歯みがきよりも効果的なむし歯予防~おやつのルール~

歯みがきよりも効果的なむし歯予防~おやつのルール~

歯みがきよりも簡単で効果的なむし歯予防のお話。「3歳までのおやつ」のコラムで、「3歳まではなるべく市販のおかしやジュースをデビューさせないようにしましょう」とお伝えしたのですが、今回はそれ以降のおやつについてのお話です。「3歳までのおやつ」についてはこちら

だんだん大きくなってお友達と遊んだりするようになると、外の世界で色々なおかしを知るようになってきます。子どもは甘いものが大好き。食事はなかなかすすまないのに、おやつとなると目を輝かせる子もたくさんいます。「おやつは毎日にんじんスティック!」と決めていれば、むし歯にはならないかもしれないけれど、それもなんだかさみしい。むし歯になりにくいおやつのルールを知って、たのしいおやつタイムにしましょう。覚えておきたいのは、「おやつの時間」と「おやつの種類」、2つのルールです。

①「おやつの時間」についてのルール

「むし歯になりにくいおやつ」のために一番覚えておいてほしいことは、むし歯の原因になるのは、「何を食べるか」よりも「何回食べるか」がポイントということです。

たとえば、「ビスケット2枚とおだんごと牛乳」という同じおやつでも、3時のおやつの時間に一度に食べて、そのあと夕ご飯まで何も食べなければ、むし歯になる心配はほとんどありません。でも、ビスケットを1枚食べてテレビを見ながらちびちび牛乳を飲んで、30分後に今度はおだんごを食べて、ちょっと遊んでまた30分後にビスケットを1枚・・・と何回にもわけて食べたり飲んだりしていると、むし歯のリスクははね上がります。それはなぜでしょう?

口の中は、ふだんは「中性」という歯が溶けない状態にあります。食べ物がお口の中に入ると、口の中のpHが下がって「中性」から「酸性」になり、むし歯菌が少しずつ歯を溶かしてしまう「脱灰(だっかい)」という状態になります。

でも、一度酸性の状態になっても、しばらく何も食べないでいると、唾液(だえき)の力でpHは元の中性に戻り、溶けそうになっていた歯も元に戻ります。これを唾液による「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。

口の中では、飲んだり食べたりするたびに、歯が溶けそうになったりまたもとに戻ったり・・と、脱灰と再石灰化が繰り返されています。だらだらと何回も食べたり飲んだりしていると、そのたびに口の中が酸性になり元に戻るヒマがないので、脱灰がどんどん進んでしまって、やがて穴があいて「むし歯」になります。おやつやお食事のあと1~2時間、お茶や水以外何も口にいれなければ、唾液の力で口の中は勝手にむし歯になりにくい状態に戻ってくれます。1日何回もダラダラと飲んだり食べたりすることが、もっともむし歯になりやすい食べ方です。

虫歯予防

ただし!「1回のおやつ」のつもりでも、ダラダラ食べをしているのと同じ状態になってしまうおやつがあります。次に「おやつの種類」のルールを知っておきましょう。

②「おやつの種類」についてのルール

アメやガム、キャラメルなど、長時間口に入りっぱなしになるものや、チョコレートなど口にべたべたくっついて残るものは、1度食べただけでも長時間口の中が酸性になってしまうため、とてもむし歯になりやすいおやつです。

ほかにどんなおやつがむし歯になりやすいのか、日本大学小児歯科の松久保先生が報告した「市販のお菓子のむし歯になりやすさの分類」をご紹介しますので参考にしてみてください。

特にむし歯になりやすい:ドロップ、ヌガー、ガム、トフィー、キャラメル

ほとんどが砂糖といえるほど糖分が多い。長く口の中に入っていたり、歯にくっつきやすい。

むし歯になりやすい:チョコレート、こんぺいとう、和菓子、カステラ、ビスケット加工品、ビスケット、クッキー、プレッチェル

糖分が多く、歯にくっつきやすく取るのが難しい。チョコレートはおいしいので習慣化しやすい。

ややむし歯になりやすい:マドレーヌ、フルーツケーキなどのスポンジケーキ、かりん糖、栗おこし、レーズンサンド、ウエハース、コーンフロスト

糖分は多いが、歯にくっつきにくい。

むし歯になりにくい:バニラアイスクリーム、甘栗、砂糖不使用のビスケット

アイスクリームは、糖分は多いが、口の中ですぐとけ、歯にくっつく時間が短い。砂糖を使っていないおやつはむし歯になりにくい。

特にむし歯になりにくい:せんべい、クラッカー、スナック菓子、ピーナツ

砂糖が入っていないうえに、歯にくっつきにくい。

(※「子どもの虫歯と予防」日本大学小児歯科、「市販菓子のう蝕誘発能による分類」(松久保)より)

スナック菓子のなかには、砂糖をたくさん含むものや歯にべたべたくっつくものもありますので注意しましょう。また、ピーナツはのどにつまらせると窒息の危険性がありますので、子どもにはおすすめできません。

むし歯になりにくいとされているおかしでも、①の「時間のルール」を守らずにダラダラ食べていると、やはりむし歯になりやすくなります。スナック菓子などを袋であげて遊びながら食べさせるのではなく、おやつの時間に、ママが決めた量だけを食べさせるようにしましょう。

逆に、時間のルールをしっかり守っていれば、時々ケーキやクッキーを食べたって大丈夫。まず守ってほしいのは、①の「時間のルール」です。

「特にむし歯になりやすい」とされているアメやキャラメルはなるべく避けて、普段のおやつはむし歯になりにくいものを選ぶ。でもお休みの日やおでかけのときなど、時々のお楽しみには、おやつの時間を決めて好きなものをあげるようにすれば、むし歯の心配をしないで楽しいおやつの時間にできるかなと思います。

今村由紀先生

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