イヤイヤ期によくある行動 スプーン投げちゃった(ケース2)

必要以上の関わりはしない

こんにちは。イヤイヤ期の対応専門家の西村です。

さて、前回の記事では、イヤイヤ期によく起こる行動の、「スプーンをなげる」のケース1についてお話しました。おもちゃと同じだった感覚から、「物を口に運ぶ道具」という認識ができると、口に持っていくようになりますが、口に持っていった時、あるいはスプーンに乗せようとした時にうまく取れない・・・そんな状況になると、さじを投げると言いました。こんな時は、子供の心を汲み取りながら、正しい伝え方を教えてあげることで解消されていくとお話ししました。

しかし、それとは別な理由で「さじを投げる」行動をしていることがあります。それがケース2です。ケース1は一歳を過ぎた頃の、「自分でやりたい」気持ちが大きくなると起こる行動でした。しかし、ケース2は、それに慣れて、だんだんできるようになってから起こる行動です。さじで上手に食べられるようになってくると、だんだんと「褒められる」ことがなくなってきますよね。当たり前に食べられるから、ママはちょっとやそっとじゃ褒めてくれないんです。しかも、一人で食べることができてしまうため、子供のそばにいることさえしなくなっていませんか?そして、ここで子供は何を考えるかというと・・・何とかしてママの注目を引きたい!!と考えるわけです。そこで起こるのが、「さじをなげる」です。最初は偶然だったかもしれません。何かのはずみでスプーンを落としてしまったのでしょう。それを拾いにママはやってきます。そこで声をかけますよね。「あら?落としちゃったの?洗ってくるわね。」と。その次に、もう一度また、何かの偶然でスプーンを落としてしまう・・・すると、同じ事の繰り返しが起こるわけです。

その過程の中で、子供は学習します。「スプーンを投げればママは自分を見てくれる」と。この想いに、深い意味は無いのです。ただ、ママがかまってくれることが嬉しい。この行動をすればママが見ていてくれる。そうお子さんは思っています。これは、例えばコップで水をこぼすことや、ストローで飲んでいるものをだ~っとこぼす、口の中に入れた食べ物をだ~っと笑いながら吐き出すなども同じ理由に入ります。とにかく同じ「ママから見て嫌な行動」を繰り返す子供さんはこれにあたると思います。そのため、何を求めているかというと、「愛情」です。

ここで固くならないでくださいね。愛情不足と言っているわけではありません。子供さんは、たくさんの愛情を受けていても、どんなにママに愛されていても、そういった「いたずら」のようなことは必ずするのです。その行動をすることによって、ママがかまってくれる、怒ってくれる、叱ってくれる、そう思っているからやるんです。微笑みかけたり、笑い合ったり、たくさん一緒に遊んでいても、こういった行動は必ずあります。なぜなら、子どもには「良い」ことと「悪い」ことの区別がつかないからです。そのため、この区別を付けさせてあげる事が大切です。その区別の仕方は、言葉で言っても伝わりにくいので、態度で示しましょう。

もしあなたは、子どもがさじを投げたらどのような対応をしていますか?「あ~あ!もう、こぼして・・・」なんて大げさにしていませんか?それが習慣化して、怒ったりしていませんか?その行動を、子どもは「愛情」=「関わり」=「遊び」だとしか思っていません。そのため、そんなときは、「関わらない」ことをしてください。無言でさじを取り、無言でさじを洗い、無言でさじを渡す。これが一番の方法です。これは、イヤイヤの理由その2でお話したことと同じです。その場から離れるまでは行きません(さじがないと食べられないので)が、とにかく必要以上の関わりはしないことです。

「それじゃあかわいそうじゃないの!!」なんて言われてしまいそうですが、その分、違うときにたくさん会話をしてあげてください。子どもが、食事の時に笑いかけてきたら、笑いかけてあげる。子どもが全部食べた時には、「全部食べたね。偉かったね。」と声をかける。子どもが食事の時に、嫌いな物を口に入れることができたら、手を叩いて喜ぶ・・・など、食事中に様々な良い関わりができると思います。そうすると、かまってもらえないことは、やめて、かまってもらえることだけをするようになります。子どもは学習能力があります。何度もやって、ママのかまってくれない方法だとわかればやめてくれるんですね。こつは、「関わらない」ことです。 ケース1とケース2の違いは、泣いて怒って主張しているのがケース1ですよ。そして少し笑いながら、こちらの目線を伺いながら行うのがケース2だと思ってください。

それでは、「さじをなげる」ことは今日でおしまいです。次回は、2つ目の「大人の食べるものは欲しがり、自分のモノは食べない。」を、具体的事例をお出ししてお話します。お楽しみに。それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

西村史子 先生

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