目が合いにくい(アイコンタクトが取りにくい)お子さんへの関わり方

目が合いにくいお子さんへの関わり方

赤ちゃんは生まれてしばらくの間、相手を認識して笑うことはありませんが、生後3ヶ月頃からママやパパが笑うと微笑み返す、ママやパパを見ると笑うというコミュニケーションとしての笑顔が見られるようになります。そしてアイコンタクトが取れるようになっていきます。

しかし、発達障がいが疑われる、または後に発達障がいと診断されるお子さんの中には難しい場合があります。今回は目が合いにくい(アイコンタクトが取りにくい)お子さんとどのように関わったらよいのか、ご紹介します。

目と目で通じるアイコンタクトとは

そもそもアイコンタクトはどのような時に取るものでしょうか。お互いに気持ちを共感する時、何かを伝えたい時、挨拶をする時、相手に話しかける時、と思い浮かべるとたくさんの場面があります。アイコンタクトが必ずしもいるとは限りませんが、あればより親密さが増し、気持ちが伝わりやすくなります。そして、『目力』という言葉や『目は口ほどに物を言う』ということわざがあるように、アイコンタクトや目線で伝え、理解することがコミュニケーションでは大事な要素であると言えます。

どうして目が合いにくいの?

全く目が合わない、親しい人となら目が合う、何か欲しいものがあるときには目が合うことがある、注意されて目を合わせられる、等、年齢やお子さんの育っている状況によって程度は異なります。目が合いにくい背景として、年齢の低いお子さんの場合には対人意識が十分でないことがあります。また目を合わせることが苦手な発達障がいの方の話では、「怖い」「目を見ると吸い込まれそうになる」「目を合わせると話せない/聞けない」等、感じ方は人によって異なるものの、理由があるようです。いずれにせよ目を合わせにくい人にとっては苦手なことであり、できるようになったとしてもかなりのエネルギーを要するのだと察することができます。

どのように関わると良いか

年齢の低いお子さんの場合

"一緒だと楽しいね!"と共感する、"伝えたい"という強い思いがある、というように、他者の存在を意識できるようになると目が合うようになってきます。そのための関わりがポイントです。

その1.二項関係を育てる
目が合うようになることを目標とするのではなく、他者と自分(ママもしくはパパとお子さん)の関係=二項関係、を育てることがまずは大事です。くすぐり遊びや高い高い、抱っこでぐるぐる回す、腕を揺する、追いかけっこ等、体を使った遊びで好きなものを通して、大人にしてもらうと楽しいという経験を重ねます。その中で、"楽しい!"と感じた時や"もっとしてほしい"という時に目が合うようになってくると一歩前進です。次には、目を合わせようとするまで(お子さんの興味がそれない程度に)待ち、目を合わせたら要求に応じるということをしてみましょう。くれぐれも、近付き過ぎたり、何度も覗き込んだりしないように気を付けて下さい。
その2.三項関係を育てる
二項関係が育ってきたら、次は他者と自分と物との関係=三項関係、を育てることを意識しましょう。相手が見ている物を見る、自分が見ている物を相手に知らせる、ということができるとよいのですが、そこが苦手なのが発達障がいのお子さんには多いのです。お子さんが好きなおもちゃで遊んでいる時に(この場合も、お子さんと物との二項関係になります)、大人がさりげなく入り込み、存在に気付いてもらいながら、一緒に遊ぶことが大事です。その後は、ボール転がしのようなやり取り遊びに発展させ、お子さんがボールを直接取りに来るのではなく、その場にいてアイコンタクトで要求したら、大人は転がすというような関わりにしていきます。

話すことができる年齢の高いお子さんの場合

年齢の低いお子さんの場合、基本的な対人関係を築き、その過程で親しい間柄の人と少しずつアイコンタクトが取れることが大事です。しかし、年齢が上がってくると、お子さんが相手の目を見て関わることが社会性の一つとして求められることが増えます。

例えば、目の前にいる相手に挨拶する場面では、「目を見て挨拶しましょう」とお子さんは言われることが多いと思います。お子さんが相手の目を見て挨拶するまで何度も注意するパパ・ママ・おじいちゃん・おばあちゃんに出会うことがありますが、お子さんからすればどうしても苦手なわけですから、挨拶される側としても辛くなることがあります。お子さんの気持ちを尊重するならば、失礼がない程度に挨拶ができていればいいのではないでしょうか。

また、会話の際にも全く相手を見ないで話すことは失礼になるため、"時々見る"のようなルールを教えることは必要かもしれませんね。ポイントは、目を見ることを強要しないことです。「目を見て〇〇して(挨拶して、お話しして、お話し聞いて)」ではなく、少し範囲を広げて「顔を見て〇〇して」と言うのも一つの方法です。具体的に言ったほうがわかりやすい場合には、本人が見ることができる目以外の場所(口、鼻、眉毛、額、眉間、目と目の間、等)を見るように伝えるとよいでしょう。

いかがでしょうか?これまでもお子さんの気持ちを考え、寄り添う姿勢が大事だということをお伝えしてきましたが、目が合いにくいことについても同じように考えていただきたいです。

斑目雅美先生

妊娠中・育児に役立つコラム

  • 妊娠中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム
  • 育児中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム
  • パパになったらパパスタ!Papa Study
  • 母乳育児コラム
  • イヤイヤ期コラム
  • ベビーサインコラム
  • マタニティ整体と産後整体コラム
  • 産後のエクササイズコラム
  • ベビーマッサージコラム
  • 絵本の読み聞かせコラム
  • 小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防コラム
  • 子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方コラム
  • 臨床心理士
  • ~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム
  • 楽な抱っこやおんぶの仕方コラム
  • 言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング
  • 子どもごはん専門家

妊娠中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム

マタスタ
全てのマタスタを読む

育児中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム

ママスタ
全てのママスタを読む


注目ページ!

