破けた絵本を修理する

破けた絵本を修理する

今回はとても実用的な内容です。絵本を子どもと一緒に読んでいると、必ずと言っていい程、本が破かれる・壊される・かじられる、ということが起こるものです。絵本はもちろん読むものですが、子どもはそもそもそういう認識は持っていません。本は読むもの、という大人の常識を前提にすると、「なんでそんなことするの!」となってしまいますが、子どもにとっては、ただただ紙を破くというその瞬間が楽しいから、やっているのですよね。

子どもの目線になって少し想像してみましょう。まず片方の手で押さえ、反対の指先で掴んで別の方向に動かす。すると、一定の強さがかかったところで紙がちぎれて形を変えるという不思議(びりびりというおもしろい音までたてて!)。破ける音が気に入る子もいれば、破く感触が楽しい子もいるでしょう。破けた紙の様子が不思議で、何度も何度もやってみているのかもしれません。チラシや新聞紙よりも、本に使われている紙は丈夫で、その分破くときの手応えも強く楽しいのでしょうね。おもしろくてしょうがない、というのはその表情や瞳を見ても感じられます。ものすごく真剣に、大事な任務に挑戦しているかのような姿の時もあります。

そもそも、紙を破くことができるということは、とっても大きな成長です。物を掴んでも口に入れることしか出来なかった赤ちゃんが、なんとも高度なことが出来るようになったものです。自分の両手が、思ったように動くことが嬉しいということもあるかもしれません。

悪いことをしているつもりはないのですから、どうか、叱るというよりも、言葉を添えて絵本を直してみてください。目の前で、何度でも。破ってしまったその時には、「絵本を破いたらいけないよ。」「直そうね。」と端的に伝えましょう。0歳くらいの子に、くどくど説明しても伝わらないことが多いので、いけないということを伝えたら、目の前で直して見せることがポイントです。理解度によってですが、言葉が伝わるようになってきたら、「絵本さんも、破けたら痛いって。」「あんまり破くと読めなくなっちゃうよ。」「直すことはできるけど、元通りにはならないんだよ。」という風に、破いたらいけない理由を説明してあげること、その表現の工夫も大切です。

他のことにも言えるのですが、やってはいけないことをやらなくなるには、一度言えばいいというものではなく、何度も何度も繰り返す必要がありますよね。

しかしながら、本人にしてみれば、やっていることに意味がある限り(おもしろい、不思議、やり遂げたいなどなど)、納得いくまで続けることも子どもの習性のような気がします。それが、思う存分やっても良いことなのか、どうしてもダメなことなのか、工夫をすればやらせてあげられることなのか、という問いに、私自身いつも迷いながら試行錯誤しています。

先日は、買ったばかりの絵本をその日のうちに壊されてしまい、涙が出そうな気持ちになりました。でも、悪気のないその顔を見ていると、自分の感覚がいかに四角く狭く収まってしまっているかをつくづく感じもするのでした。子どものやりたいという思い、行動には成長への大きな役割が隠されていることも確かです。

絵本を破いてしまう時期は、0歳から2歳くらいの間だと言われています。その時期には、どうしても破ってほしくない本や書類は手の届かないところに置くようにして、古くなって読まない本や雑誌などを渡してあげるといった方法で、何を破いても大丈夫な環境にしてしまいましょう。終わった月のカレンダーなど、いらない紙で気が済むようであれば、絵本を犠牲にすることなく思う存分破いて遊ぶことができますね。

あと、忘れがちなのが上の子の大切にしている本を避難させてあげることです。子どもの本だからと、同じコーナーに置いているとうっかり破かれてしまうことも起こり得ます。

さて、実際に破けた絵本を修理する際には、セロハンテープは使わないようにしてください。ついつい身近にあるので使ってしまいがちなのですが、以前のコラムでもお伝えしたように絵本は長く手元に置いておいてほしいので、時間の経過で劣化して黄ばんでしまったり、剥がれてべたべたとしてしまうセロハンテープの使用は避けてください。本の修理用のテープはそんなに高価でもなく、きれいに本を直せるのでぜひ一つ用意されると良いと思います。

ペーパーエイド

また、破けた部分にのりしろがある場合は、破けたページの前後をオーブンペーパーなど撥水するもので挟んで、糊がはみ出しても良いようにしてから、爪楊枝や細い筆などを使ってのりしろ部分に糊を付け、ぴったりと本を閉じて半日程度置いておくと、きれいにくっつきます。糊は、ボンドを少々の水で伸ばしたものや専用の糊を使うとうまくいきますよ。

ブックグルーミニ


平松祐美子先生

妊娠中・育児に役立つコラム

  • 妊娠中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム
  • 育児中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム
  • パパになったらパパスタ!Papa Study
  • 母乳育児コラム
  • イヤイヤ期コラム
  • ベビーサインコラム
  • マタニティ整体と産後整体コラム
  • 産後のエクササイズコラム
  • ベビーマッサージコラム
  • 絵本の読み聞かせコラム
  • 小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防コラム
  • 子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方コラム
  • 臨床心理士
  • ~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム
  • 楽な抱っこやおんぶの仕方コラム
  • 言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング
  • 子どもごはん専門家

妊娠中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム

マタスタ
全てのマタスタを読む

育児中に役立つ赤ちゃんの部屋コラム

ママスタ
全てのママスタを読む


注目ページ!

