子どもがのどをつまらせた!ママにできる緊急対処法

子どもを窒息事故から守ろう!年齢別の対処法

前回のコラムで、毎年50人もの子どもが窒息で命を落としているというお話をしました。窒息事故の現状と予防についてはこちら

もちろん、子どもがのどをつまらせないように注意して予防することが一番大切ですが、子どもは思いもよらないものをお口にいれてしまうことがあったり、日常のお食事やおやつであってものどをつまらせてしまったりすることがありますので、事故を100%防ぐことは簡単ではありません。

日本では、救急車を要請してから到着までに平均8分かかりますが、のどがつまって脳に酸素が回らなくなると、ほんの数分で命の危険に直結します。3~4分呼吸ができないだけでも、命が助かったとしても重い障害が残ってしまう可能性が高くなります。お家にママとお子さんしかいないとき、万が一子どもが目の前でのどをつまらせたら、救急車が来るまでの間にママにできることは何でしょう?今回は子どもがのどをつまらせてしまった場合の対処法についてお伝えします。

①咳が出せる場合

子どもが目の前でのどをつまらせたら、まずは「咳をしてごらん」と咳をするようにうながしましょう。背中を叩いたり逆さにしたり・・・ということよりも、自分で咳をすることが、つまらせたものを出すには一番効果が高いです。

ついのどに指を入れてつまみ出したくなりますが、かえって中に押し込んでしまうことにもなりかねませんので、つまらせたものがのどから口の中に出てくるまでは、指を入れることはおすすめできません。また、パンなど、水分を含むと余計にふくらんでのどにはりついてしまうものもありますので、むやみに飲み物を飲ませるのもやめましょう。

子どもが寝そべったり横になったりしているときにのどをつまらせた場合は、体を起こすことでさらにのどの奥まで落ちてしまうことがあるので、起き上がらせてはいけません。寝たまま横をむかせたりうつ伏せにさせたりして咳をさせましょう。

ただし、咳をしていたとしても、顔色がどんどん青白くなってきたり、空気が吸えていないように見えるときは、すみやかに②の方法を行ってください。

②咳ができない、または咳が出なくなってしまった場合(意識があるとき)

咳も出せないで苦しがっている場合には、まず以下の方法を試してみて、1~2回やってもつまったものが出てこない場合はすぐに救急車を呼びましょう。救急車が来るまでの間は以下の方法を続けます。

(1)1歳までの赤ちゃん(片手で支えられる場合)

「背部叩打法」と「胸部突き上げ法」を繰り返します。

背部叩打法

  1. 片腕の上に子どもをうつぶせで乗せ、手で子どもの下あごをしっかり支える
  2. 子どもの頭をなるべく下に傾ける(のどより頭が低くなるようにする)
  3. もう片方の手で子どもの背中を数回平手で叩く

胸部突き上げ法

  1. 片腕の上に子どもをあおむけで乗せ、手で後頭部をしっかり支える
  2. もう片方の手の指2本でみぞおちのあたりを数回突き上げる  (みぞおちをギュッギュッと押すことで肺から息を出させ、つまったものを押し出すイメージです。)

1歳以上の子ども

「背部叩打法」と「ハイムリッヒ(腹部突き上げ)法」を繰り返します。

背部叩打法

  1. 片膝を立ててその上にこどもをうつぶせにし、子どもの頭をなるべく下に傾ける。もっと大きい子や成人の場合は、立ったまま、または座ったままで前かがみにさせる(のどより頭が低くなるようにする)
  2. 片方の手で子どもの背中を数回平手で叩く

ハイムリッヒ(腹部突き上げ)法

  1. 後ろから両腕を子どもの前に回す
  2. 片方の手をにぎり、もう片方の手でそれを包んで、みぞおち(おへその上あたり)を突き上げる。(みぞおちを突き上げることで肺から息を出させ、つまったものを押し出すイメージです)

③呼吸が止まってしまった、または意識がなくなってしまったとき

一刻を争う緊急事態です。②の処置を中止してすぐに救急車をよびましょう。救急車が到着するまでは、人工呼吸と心臓マッサージによる救急救命処置をしてください。子どもの救命救急処置については、こちらを参考にしてください。「赤ちゃんの部屋」救命救急

いつ②の処置を始めるべきか?いつ救急車を呼ぶべきか?いつ救急救命処置にうつるべきか?は、「迷ったらGOサイン」です。1分1秒がとても大切なので、すみやかに処置をしましょう。胸部突き上げ法やハイムリッヒ法を行った場合には、つまったものが出てきても、そのあと念のため病院にかかってください。

いざというときにできるようにするためには、日頃から練習をしておくことがとても大切です。赤ちゃんや子どもの窒息の対応や救命救急講習を受けることのできるところもありますので、ぜひ参加してみてください。

今村由紀先生

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