新着記事

世界の子育て事情や体験談、話題の動画を配信赤ちゃんの部屋エンターテイメント 赤ちゃんの部屋エンタメ(エンターテイメント)のすべての記事 妊娠したらマタスタ マタスタのすべての記事
出産したらママスタ ママスタのすべての記事 パパになったらパパスタ パパスタのすべての記事
妊娠・出産・育児コラム
赤ちゃんの部屋コラム

赤ちゃんの部屋コラム

妊娠、出産、育児にはいろいろな悩みや疑問、発見や不思議、喜びや驚きなど今まで知る事のなかった世界があります。目からウロコが出るような妊娠・出産・育児に関するコラムをお届けしていきます♪

赤ちゃんの部屋コラム
母乳育児コラム

母乳育児コラム

あき助産師と助産院ばぶばぶ院長の小林ひさこ先生による母乳育児コラム。母乳育児を始める頃から卒乳までに役立つ様々な情報満載で、母乳育児の疑問や悩みを解決してくれます。

母乳育児コラム
イヤイヤ期コラム

イヤイヤ期コラム

NLP心理学を学び、一時保育所で働きながら100人以上のイヤイヤ期の子供の行動パターンや心理状態を日々観察することで、イヤイヤ期の対応法を体系化したイヤイヤ期専門家の西村先生によるコラム。

イヤイヤ期コラム
ベビーサインコラム

ベビーサインコラム

一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事の吉中みちる先生によるベビーサインコラム。手や指を使ったベビーサインのコミュニケーション手段を覚えて赤ちゃんとコミュニケーションをとりましょう!

ベビーサインコラム
マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体について助産師・看護師・ママズケア認定ベビーマッサージ講師・アラウンドバースセラピスト・受胎調節実施指導など様々な分野で活躍する佐藤先生が詳しく解説するコラム。

マタニティ整体と産後の整体コラム
産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズ

産後のエクササイズコラム

Beauty Space代表、日本マタニティフィットネス協会ママフィット認定インストラクターの荻野則子先生による産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズを動画でわかり易く解説。

産後のエクササイズコラム
ベルタ葉酸サプリ ベルタ妊娠線 ベルタ酵素
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

ははこぐさ治療室院長の奥山麻理先生と助産師・保健師・看護師の石坂晶先生によるコラム。お2人が紹介するベビーマッサージはママズケアのメソッドで、1日1回30秒から始められるベビーマッサージ。

ベビーマッサージコラム
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

RTA指定スクールでぃんぷる代表の関本涼子先生とRTA指定スクールPoco a Poco代表の吉野陽子先生によるコラム。生まれたての赤ちゃんと最初の意思疎通、それは肌と肌を通じて行うタッチケア。

ベビーマッサージコラム
絵本の読み聞かせコラム

絵本の読み聞かせコラム

愛着形成に大変効果的とされる絵本。絵本の選び方や絵本の読み聞かせの効果、読み聞かせ方のコツやオススメの絵本などを絵本の読み聞かせ専門家の平松祐美子先生が紹介。

絵本の読み聞かせコラム
小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

「ムシ歯ゼロで元気なお口」を育むために、マタニティや0歳の赤ちゃんの頃からできることを、小児歯科の専門家としてお伝えするコラム。

虫歯予防コラム
子どもとのコミュニケーションや発達障がい

子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方

コミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方について臨床発達心理士の斑目雅美先生が子育て実践例を交えて解説。

臨床発達心理士コラム
お腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム

お腹の中の赤ちゃんと絆作り

臨床心理士の飯島ゆみこ先生によるお腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム。おなかの赤ちゃんとママとの絆を深め、子育ても楽しめるようになるヒントを臨床心理士の視点からお伝えしていきます。

臨床心理士コラム
~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大による身近で大切な人との幸せな関係を築く情報コラム。大切な人と幸せな関係を築ける『考え方』と『心の習慣』を『言葉』にして贈らせて頂きます。

幸せのレシピコラム
抱っこの専門家が伝える楽な抱っことおんぶのお話

楽な抱っこやおんぶの仕方

抱っこの専門家が楽な抱っこやおんぶの仕方から腱鞘炎・腰痛などの問題まで詳しく解説!乳幼児期の抱っことおんぶを、より快適に、気持ちよく、自由に楽しめるポイントを学びましょう。

楽な抱っこやおんぶの仕方
言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

「周りの子に比べてことばが少し遅い」「コミュニケーションがうまくいかない」そんな悩みを解決するコミュニケーションや発音を育てるトレーニングコラムです。

言語聴覚士コラム
子どもごはん

偏食・食べないを乗り切るご飯作り

偏食の子も食べない子も悩まないごはん作りを子どもごはんの専門家、美紀ピア先生が教えます。子どもごはんをサポートする食セッションで食の大切さを学びましょう。

子どもごはんコラム