新着記事

世界の子育て事情や体験談、話題の動画を配信赤ちゃんの部屋エンターテイメント 赤ちゃんの部屋エンタメ(エンターテイメント)のすべての記事 妊娠したらマタスタ マタスタのすべての記事
出産したらママスタ ママスタのすべての記事 パパになったらパパスタ パパスタのすべての記事
妊娠・出産・育児コラム
赤ちゃんの部屋コラム

赤ちゃんの部屋コラム

妊娠、出産、育児にはいろいろな悩みや疑問、発見や不思議、喜びや驚きなど今まで知る事のなかった世界があります。目からウロコが出るような妊娠・出産・育児に関するコラムをお届けしていきます♪

赤ちゃんの部屋コラム
母乳育児コラム

母乳育児コラム

あき助産師と助産院ばぶばぶ院長の小林ひさこ先生による母乳育児コラム。母乳育児を始める頃から卒乳までに役立つ様々な情報満載で、母乳育児の疑問や悩みを解決してくれます。

母乳育児コラム
イヤイヤ期コラム

イヤイヤ期コラム

NLP心理学を学び、一時保育所で働きながら100人以上のイヤイヤ期の子供の行動パターンや心理状態を日々観察することで、イヤイヤ期の対応法を体系化したイヤイヤ期専門家の西村先生によるコラム。

イヤイヤ期コラム
ベビーサインコラム

ベビーサインコラム

一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事の吉中みちる先生によるベビーサインコラム。手や指を使ったベビーサインのコミュニケーション手段を覚えて赤ちゃんとコミュニケーションをとりましょう!

ベビーサインコラム
マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体コラム

マタニティ整体と産後の整体について助産師・看護師・ママズケア認定ベビーマッサージ講師・アラウンドバースセラピスト・受胎調節実施指導など様々な分野で活躍する佐藤先生が詳しく解説するコラム。

マタニティ整体と産後の整体コラム
産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズ

産後のエクササイズコラム

Beauty Space代表、日本マタニティフィットネス協会ママフィット認定インストラクターの荻野則子先生による産後の骨盤調整・尿漏れ・便秘・ダイエットに効くエクササイズを動画でわかり易く解説。

産後のエクササイズコラム
ベルタ葉酸サプリ ベルタ妊娠線 ベルタ酵素
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

ははこぐさ治療室院長の奥山麻理先生と助産師・保健師・看護師の石坂晶先生によるコラム。お2人が紹介するベビーマッサージはママズケアのメソッドで、1日1回30秒から始められるベビーマッサージ。

ベビーマッサージコラム
ベビーマッサージコラム

ベビーマッサージコラム

RTA指定スクールでぃんぷる代表の関本涼子先生とRTA指定スクールPoco a Poco代表の吉野陽子先生によるコラム。生まれたての赤ちゃんと最初の意思疎通、それは肌と肌を通じて行うタッチケア。

ベビーマッサージコラム
絵本の読み聞かせコラム

絵本の読み聞かせコラム

愛着形成に大変効果的とされる絵本。絵本の選び方や絵本の読み聞かせの効果、読み聞かせ方のコツやオススメの絵本などを絵本の読み聞かせ専門家の平松祐美子先生が紹介。

絵本の読み聞かせコラム
小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

小児歯科医が教えるマイナス1歳(妊娠中)からの虫歯予防

「ムシ歯ゼロで元気なお口」を育むために、マタニティや0歳の赤ちゃんの頃からできることを、小児歯科の専門家としてお伝えするコラム。

虫歯予防コラム
子どもとのコミュニケーションや発達障がい

子どもとのコミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方

コミュニケーションや発達障がいのお子さんとの関わり方について臨床発達心理士の斑目雅美先生が子育て実践例を交えて解説。

臨床発達心理士コラム
お腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム

お腹の中の赤ちゃんと絆作り

臨床心理士の飯島ゆみこ先生によるお腹の中の赤ちゃんと絆作りコラム。おなかの赤ちゃんとママとの絆を深め、子育ても楽しめるようになるヒントを臨床心理士の視点からお伝えしていきます。

臨床心理士コラム
~幸せのレシピ~人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大のコラム

人間関係トレーナー高島大による身近で大切な人との幸せな関係を築く情報コラム。大切な人と幸せな関係を築ける『考え方』と『心の習慣』を『言葉』にして贈らせて頂きます。

幸せのレシピコラム
抱っこの専門家が伝える楽な抱っことおんぶのお話

楽な抱っこやおんぶの仕方

抱っこの専門家が楽な抱っこやおんぶの仕方から腱鞘炎・腰痛などの問題まで詳しく解説!乳幼児期の抱っことおんぶを、より快適に、気持ちよく、自由に楽しめるポイントを学びましょう。

楽な抱っこやおんぶの仕方
言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

言葉を覚えるのが遅い子どものコミュニケーションや発音を育てるトレーニング

「周りの子に比べてことばが少し遅い」「コミュニケーションがうまくいかない」そんな悩みを解決するコミュニケーションや発音を育てるトレーニングコラムです。

言語聴覚士コラム
子どもごはん

偏食・食べないを乗り切るご飯作り

偏食の子も食べない子も悩まないごはん作りを子どもごはんの専門家、美紀ピア先生が教えます。子どもごはんをサポートする食セッションで食の大切さを学びましょう。

子どもごはんコラム