保存期間:冷凍庫-18℃以下なら3週間、冷蔵庫5℃以下なら約1日

保存期間や保存や取り扱い方法など、記載してある事が各メーカーに違いがあります。ただ、以下の点だけはどのメーカーでも守るようにしましょう。

  • 搾乳する際は身なりや手を清潔にしておこない、余計な空気を入れない
  • 冷蔵庫に保存する場合、温度変化の少ない場所(冷蔵庫の奥やチルドの奥)におく
  • 搾乳した日を保存バッグに必ず記入する
  • 解凍する場合は、冷蔵庫などで1日かけて解凍する、もしくは37℃くらいのぬるま湯につけて解凍する
  • 激しく振ってはいけない
  • 1週間以内に使う
  • 継ぎ足し、袋の使いまわしはしない
  • 哺乳瓶へ移す際に保冷バッグの水滴は綺麗に拭き取って、水滴が母乳に混ざらないようにする
  • レンジや鍋で加熱しない

上記のことをしっかりと守れば、安心して使うことができます。保育園に通っている小さなお子さんがいる場合は、母乳保存バッグは無くてはならないものだと思います。使う回数が増えてくると、使用の慣れや日常的に頻繁に使う事、また簡単に保存出来てしまうからこそ、適当にやってしまうことがあるかもしれません。ですが、小さなお子さんが口にするものなので菌の繁殖は絶対に避けなければいけません。毎回、細心の注意をはらって母乳の保存バッグを作成する必要があります。

母乳提供者の検査や搾乳された母乳の検査をしっかりと行っていないような母乳の買取販売業者からは絶対に母乳を購入しないようにしましょう。どうしても母乳で悩んでいる場合は、母乳外来や母乳マッサージを行っている産院へ相談にいきましょう。

合わせて【「母乳バンク」について考えること】もご覧下さい

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